昇段審査in高松・・・

投稿日: 2016/07/15 4:18:16

7月7日は6段の審査が高松で開催されます。

5段をとってから12年目という、少し遅いペースで昇段試験がやってきました。

本来は平成23年に受験できたのですが、40代後半~50代前半に体調を壊したため、審査に見合う詰めた稽古ができず、5段を維持する練習しかできませんでした。

しかし、少しずつ体調も改善され、ここ数年は以前並の稽古時間がとれるようになってきました。

また、新しい稽古仲間が増え、そろそろ自分なりに上を目指そうかという気分の高まりも感じ始めました。

ちょうど、この頃、会社から転勤通知があり、福岡県で部署の統括責任者になってしまいました。

一時は転勤先で稽古場を見つけようと思い探してはみましたが、同じ夢想神伝流でも地域で少しずつ異なるほか、勤務時間帯の制約など、なかなか稽古場は見つかりません。

そこで考え方を変え、「福岡と大分は高速道路で2時間ほど」ということで、土曜日は判田中学校の武道場、日曜は別府稽古会へ参加、月~金は福岡で自己練習というパターンにしました。

最初は大変かな?と思いましたが、慣れるとちょっとしたドライブ。

息抜きや次週の仕事へのメリハリという感じで進めることができました。

こうした稽古を続け、いよいよ6段昇段試験日が迫ってきました。

今年は香川県高松市で開催されるということで、初めて瀬戸大橋を渡って四国の地に向かうことになりました・・・が、思わぬ敵がいました。

岡山から海を渡って鬼退治?ではなく、夏風邪という手強い鬼に出会い、高松に乗り込んだ途端に負けてしまいました。


簡単に顛末を書けば、「風邪の高熱で居合の審査演武にはならなかった」というお粗末なことです。

旅先ですから体温計も持っていません。一体いま何度?くらいなの・・・とにかくベッドから起き上がるのが難しい状態です。

タブレットでメールをする気力も無く、夜になっても状態は変わらず、思いを決して東範士に事情をメールして棄権を伝えました。

先生からは「明朝の状況で決めてはどうですか?」とのアドバイスを頂き、(そうかも)「そうします」と返事を入れまた寝ました。

翌朝は少し改善したように思いましたが食欲はなく、道具を持って出かけたのですが寒気がひどいです。

琴電に乗って会場に向かい、受付後に練習場で刀を振りましたが、立ち座りもままならず、刀もやけに重い・・・

「やはり、無理・・・か」

それでも、会場に来ましたからには審査会場には立ちたい!

これが審査会場です。審査員が凄い先生ばかりです。

受付を済ませて並び順番を待ちました。

さあ、審査開始!

とはいえ、正座しようとすると身体を支えられず膝からストンと落ちる、血振りで揺れるなど体勢が保てません。

さらに、敵に対する気迫というものを出そうにも、その気持ちが出てこない・・・など結局残念な結果に終わりました。

観覧席で刀を手入れしていると合格者発表!

しかし、「こんな居合では合格はあり得ない」という自信だけはあったので、発表を見ずに会場を後にしました。

同じように不合格の方が何人か琴電の駅の方に歩いていました。(また、来年頑張りましょうか、と思った次第です)

さて、その日はもう起きているのも辛いのでホテルに戻り、すぐに睡眠に入り、また夕食も食べられず寝ていました。

その翌日は地方講習会で参加申し込みしていましたが、とても無理だと判っていたので帰途に着きました。

岡山行きのマリンライナーに乗って新幹線で博多に戻りましたが、そのころには何となく熱下がったかな?の感じ。

気分もだいぶ良くなったので途中のドラッグストアで体温計を買って図ると・・・なんと38度5分!

(まだ、風邪ひいてる。熱下がってない。高松ではいったい何度あったのだろう?・・・知らないとはおそろしいことです)

結局、その日は高熱を押して大分まで車を走らせ家に到着。

翌日、病院に行って診察を受けると5日間の安静と点滴という診断でした。

これには後日談があって、この話を全国大会で優勝されたK先生に話したところ、「大事な審査とか試験前は稽古を少なくし、体調管理を優先するんですよ」とのことでした。

私は、審査に向けてマンションの部屋で汗が噴き出るほど稽古し、その後に水でのシャワー、エアコン・・・夏風邪をひく見本のような生活をしていたのです。

反省!・・・来年はもう少し自己管理を見直さなければいけない!