高段者研修会と団体対抗戦

投稿日: 2017/08/23 13:46:40

8月20日は別府市民体育館で、高段者研修会と団体対抗戦が開催され、6段に昇段した私は気分一新で朝9時からの高段者研修会に臨みました。

研修会の前半は普段と異なり、4段から7段まで同じカリキュラムで実施し、東範士の指導で日曜稽古会とほぼ同じ基本稽古を行いました。

後半は6・7段は審判講習、4・5段は基本稽古と分かれての研修です。

その審判講習・・・試合では何度も見て経験しているのに、いざ自分がするとなると、これがまた難しい!

主審と副審が並んで国旗に礼、その後に三名でお互いの礼、審判席に向かう歩き方、椅子への座り方・・・いやぁ、もう緊張しっぱなし。

それで、今度は模擬試合をしながらの実際の研修。

正直なところ、試合をしていた方が気が楽です。ホントに。

なんと、一番若い(6段として若いだけです)私が主審の研修!

副審なら少し落ち着けるのだけど・・・と思いながらも、するしかない。

模擬試合で最初は赤が勝っているとして、「判定!」・・・しかし、旗を揚げるタイミングが合わない。

どのタイミングで立ち上がるか座るか、いつ旗を揚げるか、副審を見て判定を出す・・・

前にも書いたかもしれませんが、仕事で数100人の聴講者の前で専門分野の話をするのは全く緊張はありません。

それが、僅か20人弱の6・7段の先生方から見られているのは、本当に緊張しっぱなしです。

何度目かの時、主審の私は赤旗を揚げ、副審2名は白。

この場合、主審は赤旗を下げて白旗にしないといけないのに、赤旗を揚げたまま「勝負あり!」

諸先生からは「旗を白に持ち替えないとダメだよ」と指摘されました。

審判は座り方、座ったときと立ったときの旗の持ち方、膝の開き方など、細かな所作が沢山あります。

これから、一つずつ慣れて早く審判が出来るようになりたいと思います。

そうこうするうちに高段者講習の時間は終わりました。時間は12時半、昼ご飯は13時半まで・・・普段より幾分遅くなっていました。

観覧席で食事をしていると、アリーナでは団体対抗戦のメンバーが練習を開始し始めました。

今回は判田道場だけで名称は「大分居合道同好会B」。なんで[A]じゃないの?と聞かれますが、金池道場から出場者がいなかったからです。

団体戦は先鋒3段、中堅4段、大将5段ですが、同好会Bチームはそこまで高段者がいませんので、無段(1級)・無段・2段で臨みます。

先鋒の無段(1級)は女子大生のTさん。

本来なら5月に初段になっているはずでしたが、たまたま就活中で試験日が重なり、昇段試験が受験できなかったのです。

実力的にも稽古年数も十分に初段とみなしていいでしょう。

中堅は入会間もない男性のKさん。

大学時代に居合を少ししていたため、無段とはいえ初段並みの実力はあります。

※Kさんの写真が無いのは、私が集計に手間取ったり、旗を見過ごしたりバタバタしていた時に試合があったのです。ごめんなさいね m(_ _)m

大将は女子高生で2段の楓さん。

今年の段別選手権準優勝、宇佐神宮居合道大会では2段の優秀賞を頂いた、これまた実力者です。

それで、私といえば、高段者研修会で審判講習をやらされたので、てっきり審判かな?と思いきや、得点の集計係を仰せつかりました。

審判をしてみたいとも思いましたが、研修会の様子ではまだまだと判断されたのか・・・少し残念な、そして少しホッとした感じです。

最初の審判打ち合わせの時「集計係をして」というので、審判と集計係の2つをどうやってこなすの???と思っていましたが、入場する場所で挨拶その他の指導もしなければならず、思った以上に大変です。

試合が始まる前は「両チームとも互いに挨拶をして」などと指揮していましたが、試合が始まると判定を見逃してはならず、もう”てんやわんや”状態。

第二試合の時には、ついに旗を見逃してしまいました!

”どうしよう”・・・近くにK先生がいたので、「旗を見逃してしまいました、どうすればいいですか」と情けなく質問すると・・・

K先生はアッサリと「それは選手に聞くのが一番!」

”あ、それはそうだ”

そういえば、私が試合をしている時も、何度か集計係の担当者に聞かれたことがあったなぁ~あれはこういうことだったのか。

そんなことを考えると少し落ち着きました。

それ以降は徐々に慣れて無難に経過しましたが、最終的に決勝トーナメントに上がるチームを決める際、あるチームから「この判定の旗の数逆です」と指摘。

なんと、その試合だけ赤チームと白チームの旗の数が逆になっていました。

しっかりと見ていましたが、どこで逆になったのか、今でも分かりません。(おそらく、チームの並ぶ位置自体が赤白逆になっていたのでしょう)

こんなことですから、判田道場の試合を見る余裕はありません。

と、いいながらも少しは見ていました。

ただ、自分の試合会場の判定と判田道場の選手がほぼ同時に判定を受ける時は分かりません。

後で聞くと、皆さんそれぞれ1勝1敗のような感じだったそうです。

それで予選リーグでは2位となり、決勝では宇佐関口流Bチームと対戦となりましたが、これはもう実力差がはっきりと出て敗戦となりました。

でも、無段~2段で臨んだ試合で決勝トーナメントまで進めたことはとても良かったと思います。参加した選手も良い記念になったことでしょう。

楓さんのお母さんのSさんは、他の混成チームの中堅で出場!

このチームには全国大会出場の5段のF選手(実力もあるイケメンの男の子です)が大将です。

もしかすると優勝もあり?と思いましたが、残念ながら予選で同率で3位となり決勝トーナメントには上がることが出来なかったそうです。

全ての試合が終わり、表彰式も済み、片付けしている時に東範士に「今日は日曜稽古ありますよね?」と、もしかして中止かな?と思い描いて聞いてみたところ・・・

東範士はひとこと「(当然)ありますよ」とのこと。

再び気を入れ直して市民体育館横の武道場へ →→→ すると、全日本居合道大会の選抜選手が稽古をしていました。

”やはり、選手ともなると厳しいな~”と感じながら、日曜稽古会のメンバーを見ると、判田道場が4名、あと時々参加する方が1名の計5名!

少人数で東範士から指導を受けるなど、とても光栄なことですが、これまた指摘は緊張しますね~

さすがに猛暑と高湿度のため通常より1時間早めに切り上げ、東範士にお礼を述べて帰途につきました。

本日は早朝から夕刻まで居合漬けの1日でした。皆さん大変お疲れ様でした。