居合に掛かる費用
居合道の稽古や昇段試験に掛かる費用は概ね以下のとおりです。
道具類は購入場所で変わりますから、標準的な目安とお考えください。
◎道着類
道着の合計は1.5~2万円が標準的です。品質が良く高いものは沢山ありますが、入門時はこの程度で十分で10年ぐらい使えます。これらがセットになって1万円くらいのものもネット販売されています。
※京都の東山堂さんでは、模擬刀までのパッケージセットで4万円からありました。刀の調子もまずまずですので、入門時はこういうセット品で初めてもいいですね。京都東山堂さんのホームページは以下のURLで検索できます。
https://tozando.net/html/page24.html
購入時の注意点は次の通りです。
・演武は上下同じ色(黒か白が大半)でなければいけません(稽古は異なるものでも構いません)
・女性と男性で同じ身長の場合、女性の方が長い袴(1つ上の号数)になります。
・男性は身長表示の号数だと居合の演武には袴裾が長すぎます(演武では居合腰をとるので、実際の身長より低く構えるからです)
・膝当ては必須です。バレーなどスポーツ用で構いません(膝を痛めないように準備してください)
・名札は必需品です。注文の時に併せて頼みましょう。
◎刀類
真剣 60~80万円
入門用模擬刀 2.5~4万円
真剣拵模擬刀 8~15万円
「刀を揃える」のページにも詳しく書いています。
・模擬刀で構いません
・身長や年齢で長さや重さを決めます(稽古場の先生に相談して身体に合う刀を購入しましょう)
・相談せずに購入すると使いにくいうえ、身体を痛める原因になります
・模擬刀でも2.5~4万円と安くはありません(身体に合った上で好きなものを選んでください)
・廉価な刀のワンランク上を購入すると満足感が高まり、長く使えます
・オリジナルの模擬刀制作は7~10万円、真剣と同様の拵えだと10~20万円と高いです
※居合道日記に私が平成28年に作った真剣写しの模擬刀の情報コメントがあります。参考にしてください
・新作刀以外(現代刀を含む)新々刀・新刀・古刀は全て中古です。骨董価値があるので古いほど価格は高いです
・中古の真剣を居合用に仕上げる場合、拵え(柄、鞘など刀身以外)を新しくするので30~40万円ほど掛かります
居合刀の単独注文は「濃州堂さん」をお勧めします。
ホームページは以下のURLで検索できます。
濃州堂さんは居合用の模擬刀・真剣の製作では信頼があり、大学生はここで揃える方も多いようです。
◎審査などの経費
段位取得も長続きの方策です。
初めて受ける3級審査、以降の初段からの昇段審査では、段位に応じた審査料、登録料が必要です。
3級~1級審査の審査料は各1千円、昇段審査は概ね段位+1万円です。
※初段であれば1段(仮に1万円として)+1万円=2万円
段位(1級含む)の審査は、県剣道連盟と市剣道連盟に登録しなければ受けられません。
連盟登録費は年間6,000円です。1級審査の方は合格後、昇段審査の方は審査申し込みの際に登録費を納めるようになります。
昇段試験に該当しない年は6,000円を連盟会費として納付します。未納の場合で審査を受けるには、必要年数分の合計費で徴収されます。
毎年納めた方がお財布には優しいでしょう。
このように、居合道は最初に道具類で5~6万円、年間6,000円の連盟会費、1~5年おきの昇段費用が掛かります。
これは他の武道やゴルフ・野球などのスポーツ、色々な習い事の教室など趣味の費用とあまり違いません。むしろ、居合道は維持費がほとんど掛からないと言えます。仮に、60万円で真剣を購入した場合、ゴルフならコース2万円で年5回、6年間で同じ金額になります。