新型コロナウイルスと稽古

投稿日: 2020/06/28 4:53:21

正月の護国神社奉納演武以後、居合道日記が半年飛んでしまいました。

とにかく、2月に入った頃から中国では大変な状況が報道され、日本でも新型感染症の恐怖が伝わってきました。

稽古は2月一杯は通常どおり実施できたのですが、3月4日からは中学校の施設利用が中止され、そのままほとんど全ての練習場所も使えなくなりました。

この頃、居合道の一級審査が行われる時期と重なり、県居合道委員の小坂先生と東先生が何とか開催できないか、検討を行って頂きましたが、ちょうど同時期に大分県でクラスター感染が起き、そのまま全剣連からも活動禁止という措置が通達され、6月14日の再開まで3ヶ月もの長い期間、稽古が出来ない状態が続きました。

これまで28年間の居合道修練の中で、これほど休んだ経験が無く、どうしたものか?・・・と悩みました。

私は日頃は福岡県で仕事をしている関係上、県を跨いだ移動も出来ず、福岡県内の施設も全て使えない状況が続いていました。

どうしよう・・・

そうだ、別府での日曜稽古で東先生に指摘された「体捌き、手の内、足捌き」など、基本的な動きをマスターする部分稽古をしよう!・・・として、会社の空き地で鞘付き木剣を使って、ほぼ毎日30分ほど稽古をすることにしました。

立技しか出来ませんがこの対応は正解で、座技の上半身の稽古も形を変更して行い、出来なかった動きを身につける・・・身につけれるといいなぁ~的にできました。

折角の3ヶ月半を無駄にはしたくなかったので、それは効果があったと思いました・・・ですが

その稽古結果を別府稽古会で観て頂いたのですが、「それは腰が決まっていない」ということで、残念ながら悪い体捌きが身についてしまったようです・・・残念!

それでも、6本目の手の内の変化、9本目の片手の袈裟抜き打ち、そのほかの技の主要なポイントは錆びさせずに維持できたのではないかと思います。

それと、身体を動かすことで熱中症対応も出来ていたのか、再開後の稽古も気温がそこまで高くなかったせいもあって、割と普通に振ることが出来ました。

こうした、これまで経験の無い3ヶ月を過ごしてきましたが、稽古自体は何とか継続できたと思います。

しかし、新型コロナウイルスは収束していますが、終息した訳ではありませんので、今後も細心の注意で安全管理、健康管理を行っていきたいです。

稽古場に参加される方も、是非、ご自身と周辺の方への感染防止にご協力下さい。