段別選手権大会(初めての審判(^^;)

投稿日: 2018/04/29 15:02:05

平成30年4月29日は恒例の段別選手権大会です。

今年から私は選手権には参加できず、審判側でお役に立てれば・・・という立場になりました。

大分県では6段以上が県大会の審判になります。

昨年6段になった私にとっては「初めてのおつかい」・・・もとい、初めての審判です!緊張しますねぇ~

選手権前の午前中は高段者講習会があり、日曜稽古会の東8段範士から、全日本剣道連盟居合の技や所作の留意点を丁寧にご指導いただきました。

日曜稽古会の参加者は把握している内容ですが、参加されていない方々にとって何かと手こずったかもしれません。

でも、皆さん4段以上の高段の方ですので、すぐに体得され、充実した講習会になったことと思います。

それで研修会が終わり・・・いよいよ、審判講習かと思えば、今回は時間がないので審判講習はありませんでした。いきなり、実践せねばなりません。

段に応じてグループ分けを行い、私は第2会場の3段の試合の審判に命じられました。

グループの主審は関口流の久保8段です。

久保先生は関口流を学ばれていて、私が居合道を始めた頃から独特なその古流の演武に興味がありました。

関口流は大分県の宇佐・中津、福岡県の行橋付近にみられる流派です。

元々、ここは大分県ではなく豊前(福岡県)の行政区域です。

いま私は大分に住んでいますが、ルーツは豊前中津藩にあり、先祖はこの城下町に1万円の人物、福沢諭吉さんと一緒の時代に住んでいたのです。

お近くだったのか?・・・先祖の方も江戸末期ごろに剣術をしていて、どうも一緒に当時の江戸に留学?していたらしいのです。

話が飛びました(^-^;

久保先生は現在もそうなのですが二枚目で、とても感じのいい先生なのです。

高段の先生は話をするのもはばかられそうなのですが、久保先生は以前、団体戦の後の飲み会でご一緒することができ、その際に気さくに話をされるので嬉しくなりました。今回はグループの主審なのでありがたかったです。

まず、私は副審の控えで2回ほど試合を見ながら、トーナメント表の記載をする係となりました・・・が、わずか2回はすぐ終わり、いよいよ初審判です!

緊張しますね~

3段くらいになると、技の上手い人と、上達の過程にある人の違いは大きく、審判は比較的楽なのかもしれません。

5段くらいになると6段になろうかという方や、全国大会出場経験の方がいらっしゃるので、もっと目の肥えた審判が必要なのかもしれません。

それで、審判席に就きました。

北九州大会など全国規模の大会とは異なり、席の前に机はありません。審判交代も少し作法に違いがあるようです。

副審は立ち座りが無いので安心できます。じっくり、試合を見ることができます。

しかし、2試合ごとに席を変わる必要があるので、都合、4回くらい主審を務めねばなりません。これは大役です。

以前、5段の頃の審判講習では経験がなく、旗の上げ下げがなかなか出来なかったため、その後の広島県での全国大会の審判の様子を動画で撮影し、これを参考に少し予習をしておきました。これは上手くいったようで、落ち着くことができました。

主審はどちらかの副審と同じ旗であれば、「判定!勝負あり!」は問題ないのですが、副審が2名とも同じ旗で、自分だけ反対の選手に挙げていると目立ちます。

私も1度ありました。行事で言えば差し違い・・・かなぁ~少し気になります。

そうこうして審判をしながら控えにいた時、隣の3試合場で突然大きな音がしました。

最初は刀を落とした音?と思っていたところ、選手が倒れていました。

急遽、3試合場の主審が「止め!」の号令ですぐさま中断、救護が要請されました。

私は救命救急講習を受けているのですが、そういう場面は初めてでした。

どうなることかと危惧していた瞬間、同じ審判グループの看護師の梶原さん、選手として参加の中のお医者さんが2名救命措置に当たられ、他の方がAEDをすぐさま取りに行き、救急車通報・・・あっという間の出来事ですが、救急車が来る前に救命措置が完了しました。

倒れた方は意識を喪失し、呼吸も心拍も停止に近い状態でしたが、専門の方々の素早い対応で最悪の事態は免れました。

救急隊が到着した時点で当事者は記憶も明瞭、状況も理解できているようで安心しました。

初めての審判は記憶に残ると思っていましたが、この救命活動が今日の一番の記憶・感動になりました!

本当に素晴らしい人たちの連携、人命救助の場面への遭遇、しかも無事に助かり・・・本当に何もかも上手くいったことは素晴らしかったです。

あぁ、居合道をやっている人たちにはいろいろな職種の方がいるのだなぁ~、それぞれの人たちの力で世の中で来ているのだなぁ~本当に感動しました。

さて、そういう思いがけないことはありましたが、無事でなにより。

試合は再開され、私はその後、3位決定戦の副審、それに決勝戦の主審を務めることになりました。

先の久保先生曰く「決勝戦の主審は、一番経験の少ない審判がするんです」

えっ?!と、驚きましたが、救護活動の後で緊張も無くなり、思い切って最後の審判を務めることができました。

試合が終わって、久保先生から「ごくろうさま。良かったですよ」と声をかけていただき、ホッとしました。また、審判退場時の方法が少し間違っていたので、それについても指導があり、今後の勉強にもなりました。

一緒に審判をしていただきました、阿部先生、大石先生、梶原先生、ありがとうございました。

それで、同好会の成績といえば、これまた好成績を得ることができたようで・・・というのも審判なのでじっくり見ることができなかったのです。

無段はKさんが3位(参加者が少なかったので2位まで表彰)、初段は女性のTさんが1位、2段は常勝のSさん親子のお母さんが1位、楓さんが3位を獲得しました。

大分居合道同好会判田道場はやはり女子部が強い!・・・そんな伝説がまた生まれました。

男性陣も頑張りましょう(私も含めて)

では、また土曜日の夜、稽古しましょう。

次は、5月20日の昇段試験です。

今回はKさん、Soさんが初段受け、Sさん親子は3段受けです!皆さん、頑張りましょう!