団体対抗戦・昇級審査・研修会

投稿日: 2020/11/14 6:10:19

11月8日は朝から別府市民体育館で居合道の秋季イベントが開催されました。

まず、午前中は団体対抗戦です。

今回、大分居合道同好会は3チームで出場しました。

男性だけのAチーム、女性で構成するBチーム、それと、大分居合道同好会2名と日出道場の応援が1名加わった混成チームです。

今回、参加した中で最も多くのチームを出すことが出来ました。

他のチームに比べ初心者や2~3段の選手が多いのですが、参加することは大きな意義があり、特に、選手の意気込みや居合道に馴染む心が育つことが大切なのです。

当然、他の県内チームは勝率の高い方々で構成されたチームなので、若い大分居合道同好会では勝ち上がることは難しいことは了解済みです。

でも、参加して試合に慣れることも必要・・・居合道は勝ち負けでなく、自分との戦いなので、そういう意味を知るためにも参加を促しました。

試合開始!・・・残念ながら私は試合には出られません。審判としての参加です。

それはそれで真剣に審判しないと行けませんので真剣です。六段にとって審判も研修の一環なのです。

したがって、自分のチームの勝敗などは判りません。

まず、団体対抗戦はリングリング方式の予選からスタートです。

これは1試合会場で4チームがそれぞれ2回戦い、勝率と旗の数で順位が決まります。

予選が終了した時点で、日出道場から応援を頂いたCチームが決勝トーナメントに進出していました。

Aチームは残念ながら予選敗退です。

団体戦初の女性だけのBチームはどうでしょうか?・・・

なんと、勝率も旗の数も同点となり、決勝トーナメント進出をかけて2位決定戦を行いました。

団体対抗戦がスタート!

この時は審判は終了していましたので、ゆっくりと会場の脇から観戦することが出来ました。

結果は、2-1で勝ち上がり、決勝トーナメント出場が決まりました。

2チームを送り込むことに成功したのは思いがけない成果でした!

ただ、決勝トーナメントは実力のあるチームが相手なので容易には勝てません。

しかも、原則は先鋒3段、中堅4段、大将5段なのに対し、大分居合道同好会Bチームは初段と三段が2名、Cチームは全員2段で挑戦です。

最初から不利な戦いですが、Bチームは予選で先鋒の初段が相手方の三段を破る金星をとったので、組み合わせ次第では勝てるかも・・・

でも1回戦の組み合わせは、県内強豪の日本製鉄居合道部で、原則どおりの段位で出場です。

予選2位決定戦でのBチームのKさん

日本製鉄居合道部の皆さんとは、毎年、新春3日の護国神社奉納演武でご一緒していますから、実力は周知しています。

皆さん小坂先生の指導を受けて決勝に残る高いレベルであることも判っています。

それでも、普段の力を存分に出して戦いKさんが中堅で勝ち、勝率2-1で完敗は免れました。

日本製鉄居合道部は決勝に臨むことが出来る実力者の皆さんでしたが、惜しくも準決勝で敗れてしまいました。

一方、Cチームも残念ながら1回戦を勝ち上がることは出来ず、決勝トーナメントはここまででした。

それでも、稽古仲間が積極的に団体戦に参加して体験できたことは大変嬉しかったです。

今回、昇級審査を受けた会員が5人いますので、来年の団体戦は女性軍2チーム、男性軍2チームで参加できればいいなぁ~と思っています。

また、稽古をして技と心を磨いていきましょう!

続いて、昇級審査会です。

今回、同好会からは5名の女性が登竜門の三級審査に挑戦しました。

小学生が2人、若い社会人が3人・・・こういう若い方が積極的に居合道の世界に入ってきてくれると本当にありがたいです。

彼女たちには審査のポイントを出来るだけ簡潔に伝え、居合の基本にしたがって稽古を行ってきました。

演武は3本なのですが、それにプラスして2本程度を覚えてもらい、それを繰り返し練習しました。

単に力を入れて振るのではなく、刀の扱いを手の内から教え、ゆっくり丁寧に振ることを心がけるようにしました。

知らない方が観れば「なんだ・・・スローモーションの踊りをみているようだ」と感想があるかもしれません。

でも、これが大分居合道同好会の初心者の稽古なのです。

刀を持つと、とにかうビュンビュン振ってしまいがちですが、日本刀を振るというのはそう簡単ではありません。

何も指摘しなければ「カケヤ」での木杭打ちのようなになりがちです。

特に、男性は刀を持つと力一杯振ることが気持ちいいので、コンパクトで小さな振方になってしまします。

そのため、手の内の変化を初心者の時点で教え、それが普通に出来るようになるまでは、とにかくゆっくり演武することにしています。

これも、別府稽古会で東範士から習ったとおりの方法です。

この稽古に加え、目付や足捌き、体捌きを少しずつ教えて、それを組み合わせるようにして1つの技をまとめていきます。

こうした稽古を行った結果、SさんやKさんという中級の女性は、無段・初段・二段の頃から県大会や県外の大会で常勝しました。

今回も同じような稽古を数ヶ月(ある会員は一ヶ月半)行って今回の昇級審査日となりました。

2階の観覧席から観ることになりますが、5名ともいつもの稽古どおり・・・いやいや、稽古以上に上手く演武しホッとしました。

一緒に演武した他の方達と比べても遜色ないという感じで完遂出来たのは良かったです。

終了後、全員が審査員の前に集合し「合格です!」という報告があり、本当に良い審査会出会ったと思います。

審査中の同好会会員です

今後、まだ習得していない技がありますので少しずつ稽古で覚えて、マスターして欲しいと思います。

来年3月には一級審査を受審できるように頑張っていきましょう!

ありがとうございます。

いよいよ、大分居合道同好会女子部・・・現実になってきました。

※昨日11月14日(土)の稽古は、女性陣は全員出席!

・・・ところが、男性陣はたまたまですが全員が仕事などでお休みでした。

男性陣も頑張っていきましょう!

審査2グループ目、手前の2名の女性が挑戦しています。

振りかぶった刀が見事に水平を保っています!

切り下ろした刀の位置も適切に決まっています!

こうした全剣連居合をしっかり身につけているのは本当に素晴らしいですね。