制定居合立技

(五本目~十二本目)

五本目「 袈裟斬り」  六本目「 諸手突き」 七本目 「三方斬り」

八本目「 顔面当て」  九本目 「添手突き」 十本目 「四方斬り」

十一本目「 総斬り」  十二本目 「抜打」

 さて、五本目からの技はいよいよ立ち技・・・歩きながらの居合いです。

◎五本目「袈裟斬り(ケサギリ)」 

 まず、五本目「袈裟斬り」は正面の敵を逆袈裟に切り上げ、すぐさま袈裟に切り下げるもので、とても難しく感じます。

◎六本目「両手突き(モロテヅキ)」

 六本目「諸手突き」は正面の敵の顔面を片手で抜き打ちして、間を置くことなく水月を突き、次に背後の敵を真っ向から斬り下げ、再び正面から来る別の敵を斬ります。

◎七本目「三方斬り(サンポウギリ)」

 七本目「三方斬り」は文字通り3人の敵、まず、正面の敵を牽制して、すぐに右の敵に向いてほぼ真向から片手抜き打ち、正面の敵を見て、次は左の敵を倒し、最後は正面のラスボスを真向から斬り下ろして勝つ・・・必ず勝たないといけないのです。

◎八本目「顔面当て(ガンメンアテ)」

 八本目「顔面当て」は両手で柄を敵の顔面に当てた後、背後の敵を突き通し、再び正面に向き直って真向から斬り下ろす技です。 

◎九本目「添手突き(ソエデヅキ)」

 九本目「添え手突き」は伯耆流に源流を遡る難しい技です。制定居合にも古流(流派独自の技)を原型にしたものが多く含まれます。

◎十本目「四方斬り(シホウギリ)」

 十本目「四方斬り」は対する敵の数が多く、なんと4人の敵に次々と対処しなければなりません。立ち回りも大きく迫力があります。この技には、一本目や四本目、七本目などそれまでの技が含まれています。

◎十一本目「総斬り(ソウギリ)」

 十一本目の「総斬り」は平成12年に追加された新しい技で、これは夢想神伝流の「総捲り(ソウマクリ)」が原型になっています。一人の敵を攻め込みながら5回も斬る技です。斬られる方はたまりませんね・・・

◎十二本目「抜打(ヌキウチ)」

 最後の十二本目「抜打」も新しい技で、座り技の「抜打」を立ったまま行う技です。簡単に見えそうですが、タイミングが難しいです。


 立ち技は以上の8本で構成されます。わずか8本ですがこれを正確に、気持ちを込めて振るのは並大抵ではありません。自分で納得するような演武はなかなかできないのです。納得できても高段の先生から観れば「まだまだ」なのです。

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