武道教室3日目

5月25日、武道教室3回目の稽古日です。前回までは木剣を振るだけの稽古でしたが、そろそろ礼法を覚える稽古に入ります。

武道教室もそうですが、同好会の稽古でも結構大変なのが「礼法」の稽古・・・なぜかと言えば、刀を振ることはなく、ひたすら下げ緒と刀を持ち替える所作の繰り返し・・・下げ緒を左手から右手の指に掛け替えなど、細かな動きが初心者にはとても覚えるのが大変だからです。

しかし、居合道を学ぶ以上この難関はパスするわけにはいきません。でも、小学生の子供たちに教えるのも至難の業です。そのため、折角、教室に付き添い出来ている保護者の方にも覚えてもらい、稽古の無い時にご家庭で親子で稽古をしてもらうことにしました。

礼法は大きく分けて、正面の礼、刀への礼があり、まず、正座をする動作を先に覚えてもらうため、順序は逆ですが刀への礼を先に勉強しました。

刀への礼が終わって、さあ一本目「前」の演武に入ります・・・写真上段の左側から右に演武の画像を置きました。一番手前の男の子は背が高いので、短い模擬刀を使っての演武です。その奥の子供たちはまだ少し背の高さが低いので、稽古用に作った木剣での演武になります。

一番奥の方は武術研究のために居合道を始めた一般男性です。

武道教室はまだ3回目なので、子供たちも保護者の方も、これから居合道を本格的に始めるかどうか悩んでいると思います。ただ、今年は9月1日が三級審査なので、それに挑戦するとなれば道着や模擬刀を何とかしないといけません。子供たち2名分は準備できますが、3人となればどなたかにお借りしないといけないですし、短い刀も数振りしかありません。木剣を作りましたが鞘が無いので、これもまた悩みの種です。

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一本目「前」の演武を動画でアップしました。

初めて一つの技を演武したのですが、みんな一生懸命に演武者の真似をして抜いています。右の模範演武者が前後逆に座っているのは、子供側から見ると向かい合っている演武者の手掛けや手の内の所作が分かり、同じ方向を向いた演武者で左右の刀の持ち替えを確認することが出来ます。

私たちが稽古を始めた時も、向かい合っていると、左と右の所作が分からなくなってしまう経験をしたはずです。それを思い出して、模範演武者の向きを前後逆にして初心者の理解を高めることにしました。近間なので一見すると危険に見えますが、左右は広く取っていますし、演武者は大分県内の試合でも好成績のお二人なので、怪我になるようなことはありません。