制定居合いを始めましょう

大分居合同好会では次のような課程で稽古を進めます。


1段階:着装、歩き方、座り方・・・初めはここから

道着を着て帯を結び、袴を着用した後に袴の紐を腰に結びます。

袴の着用は何度か繰り返さないと覚えません。自宅で結んで解いてを何度もやってみましょう。

次に歩き方です。

居合の歩き方は、爪先を上げて踵から降ろすのではなく、草履などを履いた時の足裏を見せない歩き方です。

着座は「通常の正座」と「甲冑を付けた時の座り方」の2種類があります。

1段階は基本で、練習開始から2~3回目まで何度も繰り返します。家でも繰り返し練習することが大切です。


2段階:礼法・・・とても大切な作法

礼法は稽古の前後に必ず行います。

その理由は「居合は礼法が最も大事」と考えられているためです。

幾ら上手い居合が出来ても、礼法が不十分であれば審査は不合格、試合では勝つこともできません。

ただ、居合を巧く抜けるレベルの方であれば、礼法は十分練習していることは間違いないでしょう。


3段階:刀の抜き方、振り方、納め方

刀を振ることは1回目の稽古からできますし、1段階と2段階ばかりの居合は面白くありません。

ところで、日本刀を振ることは考える以上に難しいものです。

例えば、敵を切っているつもりでも高段者の先生からは「何だ全く切れていないじゃないか」と言われます。

初心者がこれを理解するのは結構難しいので、稽古場の先生に振り方や刀の位置を教えてもらって身体で覚えます。

書道で言うところもトメ・ハネのようなものでしょうか?形を先に覚えることは色々な分野で行われています。

なぜ切れていないか?・・・これがよく判りませんが、自分でビデオや動画を撮影してみれば一目瞭然です。

切れる居合をマスターするというのは大変なのです。

また、刀は抜くより鞘に収める方が数倍難しいです。


4段階:考えながら身体を動かす 

稽古を始めて1ヶ月くらいすると、そろそろ技の習得に入ります。

この時、足の向きや配置はうるさいほど指導されます。

例えば、普通の「気を付け」だと左右の足先は大体60度くらいに開いています。

刀を振るため脚を前後に開いた時、後ろ足の爪先はどの方向を向いているでしょう?

それまでの感覚だと後ろ足の爪先は外側を向いているはずです。

ところが、居合で脚を前後に開いた時、後足も前足も爪先は正面に向いていなければなりません。

非常に不合理な配置に感じますが、身体を動かす流れを考えるとこの姿勢は合点がいきます。

敵に攻め込む居合で大切なポイントといえるでしょう。

詳しくは稽古場の先生に聞いてみましょう。

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