秋季研修会・昇段試験・団体対抗戦
投稿日: 2019/11/04 23:20:08
11月4日、秋の三連休最終日に別府市民体育館で恒例の団体対抗戦ほか昇段試験と研修会が開催されました。
研修会は9月に行われたはずでしたが、当日は台風の接近で途中中止となり、今回はフォローを兼ねて3時間の研修が昇段試験の前に実施されました。
各段に分かれての実技講習で私は6・7段の審判講習となったため、この日は一度も刀を振ることはありませんでした。
少し残念でした。
審判経験は過去にありますが、やはり、判定を確実に出さないと行けない立場なので、観る力を養わなくてはなりません。
緊張は演武よりも高いかも・・・という感じです。
また、色々な場面の判定をしなければならないので、勢いだけでなく、とにかくよく見ることが必要になってきます。
そのためか、模範演武者も失敗を楽しむ?ように盛り込んでくれるので、見極めがなかなかシビアです。
例えば、制定居合一本目「前」を夢想神伝流の「初発刀」にして試すなど、こちらが難儀する演武をわざわざするのです。
この二つの技を「技まちがい」とするか「所作まちがい」とするか、
・・・実際の試合で制定居合の試合に古流は振らないだろう、という感じで結果は決めきれませんでしたが、果たしてどちらでしょう?
また、詳しく尋ねたいところです。
午前中で研修会は終了し、午後からは昇段試験です。
大分居合道同好会からは二段受験者が2名出場するため、食事もそこそこに試験前の最終調整を仲間どおしで行いました。
細かな修正は何度も言っていますが、試験の緊張感の中で ”おそらく忘れてしまうだろう” と心配もあります。でも、もうそれは仕方ないことです。
いよいよ、試験開始!
案外、振っている本人よりも観ている方がドキドキしますね~
礼法はまぁ何とか無事に・・・
技は・・・やはり、元に戻っているかぁ~
終わりの刀礼は・・・うん、まずまず
などと、一喜一憂しながら6分の試験が終了しました。
全体を観れば演武者の力量は大きな差はなく、無事に実技は二人とも合格しました。
あとは筆記ですが、これはしっかり勉強しているようで、安心して見守ることが出来ました。
おかげさまで、二人とも二段合格!となり良い結果を残すことが出来ました。
さて、残すは団体戦。
今回は判田ガールズ、判田メンズの2チームを参加させました。
まず予選試合はリングーリング方式です。これは強いチームと当たっても別チームに勝てば、勝ち点で決勝トーナメントに進出することが可能です。
判田ガールズは女性だけのチームとしては1チームだけで、最上位も三段ですが過去の県団別選手権の覇者もいます。
そのため、予選では先鋒戦で三段を、大将戦で五段を破る活躍があり、予選は無傷で勝ち上がりました。
判田メンズは今回の昇段試験で二段になったメンバーが大将で、団体戦では最も合計段位が低いため、残念ながら勝ち上がることは出来ませんでした。
もっとも、対戦相手は順当な段位レベルの方々で全国大会出場者も含むなど、勝ち目はほぼ無い組み合わせでした。仕方ありません。
でも、試合に出るという体験は将来にきっと役立つだろうと思います。
決勝トーナメントですが、判田ガールズも1-2で残念ながら1回戦で敗れ、準決勝には残ることが出来ませんでした。
試合は各団体とも熱中して頑張りますが、試合が終われば元のように仲良く歓談するといった、良い意味での仲間どおしの関係に戻ります。
あ~、居合は本当にいいなぁ~と思います。
私といえば、審判に熱中して判定をミスらないように緊張しました。
旗を揚げる時も、練度が確実に違えば判定は簡単ですが、似ている場合は見分けるポイントが重要です。
勢いだけか、それとも敵を観ているか、残心はあるか・・・など、差し違えが無いように心の葛藤を含め真剣な判断をしたつもりです。
こうした判定を後ろで観ている先生方からは「今の旗はどっち?」と質問があったり、「それは正しい」「それは違う」など判定に対する評価も受けます。
自分が観ているところと違う点を指摘されるなど、審判勉強していくことが自分の居合の演武に取り入れていかないといけないのだと感じました。
こうしたイベントを全て終了し、午後5時頃に解散となりました。
皆様、お疲れ様でした。