視力1.5の人が、明視の距離(250mm)からの見たとき、細かい物を分離して見ることができる限界(分解能)は、およそ0.1mmとされています。これ以上細かい物は、ぼやけてしまってよく見ることができないのです。
iPhoneに採用されているRetinaディスプレイは「網膜=Retina」の解像限界を超える表示ができるという意味です。
写真は、394ppi(Pixels Per Inch)のスマートフォンのディスプレイを顕微鏡で撮影した画像です。1ピクセルのサイズは、0.064mmで、視力1.5の人が、明視の距離からの見たときの分解能を超えていますね。
最近のスマートフォンの画面は、人の目の解像限界を超えているのですね。
微細なプランクトンや細胞の形などは、多くが0.1mm以下のサイズですから、肉眼ではよく観察することができません。そんな小さなものを観察するための道具が、ルーペや顕微鏡です。顕微鏡で身近で不思議なミクロの世界を観察してみましょう。
▼顕微鏡のクリーニングについて
顕微鏡の対物レンズ(特に高倍率のレンズ)は、プレパラートの封入液などが付いたり、触ってしまって指先の指紋が付いて汚れたり、保管状態が悪いとカビが生えてしまったりします。高価な対物レンズにカビが生えるとショックも大きいですので、たまには本体や各レンズをクリーニングをしてあげたいですね。小中学校では使わないかもしれないですが、100倍対物レンズは、使用時に油浸用オイル(=イマージョンオイル)を使うため、利用したら必ずクリーニングが必要になります。
100円ショップのグッズで、スマホやタブレットが顕微鏡に!
乾電池2本(3V)で使える、明るさを調整できる顕微鏡用のLED照明を作ってみました。
ロバートフックが観察したコルクの細胞壁を観察しよう
長ナットとボルトで作る簡易なハンドミクロトームを紹介します
簡易ハンドミクロトームで、葉っぱの断面を切り出して、顕微鏡で観察しました
かいわれ大根を使って、胚軸部分の維管束の様子を観察してみました。
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花粉の多様性も顕微鏡で観察してみよう
表面の凹凸を樹脂で写し取る「レプリカ法」で、気孔を観察しました。
髪の毛の表面模様(キューティクル)を観察してみよう
暑い夏の日の午前中、ワシャワシャと大きな鳴き声で鳴くクマゼミ。クマゼミの翅を顕微鏡で観察してみました。
原始的な昆虫の「シミ」を観察してみました。
田んぼや用水路で、ミジンコなどのプランクトンを集める時に使えます