飛行機(ピッツバーグ国際空港)
セキュリティに関するルールは目まぐるしく変わりますので、旅行前に最新情報を確かめられることをお勧めします。
概要
ピッツバーグ国際空港(Pittsburgh International Airport)はピッツバーグの北西に位置する空港。IATA空港コードはPIT。ピッツバーグダウンタウンへの道のりは約30km。
JAL, ANAは就航していないため、日本との往来は乗り継ぎが必要。FSCの通年運行の国際線はトロントのみだったが、近年LCCの国際線が就航した。
アメリカの主要大手航空会社3社(American, United, Delta)は全て就航している。
ウェブサイト
http://www.pitairport.com/ にWebページあり。 到着便(arrival)、出発便(departure)の定刻・遅延状況確認、各駐車場の利用率・セキュリティチェックの待ち時間(画面右上)が調べられます。
就航航空会社(大手)
American Airlines
Oneworld。JAL系の方はこちら。唯一ラウンジを運営している。JAL便であれば主にシカゴ、ボストン、ニューヨーク(JFK)等を経由する乗り換えとなる。
United Airlines
Star Alliance。ANA系の方はこちら。ANA便であれば主にシカゴ、ワシントンDC等を経由する乗り換えとなる。まれにANA便のニューヨーク乗り換えが候補になるが、ニューアーク空港ーJFK空港の空港移動が困難となるのでおすすめはできない。
Delta Air Lines
ここ数年の努力で、アメリカ大手3社の中では比較的満足度が高い(J.D.パワーの記事)。ただし日本に提携先がないため、日本に行く場合、東京以外を目的にするのが難しいことがある(JAL等の提携で可能ではある)。その分運賃が安めなこともある。
なお、季節運行でパリ便がある(5月~9月、2016年現在)。Skyteamのエールフランスに乗り換えができるので、ヨーロッパに行く時に便利かもしれない。
Air Canada
トロント・ピアソン国際空港へのみ就航。アメリカ3社への対抗からか、日本行きの乗り継ぎは比較的安い運賃を提供していることも多い。Star AllianceなのでANAのマイルがたまる。カナダ旅行がついでにできる場合もある。
就航航空会社(格安または地域)
Southwest Airlines
アメリカン航空と同じくらい就航地が多いが、被りは少ない。格安航空会社だが、乗客数では北米最大。
Southwestに次ぐ規模の大きな格安航空会社。就航地はボストンとフォートローダーデールのみ。JALのボストン便との接続が良く、有力な乗り継ぎ候補になる。
Frontier Airlines
遂にウルトラLCCのSpiritがPittsburghに就航しました(プレスリリース)。ダラス、ラスベガス、ヒューストン、ロサンゼルスなど、毎日運行。
Allegiant Air
Spritなどと同様に、超格安航空会社(Ultra LCC)として有名。季節によって便数が大幅に調整される。
アイスランドのLCC。うまく運行日が合えば、アイスランド乗り継ぎでヨーロッパへ格安で行ける。
Frankfrutを拠点にするLufthansa系の中長距離国際線LCC。エコノミークラスであれば、Frankfrutまで片道300ドル程度から飛べる。
Southern Airways Express
コミューター航空会社。ピッツバーグ国際空港をハブ空港としている唯一の存在。セスナサイズの小さな飛行機で、ペンシルベニア州内外の空港に格安で行ける。ワシントンDCのダレス空港にも行ける。
Vacation Express
季節運行。カンクンやカリブ諸国に飛んでいる。運行はAllegiantなど他社による。
(松本 Mar 2018)
空港と市内を結ぶ交通手段
タクシー
空港からOaklandまでは$45ぐらい(Aug 2004)。Downtownまでは$29ドルぐらい(Jan 2003)。タクシー乗り場から乗りましょう。
Uber, Lyft
日中はもちろん、午前0時以降のバスが終わった後の有力な交通手段(タクシーは一応ありますが、良い話を聞きません)。深夜でOaklandまで30ドル〜。Uberの方が若干台数が多いが、Lyftは初回20ドル引きがある。飛行機が遅延してバス運行終了時によく使いました。(Nov. 2017, 松本)
PATransit バス
28X Airport Flyerが CMU や Pitt の前に停まります。 片道: $2.75(現金), $2.50(磁気カード) (Jan 2017), 頻度: 30分間隔(Apr 2010)。PATバスに関してはバスを参照。詳しい情報は、PortAuthorigyのウェブサイトhttp://www.portauthority.org/rt/28x.pdfを参照。
現金で払う場合、釣り銭が出ません。空港内にチケットの販売機があるので、そこでチケット(Connectix)を購入するとよいと思います。自販機はクレジットカードが使えます。(松本 Jan 2017)
「裏技ですが、28XでFort Pitt Bridgeを渡って最初の停車ポイントで降りて Hilton まで歩くと、簡単にタクシーがつかまります。バスを乗り換えて帰るのは面倒だけど、空港からのタクシー代はちょっと痛い、というときに使えます。50mぐらい歩くので荷物が多いとちょっと辛いけど。」(大淵 Feb 2003)
「28Xはダウンタウンに寄り道をするので、Oaklandからだと自家用車で行くより遅いです。また、空港行きバスの場合、エクスプレス扱いだからか、乗ることはできるが降りることができない停留所もあるので注意。」(嶋 Sep 2008)
「2010年4月にダイヤが変わり、Robinson Mallを終日通過するようになりました。出発時刻は分かりやすくなり、Oakland発が毎時25分と55分、空港発が毎時20分と50分で、所要時間はDowntownから35分、Oaklandから50分程度です。CMU前の停留所(Forbes Ave at Morewood FS)における始発バスは、平日土日ともに4時25分です。平日でも学生の帰省シーズンに当たると、積み残される可能性がありますので、早めに始発停留所で待っていたほうがよいです。途中からだと乗車拒否され、「次を待て」と言われます。」(栃木 Apr 2010)
ホテルのコミュータ
リムジンバス(Airport Express) リムジンバスはダウンタウンの主要なホテルやOaklandの Holiday Inn (あるいは頼めば Hampton Inn, Best Western)にとまります。片道: $12.50, 往復: $21.00, 頻度: 一時間間隔 (Sep 1996)
自家用車
Oakland から空港駐車場まで、一番空いている時間帯で30分弱、工事やラッシュで最悪に混んでいるときで1時間半ほどかかることがあります。
Super Shuttle
https://www.supershuttle.com/locations/pittsburghpit/ 相乗りのリムジンバス。メジャーなホテルだけでなく、普通の一軒家やアパートまで来てくれます。 場所によって値段は変わりますが、タクシーよりも安いし安全です。(ボネル Mar 2013)
空港駐車場
空港内には以下の3種類があり、入り口、区画が分かれています。クレジットカードでの支払い可 (Amex, Discover, MasterCardと VISA)。料金は2013年5月現在。
「万が一駐車場の入り口でもらうチケットを紛失しても、出口でその旨を伝えると、どこかに問い合わせて通常料金で清算してくれました。ナンバープレートを元に記録を取っているのでしょう。」(嶋 Sep 2008)
Short Term Parking Garage (2100台)
金額: $1/最初1時間, $3/追加1時間毎, $24/一日
1時間以内の駐車、大きな荷物がある時、送迎は便利。ターミナルまですぐ。屋根付きも有り。埋まっていることも多い。
Long Term Parking (3750台)
金額: $1/最初1時間, $3/追加1時間毎, $13/一日
ターミナルまではMoving Walk(動く歩道)がある。
Extended Parking (7350台)
金額: $8/一日
ここが一番安い。数日駐車する時はここが得。ターミナルまでは無料のシャトル・バス、またはMoving Walk(動く歩道)で行ける。どこに駐車したか控えて置かないと忘れます。
Valet Parking
http://www.pitairport.com/valet_parking
Short Term Parking Garage内、レンタカー返却所隣。どうしてもフライトに間に合わなそうな緊急事態の時に。
金額: 25.99/一日。
空港外駐車場
空港外にある安い駐車場業者です。長期旅行する場合に便利です。
Charlie Brown's Airport Parking
600 Flaugherty Run Rd, Coraopolis, PA 15108. (412) 262-4931
http://www.charliebrownsairportparking.com/
「空港のextendedよりは安い。帰りは空港から電話すると、オフィスの前まで車を 持ってきて、エンジンもかけておいてくれる(送迎のバンを降りたら目の前に車がある)。 予約 (WWWでも可) しておけば、手続きはその場であっという間。空港から少し遠いという難点を差し引いても結構お勧め。extended parkingもバスに乗るのは同じだし。」(大淵 Dec 2002)
Parking Company of America
701 Flaugherty Run Road, Coraopolis, PA 15108. (412) 262-8188
https://www.pca-star.com/our_services/airport_parking
「PCAという略称の送迎バスを空港でよく見かける。Pittsburgh空港唯一の屋内駐 車場と宣伝しています。通りがかりに見た限り、掘っ建て小屋みたいな感じでし たが、ちゃんと屋根がついていました。雪が降るかもというような時には便利か も。割引回数券のようなのもあるようです。」(池澤 Feb 2003)
空港にて荷物を預ける際の注意点
先日空港にて荷物を預けた際、鍵をかけていたのですが、家に着いてから鍵が破壊されていることが判明しました。他にもうっかりトランクに鍵を掛けてしまう人がいるかもしれないので、分かったことを投稿させていただきます。
トランクの外側にある小さな鍵を閉めていましたが、これは完全に破壊され、トランクはこじ開けられていました。中身もかなり荒くかき回され、日本では考えられないぐらいぐちゃぐちゃにされていました。
中に紙切れが1枚入っていて、 TSA (Transportation Security Administration) より、「誠に遺憾ながら、貴方と周囲の乗客の安全の為に貴方の鞄をこじ開けざるを得ませんでした。尚、TSA としてはこのことによる被害については責任を負いかねます。」と書いてありました。
http://www.tsa.gov/travelers/airtravel/assistant/locks.shtm (リンク切れ)によりますと、TSA がマスターキーを持っているロックなら掛けてよいらしく、リンクが2つ張ってあります。
Wikipedia:TSAロックにも書いてあります。
後もう一つ、機内持ち込みの液体ですが、 3 ounce (84 g) 内の液体を 1 quart (946ml) の透明なプラスチックのジップバッグに入れればよいそうです。医療品や赤ちゃん用のミルクやジュースはこれらの基準を満たさなくても、多少は見逃してくれると書いてあります。http://www.tsa.dhs.gov/311/index.shtm
以上、(守屋 Aug 2007)
「TSAロックをかけていても、鍵を壊されたケースあり。」(嶋 Sep 2008)
空港内での無線LANについて
「現在ピッツバーグ空港のターミナル内では無線LANが無料で使用できるようです。ただし、セキュリティや急に有料に変わるかも知れませんので、ご注意ください。」(鎌田 Aug 2008)
ラウンジ
Admiral Club
American AirlinesやJALの上級会員であれば無料で利用できます。軽食とドリンクがあります。とても広いです。有料での利用は1回59ドル。
The Club
2017年10月にオープン。Diners Club等のクレジットカードおよびPriority Passの所有者は無料で利用できます。有料利用は1回40ドル。
http://www.flypittsburgh.com/programs-services/services/the-club-lounge
空港名物
ピッツバーグ国際空港に到着すると、ピッツバーグを象徴する2つの像が歓迎してくれます。
右側はフレンチ・インディアン戦争のジョージ・ワシントン(後の初代大統領)です。ピッツバーグには3度の軍事遠征に訪れたそうです。Washington's LandingやMt. Washingtonなどの地名にも名前が残っています。[1]
左側はピッツバーグ・スティーラーズのフランコ・ハリスによる、アメフト史に残る奇跡のキャッチ、通称イマキュレートレセプションの瞬間です。以下、ウィキペディアからの解説です。
1972年12月23日のAFCプレーオフ、対レイダーズ戦。スティーラーズは残り22秒時点で6対7でリードを許している状況。自陣40ヤードからの攻撃、残り10ヤード、既に4thダウンという瀬戸際に追い込まれていた。 ボールを受けたQBのテリー・ブラッドショーは、自陣29ヤード地点から、敵陣35ヤード地点にいたHBのジョン・フッカにパス。しかしフッカはレイダーズのセーフティであるジャック・テイタムと接触してパスを取りそこね、ボールはテイタムの体に触れてスティーラーズ陣側に跳ね返った。そのボールを、フランコ・ハリスが地面まであとわずかの地点でキャッチ、相手陣に向けて疾走する。パス不成功が成立したと思って一瞬動きを止めていたレイダーズ選手は追いつくことができず、ハリスはそのままタッチダウンを奪った。 試合はその後、スティーラーズがTFPも決め終了。13対7により、スティーラーズがAFC優勝戦へ駒を進めた。 このプレイはのちに、無原罪の御宿り(Immaculate Conception=清浄なる受胎)に引っ掛け、「イマーキュレート・レセプション」(Immaculate Reception=清浄なるパスキャッチ)と呼ばれるようになった。絶体絶命の場面からの大逆転を実現したこのプレイは、チーム史上のみならず、NFLの歴史においても屈指の奇跡的プレイとして現在でも語り継がれている。
空港内の別の場所にはティラノサウルスの骨格標本もあります。ピッツバーグにあるカーネギー自然史博物館は恐竜のコレクションで知られ、その量はワシントンD.C.の国立自然史博物館、ニューヨークのアメリカ自然史博物館に次ぐ全米第3のもの[2]だそうで、この恐竜の像はカーネギー自然史博物館によって1997年に購入され、2002年に空港デビューしたそう。このティラノサウルスは最新の学説に基づき、直立した格好ではなくやや水平で尻尾が上がっている姿勢です[3]。
Alternate Security Checkpoint
制限エリアへの入り口は通常はFloor 2のメインゲートですが、実はもう一つ、空港のWebsiteにも掲載されていない知る人ぞ知る制限エリアへの入口があります。Floor 3のチェックインカウンターがある階で、フロアの真ん中にある出口からいったん外(搭乗ゲートのある建物側)に出ると、「Alternate Security Checkpoint」と書かれた入口があり、先に続く通路をそのまま進めば第二の制限エリア入口があります。ここでセキュリティチェック&X検査を通れば、ムーバーの駅に上から降りてくる形でメインゲート組と合流することになります。メインゲートが大行列の時も、こちらは存在自体が知られていないせいか比較的すいていることが多いので、お急ぎの時には便利なゲートだと思います。(2018 Apr 柚木)