法規・習慣の違い

生活上の法規や習慣の違いを紹介します。

日本人の感覚では些細な行為であっても、米国では逮捕され裁判沙汰になったり、思いがけなく大きな処罰を受けたりすることがあり、日米間の習慣・法制の違いを知っておく必要がありますので、注意しましょう。

在ニューヨーク日本国総領事館「法規・習慣の違いによるトラブル等」より。

飲酒

屋外を含む、公共の場での飲酒は原則禁止されています。

大学内でのパーティでアルコールが振舞われる場合は、IDチェックやキャンパスポリス常駐などがきちんとされています。

BBQなどで、どうしても屋外で飲みたい方は、プラスチックカップを使ったり紙袋にビンやカンを入れるなどして、周りから明らかに飲酒していると思われないようお気をつけください。(自己責任でお願いします)

飲酒運転の処罰は重く、逮捕・拘留されることがあります。

喫煙

空港、レストラン、公共の建物内などでの喫煙は禁止されています。食べ物を提供する割合の多いバーも禁止だそうです。

駐車違反

私道でも簡単にレッカーされます。

  • 「アパート内の駐車場が一杯だったからと本来停める場所ではない空きスペースに停めていた場合、併設の託児所の送迎限定駐車場に停めていた場合、パーキングパーミットが期限切れだった場合にレッカーされたケースを確認しています。車が消えたら、周囲のTowing警告の看板を探し、そこに書かれている電話番号に電話しましょう。」(嶋 May 2013)

家庭内暴力

家庭内暴力(家庭における配偶者や子供に対する暴力)に対して、日本とは比較にならないほど厳しい施策が採られています。 これら家庭内暴力事案を見聞きした者は、警察当局への通報を義務づけられており、通報を受け、駆け付けた警察は、例え夫婦喧嘩や親子喧嘩であっても、当事者双方の意思とは関係なく、当事者の一方を逮捕・拘留する場合が多くあります。 不用意に隣近所に聞こえるような大声を上げたり、騒いだりすると思わぬ結果を招きかねないので注意しましょう。

在ニューヨーク日本国総領事館「法規・習慣の違いによるトラブル等」より。

親と子の関係

入浴

米国において入浴は、プライバシーが強く保たれるべき行為であり、例え親子であっても一緒に入浴することは、非常識な行為と見られ、時には子供に対する性的虐待とみなされる場合がありますので、注意しましょう。

在ニューヨーク日本国総領事館「法規・習慣の違いによるトラブル等」より。

子供だけによる家、車での留守番

子供だけに留守番をさせたり、駐車中の車に子供だけを残すことは、児童虐待としてみなされ、逮捕され、裁判となる場合が多くありますので、注意しましょう。対象となる子供の年齢については、市や郡により異なりますが、概ね18歳未満の子供を対象として、年齢別のガイドラインが設定されています。

在ニューヨーク日本国総領事館「法規・習慣の違いによるトラブル等」より。

しつけと児童虐待

子供に対する体罰については、米国人内でも見方が多様ですが、児童の体に痕跡が残る、親が感情的になり自己コントロールを失っている場合など、また児童の年齢に不相応な体罰は児童虐待とみなされ、親は逮捕され裁判となります。時には子供が隔離保護を受け、家族と引き離される場合もあります。公衆の面前で子供に対し大声を出すなど、過度ととらえられるような叱り方をしないよう注意しましょう。また、子供に必要な服や靴を着せずに外を歩かせても、時には虐待・放任として通報されることがありますので、注意しましょう。

在ニューヨーク日本国総領事館「法規・習慣の違いによるトラブル等」より。

子供同伴帰国と実子誘拐罪

近年、国際結婚が増えていますが、父母のいずれもが親権(監護権)を持っていても、一方の親権者の同意を得ずに子の居所を移動させること(親が日本に帰国する際に子を同伴する場合を含みます。)は、子を誘拐する行為として米国の国内法では重大な犯罪(実子誘拐罪)とされています。国際結婚した場合、その間に生まれた子を日本に連れて帰る際には、こうした事情にも注意しましょう。

在ニューヨーク日本国総領事館「法規・習慣の違いによるトラブル等」より。

エチケット

ドアホールディング

あとから通る人、前から来る人、両手がふさがっている人などのために、ドアを抑えておく光景がよく見られます。してもらったら一言感謝しましょう。

チップ

チップ参照。

レディーファースト

カップルは別として、男女差別と感じるような人もいます。

タブー

一般的に避けるべきとされている話題は、政治、宗教、同性愛、人種、中絶、お金のことなど。

差別

米国社会は差別に敏感です。例えば、雇用側が履歴書に誕生日、性別、人種、写真、家族構成などを求めることは一般的に禁止されています。

スラング

4-letter wordsなどオフェンシブな言葉は非常に不快に思う人がいます。

ノイズ

口を開けたまま噛む音、クシャミの音、無意識の軽い音読、独り言など、人や場所によっては不快に感じる人がいます。

自転車と自動車の共存

自転車は車道を走ります。自動車運転手は遅いからといって煽ったりクラクションをならさないように。

景観

芝生の手入れ義務や洗濯物の屋外干し禁止などがある地域もあり、景観が大切にされています。

防犯

治安を参照してください。ピッツバーグは米国では比較的安全な町とはいえ、日の出ていない時間帯に一人で歩くのは危険とされています。また、銃社会でもあります。

ピッツバーグ特有の習慣

米国の他の都市には必ずしも当てはまらない習慣をまとめました。

ピッツバーグパーキングチェア

冬場のピッツバーグで見られる、椅子を使って路上駐車スペースを確保する習慣 [1]

ピッツバーグレフト

信号待ちで向かい合った先頭車両が直進と左折の場合、左折に優先権を譲る、道の細いピッツバーグならではの習慣(法律的には違法らしいです)。 [2]

縦列駐車

ストリートパーキングがあるので、縦列駐車をする機会は多いです

知らない人との会話

バスやお店の中などで、知らない人同士がちょとした会話をはじめることはよくあります。(人気がない場所、明らかに怪しい人、夜間などは警戒する必要があります。)

その他

  • メンテナンス業者は部屋に土足で入って来ると思います(裸足で怪我したら保険が効かない)。理解のある人だとビニール袋を渡せば靴の上からかぶせてくれます。

  • 昼間点灯(daytime running lamp)が普及しており、晴れている日の昼間でも結構な割合でヘッドライトONの車が走っています。クルーズコントロールも普及しています。

リンク

  • ニューヨーク安全マニュアル 在ニューヨーク日本国総領事館作成の安全対策資料です。上の法規・習慣の違いによるトラブルはここから引用しました。ニューヨーク在住者以外の人が見ても参考になります。