銀行
口座の種類
銀行のサービスで日本と大きく違う点は、チェック(小切手)が使えることです。毎月の家賃、電話等の支払い、クレジットカードの決済は通常チェックを送付する形で支払いをおこないます。以下は主な口座の種類です。
Checking Account: チェックが使える口座。
Checking Account with Interest: チェックが使えて利子もつく口座。
Saving Account: 日本でいう貯蓄預金に相当する口座。
チェックが使える口座はアメリカでは必須です。これに加えてまとまったお金のある方はSaving Accountを作られるのが一般的でしょう。
日本でいうCDやATMにあたるものは、ATMもしくはMAC (Money Access Center) と呼びます。年中無休で24時間使えます。日本では夜間にATM利用手数料が高くなったり、深夜はサービスしていない場合がありますが、これは米国のの制 度が日本に入ってくるときに変わってしまったものです。アメリカではATMは年中無休であり、また時間帯で手数料が増えることはありません。(ただし、日 没後に屋外など暗い場所のATMを利用することは、安全性の問題から勧められる行為ではありません。) ATMでは預金の引出しなどの他にも、他人から受け取ったチェックを預金できます。口座と別の銀行のATMを利用すると、口座を開いている銀行からの手数 料と、利用しているATMの銀行からの手数料の2つがかかります。ATMは現金(紙幣)とチェックの入金が可能ですが、必ず備え付けの封筒を利用した上で ATMに入れて下さい。封筒を使わずに入金して○百ドル紛失したケースもあります。
チェックの入金は銀行でもATMでも可能です。銀行ならdeposit slipを記入してチェックと一緒に提出、ATMならチェックの裏のendorsementの所にサインして、備え付けの封筒に入れて、depositを 選択した後ATMに飲み込ませます。入金は当日かその翌日になります。
各銀行とも Telephone Banking サービスや Internet Banking をやっています。電話でやWebで残高照会、口座間の振替などの操作ができます。
いろいろな銀行
銀行および口座の種類によってサービスの種類、条件、手数料が大きく異なりますので、直接銀行で条件を確認されて、最も自分のニーズにあったものを選ばれると良いかと思います。以下、ピッツバーグに店舗数の多い銀行です。
Citizen's Bank (店舗多数)
PNC Bank (店舗多数)
WesBanco (ピッツバーグ一帯のFidelityはWesBancoに変わりました)
CMUのUniversity CenterにはCitizen'sとPNCのATMが、GatesにはPNCのATMがあります。
E-Trade bank
「近くでは Waterfront の TARGET に ATM があります。金利がPNCなどと比べて相当付きます (Checking でも5000ドル以上で1.4%程度)。」(杉本 Nov 2002)
口座を開設
ピッツバーグに到着後、銀行口座の開設はすぐ行なうことになりますが、その場合どのような身分証明書があれば十分なのでしょうか?
「Student Checking Accountの場合、アメリカ人が読むことのできる身分証明 (3種類以上が望ましいと思う) があれば、口座開設は即日可能。 (SEI/CMUでもらったパスとパスポート、国際免許証で身分証明として成立)」(KOMIYA Jun 2003)
「PNC口座を開きました。パスポートとIAP66で普通のChekingとSaving口座を開くことができた。 WaterfrontのショッピングモールにあるPNCで手続きを行ったのですが、受付の人が外人に不慣れだったのか、電話でどこかに問い合わせたりし て、口座を開くのに時間がかかりました。」(柴田 Jul 2002)
「2002年夏に渡米直後2つの銀行に口座を開きましたがパスポートとできれば写真入りの本人確認書類 (写真付きcredit card等) がもう1つあると良いと思います。(Social Security Numberは不要だった) 」(堀籠 2002夏)
「2003年6月23日に後輩が銀行口座を作りました。必要なものは、身分証明を2種類 (パスポート、I-20)。Craig St.支店など、大学近辺の支店の方が留学生に慣れていると思います。」(穐山 Jun 2003)
「2014年8月、CMU University Center 地下のPNC Bankでは、新入生向けに新規口座開設用の特設コーナーを設けていました。外国人に慣れたスタッフが対応してくれたのでスムーズに口座を開設することができました。」(大迫 Aug. 2015)
入金するお金は現金はもちろんのこと、トラベラーズチェックも手数料なしで利用できるようです。各銀行ともWebバンキングサービスを行なっていますから、口座開設時にサービス申し込みをすると良いでしょう。口座開設の手続きが完了すると、その場でテンポラリの小切手をもらえます。 2週間ぐらいで小切手帳とATMカードが郵送されてきます。
「(手続きをしたときに)まだ住所が未定でしたが、事情を話して一時滞在先のホテルを住所として、口座を開設できまし た。銀行カードを登録住所に送ってくれますがホテルだとそうは行かないので、口座を開設した支店あてに送ってもらい、後日取りに行きました。」(堀籠 2002夏)
「私は仮の住所をオフィスの住所にしましたが、この場合も小切手やカードはセキュリティ上の理由によりそこへは送られてきませんので、自分で支店に行ってpick up することになります。」(大越 2001夏)
引き出し (withdrawal)
「ATMの引き出し金額の上限は日本より厳しく、口座開設時には200~600ドルぐらいに設定されていると思います。PNCは上限額の変更が可能です。」(嶋 May 2013)
預け入れ (deposit)
預け入れは店舗窓口の他、ATMでも対応しています。ビジネスチェックの表にはVOID AFTER X DAYSなどと有効期限が書いてあります。パーソナルチェックは書いてありませんが、表の日付から半年以内との情報あり。
「PNC銀行の利用者は、PNC mobileというアプリ(android, iphone) を使うと残高照会、小切手デポジットなどができて便利です。デポジットは携帯のカメラで小切手の裏表を撮影し、画像を送信するだけで自宅から手軽にできま す。ただし、チェック裏側に普段通りendorsementのサインをしたあと、サインの下に"For PNC Mobile Deposit Only"と書きます。アプリには、手続き後は2週間ほど小切手を破棄せず取っておくように書かれています。またアプリによるデポジット上限額は一日 2500ドル、月間5000ドル。」(嶋 May 2013)
銀行口座を閉じる方法
PNC銀行の場合、残高をゼロにして、海外から電話をかけると口座を閉じられます。私の場合、口座番号(社会保障番号でもOK)を伝えて本人確認をしました。閉じる際に、引き落としになっていない小切手があるか等、質問がありました。しばらく使っていなかったせいか、最後の取引の金額と相手先も聞かれています。あらかじめメモなどしておくといいかもしれません。(安部 Nov 2017)