病院にて

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病院に持っていくもの

ほとんどのもの(使い捨て下着や産褥パット、シャワー時のタオルや石鹸、赤ち ゃんのオムツなど)は病院に用意してありますが,いくつか挙げておきます.

  • スリッパ

  • 小児科のドクター又は家庭医の名前と電話番号

  • 領事館向けの出生証明書(英語版).........出産を担当したドクターのサインが必 要なため.担当が日本人であれば日本の出生届.

  • 母子手帳(英語版)

  • カメラ・ビデオ

  • ガウンまたは薄手のジャンパー...........寝間着は病院で貸 してくれるのですが、かっぽうぎの様なもので紐を後ろで結ぶだけなので少し背 中が見えてしまうので、これを持っていくと人が来たときや廊下に出るときに便 利です。

「マギー同様、寝間着(かっぽうぎの様なもの)は病院で貸してくれます。が、 私はパジャマを着ました。部屋が寒かったし、made in Japanなパジャマは看護 婦さん受けがよかったです。ちなみに、部屋はLDRPで、廊下に出ることは全くあ りませんでした。(2日間缶詰)」 (友近香 May 2003)

  • Babyの服...........小さい、小さい服が必要です。性別がわかっていて も「万が一」に備えて,色は中性のものが良いかと

  • 帰宅用の服&下着..........入院時に着てきたものでよければ必要ありま せんが,妊娠前の服はこの時点ではまだ入らないと思います.下着につい ては、母乳で育てる場合は授乳用のが便利です。この時点ではショーツは まだ病院で支給される使い捨てのものでOKです。

  • カーシート...........これがないと子供を連れて帰れません(法令で決め られています)。ちなみに体重20lbまでは車の進行方向とは逆向きに シートを取り付けます。

  • 洗面用具

  • 保険のカード

  • バスタオル...........つぶしが利きます。(赤ちゃんのブランケットに もなるし、自分が寒いときにかけたりできます。)

以上です。あとは個人的に必要なもの、例えばコンタクトレンズの容器(出産 の時ははずすように言われます)などです。

病院に行く前に

どのような状態(陣痛がXX分間隔,破水,予期せぬ出血など)になったら病院に連 絡するよう,担当の医師から指示があると思いますので,それに従ってください。 通常,クリニックに通っている人はまずそこに電話して、指示をあおぎま す。入院ということになるとクリニックの方から病院に連絡をしてくれ ます。くれぐれも自宅の電話番号は正確に伝えましょう。

「陣痛が始まって指定の電話番号にかけるとクリニックのオペレーターがでる ので,間隔や状態を説明します.3度ほど電話しましたが,毎回5分以内に 担当のドクターから折り返し電話が来ました(夜中だったので,ちょっと眠そ うでしたが).ドクターからマギーに向かうように指示が出たら,入院セット を持って夫婦で病院に向かいます.」 (射場・夫 Jul 2002)

「経産婦の場合、自分が経産婦であることを何度も伝えましょう。(それと、 もし硬膜外麻酔を希望してる場合はこの時点言った方がいいかと思われます。) 「二人目で、陣痛が5から7分間隔です。病院に今すぐ行きたい。」っと言っ たら「一人目はどれくらいかかった?え?17時間?うちは車で病院まで何分? 10分?じゃあ、間隔が3分ぐらいになって破水したりしたら来てね。あら、ま だ大丈夫よ、だって、まともにしゃべれてるじゃない。それに病院にきてもま だ暇よ。血圧計ったり熱計ったり何度もされて陣痛監視装置にずっとつながれ てるのよ。」っと、なぜか電話口で説得されました。ただでさえ、うちの電話 番号が間違って先生に伝えられ、折り返しの電話が1時間半後にやっとあった (何度も受付の人に電話しました。)にもかかわらず「家にいるほうがリラッ クスできるわよ」っと言われかなりパニックでした。とにかくひたすら「いま すぐ病院に行きたい」っと言い続けてやっと許可されました。」 (友近香 May 2003)

病院に着いたら 病院についたらすぐにRegistration Room(夜中であればEmergencyの入 口)へ行き、そこで名前や宗教などについて聞かれます。またこのとき子供の ビデオや写真を撮るかと聞かれると思います(出産後、病室で改めて頼んでも OK)。写真についてはよくわかりませんが、ビデオはわりとお薦めです。1本 $30位で、ほんの5分位なのですが、Mageeの建物と子供の様子、名前、両親の 名前、同じ日に生まれた有名人の名前などが入っています。ビデオ、写真共後 日郵送してきます。

Registrationが済むと普通は Triage という部屋に入ります。陣痛の様子をみ るためのモニターが置いてある小さな部屋で、陣痛が規則的に始まるまでここ で過ごすことになります。ここで宿直医の診察を受けた後、LDR (Labor, Delivery and Recovery) roomに運ばれます。LDRでは陣痛期、分娩期、回復期 を同じ部屋で過ごす為、十分にリラックスしてお産が出来るようになっていま す。その後、先生や看護婦さんが時々やってきては、陣痛の間隔や子宮口の開 き具合を診ていきます。もちろん旦那さんも一緒にいられます(日本のように 「立ち位置」を指定されません。いきむときに奥さんの足を持たされたりもす るそうです。へその緒を切ったりも体験出来ます)。またここで麻酔を使うか どうかも聞かれます。

ここで何時間も痛みをやり過ごし、いきみを始めて赤ちゃんが出てきそうにな ると部屋の色々な所から計器、ライト、鏡やらが出てきて、ベッドも分娩形態 に変形、そして出産という運びになります。いよいよ赤ちゃんが出てくると今 度はへその緒を切るという大役が課せられます。また、男の子だった場合は、 ここで割礼(circumcision)をするかも聞かれます。

「アメリカでは無痛分娩が普通なので麻酔を使いたくないと言うと不思議がら れます。私も途中までがんばりましたが、「麻酔を使ったほうが楽よ」 と言う先生の言葉に負けて局部麻酔をしました。噂によると麻酔は3種類(弱い のから強いのまで)あるらしく、自分で選ぶことができます。私は局部麻酔を 選びました。これをうつと下半身の感覚がなくなり陣痛の痛さもほとんど感じ なくなりとても楽でした。ただ残念ながら私は子宮口が全開する直前の陣痛が 一番強い時に麻酔がきれてしまい、突然襲ってきたすごい痛みにびっくりしな がら、出産することになってしまいました。麻酔をうつときは専門医(ただの おばさんでした)が2人やってきて、なぜか旦那さんは病室の外で待つように言 われます。注射は背中にうちましたが、別に痛くはありませんでした。」 (進藤)

「Magee は、前述の通り全米でも出産数の多さでは一、二の病院だそう です。そして麻酔の施行率は8割だそうです(1994年の統計)。方法は硬膜外麻 酔が主です。日本では、高血圧等、合併症のある妊娠では、行われていますが、 通常の妊婦では、一般には行われていません。妊婦教室のラマーズ教室で、詳 しく説明をしてもらいました。危険性が少ないこと、操作性が良いことなどが 特徴です。適応時期は子宮口が 4-7 cm までなので、行うか否かは、事前に決 めておいて、入院時にどうするかすぐ言えるようにしておくと良いと思います。 私は、アメリカでは日本と違って入院期間が短く、家に帰ってすぐ、活動開始 しなくてはいけないので、体力温存を考えて、硬膜外麻酔をすることにしまし た。陣痛の子宮の動きは感じます。痛みは最後の出産の時のみでした。」 (関川)

「付添人は白衣に着替えさせられるかと思いきや、最後まで普段着のままでし た。」 (射場 Jul 2002)

「(Shadyside では)本館のパビリオンビルディング6階にて受付を済ませ ます。(事前に担当医OR当直医から連絡が行っているはずです)看護婦さんが 部屋に案内するまで待合室で待機。看護婦さんには陣痛の間隔や始まった時間 を再度聞かれます。部屋はほとんどの部屋がLDRP室(シャワー、トイレ、テレ ビ、電話冷暖房完備)で、例の「割烹着」に着替えさせられます。その後、陣 痛監視装置を装着。血圧を測り、点滴で静脈を確保され、赤ちゃんの心音を聞 きながらいろんな質問を受けます。担当の先生は誰かとか、麻酔は使う予定か など。それと過去に大きな病気をしたかで、専門的な病名を言われたのですが 半分以上なんの病気か分からなかったです。また、私の場合、初期に出血があっ たことを言うとその原因は何かと聞かれ、英語で答えるのがかなり難関でした。 その後、産んだ後、どのようなサポートが必要か(たとえば、母乳の指導やお 風呂の入れ方など)、赤ちゃんの先生は誰かなどの質問。とにかく30分以上質 問攻め(英語攻め)。これをにこやかに、陣痛を逃しつつ受けていると「あら、 まだ余裕ね」っと勘違いされてしまいます。ので、痛かったら素直に痛いと言 いましょう。

その後いったん看護婦さんが部屋からいなくなります。そのうちドクターがく るからっと聞いていたのですが待てど暮らせどドクターは来ず。あんまり痛み が激しいのと、間隔が狭まっているので旦那に看護婦さんを呼んでもらいまし た。そして、ここで「初めて」やっと、子宮口の開き具合の確認が徐に行われ ました。もうときすでに遅し。6-7センチ開いていたので結局無痛分娩を体験 できないまま、泣く泣く自然で産みました。Shadysideでは4センチのときに 麻酔を入れるのだそうです。(もちろんちゃんとしたプロの麻酔科医が行いま す。)経産婦はお産の進みが速いので、我慢しないで早く言いましょう。(涙) それと、SHADYSIDEでは「会陰切開」は基本的にしないそうです(赤ちゃん の肩が挟まったりしてやむをえない場合はする。私はしました)。それと日本 のように、導尿や浣腸、剃毛もしません。出産時は私の場合、家庭医の先生と 産科の先生の二人で最後まで診てくれました。」 (友近香 May 2003)

出産を終え、LDR room内の計器で赤ちゃんの無事を確認、新米ママはRecovery 形態になった部屋で小一時間程過ごします。体に異常がなければ病室に移りま す。

兄弟などその他の子に関しては、原則的には子どもは、夜、病院に入れないそ うですが、その子を見てる人がそばにいれば出産当日は夜中でも付き添いOKで す。

入院中

まず入院していられる期間ですが、保険は出産後48時間までカバーというのが 多いようです。保険会社によっても違うかもしれないので、事前に確認してお いたほうがよいと思います。

Mageeで出産する場合、病室はシャワー&トイレ付の個室になります。電話も ケーブルTVもあります。はっきり言って快適です。食事はホテルのルームサー ビス同様、手元のメニューから電話で注文します。さすがにオーダーし放題と いう訳ではないので、考えて注文しましょう。味は…学校の食堂と大差ありま せん。

Shadysideではメニューの中から食べたいものを○して、そのメニューをご飯 担当の方(ワインカラーの割烹着を着ている人たち)に渡しておきます。(朝:8 時から9時の間、昼:12時から1時の間、夜:5時から6時の間にご飯を持ってき てくれます。1時間後くらいに片付けにきます。)

退院までの48時間の間に、入れ替わり立ち代り看護婦と先生が部屋を出入りし ます。ママの出血の様子や痛み具合、赤ちゃんのオムツの様子などを聞かれま す。出産した翌日は朝早く(6時位)から、看護婦さんや小児科の先生、戸籍係 のおばちゃん(子供の名前を聞きに来る)、ビデオ/写真撮影の注文取りのお姉 さんなどたくさんの人がやってきます。付添人は宿泊可能なので、泊まってコ マゴマとした用事を聞いてあげましょう。通常、病室にはベットは一つしかあ りません。もし旦那さんが泊まるとしたら、病室に着いて出来るだけ早いうち に付添の者が泊まる旨を告げ、簡易ベッドなどを頼んでおくようにしましょう。 ベッドが大きければそのまま二人で寝る事も出来ます。赤ちゃんは保育室と病 室を行ったり来たりする事になりますが、親の希望を優先してくれます。母乳 (Breast feeding)で育てるというと一定間隔で子供を病室に連れて来てくれて 飲ませ方を指導してくれます。

「私の場合はあまりにも下手で心配だったのか、看護婦さんが母乳指導の Specialist みたいな人(編注:lactation consultant) を呼んでくれました。 お風呂のいれ方教室などもあるようなので看護婦さんに聞いてみるといいと思 います。」 (進藤)

「(Shadysideでは)お産後、赤ちゃんは基本的にずっと同室です。(看護婦さん の中には「眠れてないでしょ?すこしnursing roomで面倒みるわよ」っと親切 に言ってくれる人もいますが。) 面会時間は朝9時から夜9時まで。パーキング は出産時と退院時以外は有料です。」 (友近香 May 2003)

とにかく、赤ちゃんを一人にしてはいけません。見知らぬ人に赤ちゃんを渡し てはいけません。この辺が日本よりずっと徹底してます。Mageeだとquarterか ら連れ出されると警報が鳴る様,産まれてから退院するまで足に電子タグを付 けています.

退院

退院はあっという間にやってきます。先述したように母子共に異常がなければ 48時間以内に退院となります。医師または看護婦さんがやって来て、「あなた もBabyも元気だから家に帰っていいわよ。」と、突然言いわたされます。入院 の延長を願い出ることもできるようですが、「退院できるのになぜしないのか」 と、言われるしお金もかかります(確か1日$500位だったと思います)。また退 院時には紙おむつ、Baby Shampooなどいろいろなものをくれます。Discharge nurse が来て、『お土産』を全部貰ったかどうかなど退院に際してのいろいろ な確認をしてくれますこのなかで必ず貰っておいたほうがよいのはドーナツ型 クッションです。ビニール製のうきわの様なクッションですが、これがあると 座る時にたいへん楽です。看護婦さんが忘れているようだったら、持って来て くれるように頼みましょう。また,その他に、手動搾乳機も保険適応で貰えま す(自分で買うと結構しますので)。何を貰えるが、貰ってくるべきかという話 も、妊婦教室でありました。出口までは車椅子に乗せていかれます。結構恥ず かしいですが楽です。

「(Shadyside では)退院は朝の小児科医と産科医の回診で許可がでたらできま す。(私は前夜から看護婦さんにしきりに「明日帰りたい」っと言い続けてま したが。看護婦さんに言ってもしょうがないのですね。ただ彼女は「じゃあ明 日先生にそう言っとくからね。」っと親切に言ってくれました。)午前中のう ちに退院するのが好ましいようです。看護婦さんと産後の生活の確認をして、 書類にサインします。このとき、部屋に「ニューボーン用のカーシート」を持 参しなくてはいけません。カーシートによっては、腰周りがすごくくぼんでい て「これってお座りできない新生児用?」っというものもあるのでその「くぼ み」にタオルなどをつめて、赤ちゃんが「寝る感じ」にしておくと安心です。」 (友近香 May 2003)