クレジットカードとデビットカード

アメリカは現金をほとんど持ち歩かない人も多いカード社会。ドル建てクレジットカードかデビットカードのどちらかは持っていたほうがよいでしょう。

Credit Card

日本でもおなじみのVISA、Masterが最も多くの店で使えるカードでしょう。より手厚いサポートを特徴とするAmerican Expressや、他には年会費無料の Discover Cardというカードもあります。またデパートなどでは店が発行する そのお店専用のクレジットカードもあります。

  • 米国のクレジットカードの支払いでは、所定の金額以上を先に振り込んでおくことができます。クレジットカードの上限金 額以上を使いたいとき(例えば学費、旅行など) にも、先に支払っておけばその分使えるようになります。支払いとしてのチェックの送付も、好きなときに通常の送付先に送ればその時点で処理してくれます。 念のためカード会社に事前確認しておいた方がいいと思いますが、プレミオカードとかでは問題なくできています。(中田 Dec 2002)

  • 以前はCMUの学費をクレジットカードで払い、たまったポイントで日本への航空券を手に入れている方もいましたが、2・3年前に学費のクレジットカード払いはできなくなりました。(嶋 Jan 2008)

  • 初めてドル建てクレジットカードを作る際には、年会費がかからないものを選ぶことをお勧めします(日本で作る場合にはプレミオカードなど)。というのは、クレジットヒストリーの計算の一つに、カードをどれだけ長く所有しているかが関わるからです。年会費がかからなければ、使わなくなっても解約せずに取っておけば、そのカードを持ち始めた日がヒストリーの起算日になるわけです。(稲田 2018)

Debit Card

英語で発音する時は、ほとんど「デビカード」となります。 デビットカードというのは、各銀行で口座を開きMAC Card (日本でいうキャッシュカード)を作った時に、自動的に MAC Card の機能としてついてくるもの です。 銀行口座を開けば誰でも入手できるわけで、クレジットカードのよう な入会審査、手数料はありません。 (日本では J-Debit というデビットシステムが広く知られています。)

この MAC Card は、(日本の J-Debit とは違い) みかけは一般のVISA, Master カードと全く同じです。MAC CardとしてMACマシンで現金引き出しに使える他、 VISA、Masterのクレジットカードを扱っているお店で、クレジットカードと 同様に使えます。

支払時には、お店によって異なりますが、クレジットカードと同様にサインをするか、レジにある端末に自分で銀行の暗証番号4桁を入力して、認証を行ないます。

デビットカードの大きな特徴は、支払った金額が原則として即時、銀行口座から引き落とされる点です。逆にいうと、口座にお金がないのに買物はできません。

なお、スーパーなどでデビットカードで支払う際にCash Backを指定すれば、その分の現金を渡してくれます。例えば、$20の買い物をした際に、$50のキャッシュバックを指定すると、銀行からは$70が引かれ、レジ係が現金$50をくれます。レジがATMの役目をしてくれるわけです。

Credit Card とDebit Cardの違い

以下に両者の違いを表に整理します。簡単にいえば、クレジットカードは最初にカードを使ってから後で現金を支払うのに対して、デビットカードは現金 を用意してから後でカード使うということになります。したがって、お金のある人にとってはわざわざクレジットカードを作る必要はありません。短期滞在の方 は、このデビットカードを普段利用し、いざまとまったものを買う必要があるときには円建てのクレジットカードを使うというのも手でしょう。

クレジットカードとデビットカードの違いは他にも、以下の点があげられます。

  • クレジットカードのほうが付加価値が高く、使った分だけキャッシュバックされるものや航空会社のマイレージに変換できるものがある。

  • 盗まれて使い込まれた時の保証がちがう。(クレジットの方がよい)

  • クレジットカードの中には、買ったものが壊れていたときに保証されるものも。

  • レンタカーのデポジットに使えるのはクレジットカードのみ。

  • Webサイトなどでクレジットカードしか使えない場合がある。

  • デビットカードを「クレジットカード機能(用語が正確かはわからないので詳しい方は補足をお願いします)」で決済することもできますが、クレジットヒストリーはたまらない。

  • CostcoではクレジットカードはVisa(以前はAmex)しか使えないが、デビットカードは使える。