州身分証明書
アメリカで生活していると、写真入りの身分証明書の提示を求められる事がしばしばあります（例えば国内線搭乗時や、酒、タバコ購入時、ディスコ入場時など）。そんな時、パスポートがあればいいのですが、パスポートを常時持ち歩く事は危険ですので、アメリカ国内で通用する身分証明をもう一つ持っておくと便利です。車の運転をする方は、運転免許があれば事足りるのですが、免許が無い方でも州政府発行の身分証明書(Photo identification(ID) Card)を取得する事により、運転以外の身分証明用途に用いる事が出来ます。取得方法は以下のウエブサイトに出ています。 http://www.dmv.state.pa.us/new_residents/index.shtml
必要書類
DL-54A（申請書）…難しくないので、あらかじめ記入しておくとスムーズです。
Social Security Card、あるいはSSN取得の可否について未決定である旨を示す書類、あるいは Social Security Denial letter (Rejection Letter)
パスポート
住民であることの証明…アパートの契約書、光熱水道費やケーブルTV料金などの請求書（携帯料金の請求書は不可）、銀行の残高請求書（毎月家に送られてくるようなもの）、税金の書類、W-2など
料金$12相当（2010年8月現在）…現金は不可。小切手かMoney Orderで、支払い先はPennDOT。
学生の場合：大学からのState ID Letter…留学生事務（CMUはOffice of international Education、PittはOffice of International Services）で発行してもらえます
働いてる人の場合：雇用先からのLetter
体験談
「Allison parkの免許センターでその場で手続きでき、その場で発行してもらえました。(1) J1-VISA、(2) DS-2019、(3) Social Security Card、(4) 住人である証明 (アパートの契約書とVerizonの請求書)、(5) J1-Researcher Scholarの証明書 (UPMC OISより)、 (6)$10のcheck (money order) を要求されました。推測するに必要書類と Personal check をもっていけば、問題ないようです。」(永井@UPMC Feb 2003)
「Social Security Cardが無い場合は、East LibertyにあるSocial Security Officeで発行されるSocial Security Denial letterがあれば申請できます。」(辻 Jul 2006)
DowntownのPennDOTに行った。State Office Buildingの1F（月ｰ金 8:30～16:15）。番号札を取って待つ、事前に書き込むものはない。窓口はDriver’s Licenseも同じところなのでPhoto IDか、と確認された。以下、J2の場合です。
提出物● パスポート ● VISA ● I-94 （出入国カード）● DS-2019 ●大学からのLetter※1● Denial Letter ●$10の小切手※2
※1 State Office DL Center宛に主人の住所、J1保持、非移民を証明し、Driver’s License/state ID(Photo ID)をとらせてくれ、という内容。CMUはOffice of international Education発行。主人についてだけの記載で問題ありません。
※2 サインは主人のもので問題ありません。Money orderも可、現金は不可。
書類はすべてコピーをとって返却される。大学のLetterのみ原紙を提出。Letterについては、一緒に住んでいるね？とだけ確認された。提出物を基に先方が申請書作成＆入力。口頭で「瞳の色」「身長」を答える。身長はフィート＆インチなので注意。私は答えられなかったので適当に入力された。カードにも記載されるので気になる人は計算して行った方がよい。窓口で書くのはサインだけ。このサイン入りの小さな紙を返されるので、すぐ隣の写真コーナーにそのまま渡す。ここでは「名前（読み＆スペル）」「誕生日」を答える。私のパスポートは旧姓が書かれているせいか旧姓も確認された。その後、ディスプレイ上で5～6問のYES/NO式の答えを入力。最後にディスプレイにサインをする。このサインがそのままカードに記載される。すぐに写真撮影。今日渡されるカードはTemporaryだと念を押され、その場で仮IDカードが発行される。有効期間は15日間で、その間に不正や問題がないかチェックされ、問題がなければ15日以内に正式なカードが郵送される。所要時間は1時間少々だった。余談：J2は英語を期待されていないせいか、少しまごつくと、こうすればいい、とすぐ教えてくれた。（浮田 Feb 2008）
窓口でのサインは、英語の方が好まれます。写真コーナーで聞かれる質問は、臓器ドナーになるかどうか、などです。平日の空いてる時間にいったからか、所要時間は全部で20分程度でした。（田中 Aug 2010）
2017年現在、申請料金が$30.5に値上げされています。J-1としての申請ですが、DL-54Aを事前に記入してからその他必要書類（パスポート、VISA、DS-2019、I-94、Social Security Card、住所証明２通：賃貸契約書とDuquesne Light Companyからの手紙、CVSで買った$30.5のマネーオーダー）を持って月曜の午前中にDowntownのPennDOTに行きましたが、60人待ちで2時間半ほど待つことになりました。本など何か時間をつぶすものを持って行ったほうがよいと思います。写真撮影が終わればTemporaryカードをもらえます。１週間後に本物のカードが郵送されてきました。ちなみにこのTemporaryカードは本物と同じ効力があるようで、TemporaryカードでAAAでの自動車名義変更は可能でした。（柚木 Aug 2017）
J-2についても報告いたします。J-2のPhoto ID申請には少なくとも２回、免許センターを訪問する必要があるようです。2017年現在、申請に必要となるのは以下です。
(1) DL-54A（先に記入しておくと便利）
(2) パスポート
(3) VISA
(4) I-94
(5) SSN Denial Letter
(6) DS-2019（J-2および、J-1のものも必要）
(7) 住所証明２通（J-2本人宛に届いた各種請求書やJ-2本人の名前がある賃貸契約書など。２通ない場合の対応は以下。）
(8) $30.5の小切手またはマネーオーダー
J-1のDS-2019も必要になっていることに注意が必要です。１日目、全ての書類が揃っていればDL-54Aを除いた書類をいったん全て返されて、２週間以内にPennDOTからの通知が自宅に郵送されるので、それを持参してここを再訪せよと言われます。2週間以内に自宅に郵送されてきたPennDOTからの手紙（Photo IDに対してEligibilityがありますよと書いてある）を持参し、再び全ての書類を持ってPennDOTを訪問し、特に問題なければ写真撮影ブースに回され、本物のPhoto IDがその場で交付されます。私たちはPenn Hillsの免許センターに行きましたが、２日とも午前中、15人待ち程度で待ち時間は30分ほどでした。１回目の訪問の10日後にPennDOTからのLetterが配達されました。それを持参して２回目に再び免許センターを訪問したところ、１回目の訪問で回収されたはずのDL-54Aをなぜか要求され再び作成することになりましたが、写真撮影の後、無事その場で本物のJ-2向けPhoto IDが交付されました。なお、１日目、２日目いずれもJ-1のDS-2019の確認が必要だったことから、１日目、２日目いずれもJ-1同伴（DS-2019とphoto IDまたはDriver's License持参）で申請に行かれることをお勧めします。
J-2の申請にもJ-2本人の住所証明が２通必要となっていますが、もしJ-2がJ-1と同居しており各種請求書などの名義が全てJ-1宛てになっていて自分宛ての郵便物が２通ない場合の対応です。この場合必要になるのは以下の２点です。
(1) J-1を同伴し、かつJ-1のPhoto IDまたはDriver's Licenseを提示
(2) 何でもいいので宛先が(1)と同じ住所、宛名がJ-2本人宛になっている郵送物、配達物
私はJ-2の妻宛てにAmazonで本を１冊購入し、自宅に配達された荷物の配送先カードを持参したところそれでOKということでした。対応してくれたPennDOTのスタッフによれば、J-2自ら自宅の自分宛てにはがきを出して、自分に届いたはがきを持参する、でもOKとのことです。必要書類が今後変わる可能性もあることから、事前にPennDOTのHPで必要なものをチェックしてから申請されることをお勧めします。PennDOTのHPから上部にあるのリンクをたどってDriver Services→Photo ID→Get An ID、と進めば詳しい情報が出てきます。（柚木 Oct 2017）