実技試験

必要なもの

  • パスポートI-94VISAなど米国滞在に必要な書類

  • 国際免許証と日本の免許証 (持っている場合)

  • Social Security Number

  • 試験を受ける車。

    • 日本のように試験場の車を使うのではなく、車を持っていかないといけない)きちんと整備して行かないと、事前チェックで不合格になります。また違反切符をその場で切られるそうです。運転席/助手席は片付けて、「お守り」等も外しておいた方が無難です。

    • Zipcarでの受験が可能です(Penn Hillsにて実際に受験)。Zipcarウェブページ上で借りる車を予約し、Zipcarのオフィスに電話して実技試験のために車を使いたいと伝えると、1, 2日でその旨承認したレターを発行してもらえます。車の登録証や保険関係の書類は借りた車のグローブコンパートメント内にあります。Zipcarでの受験者は少なくないようで、試験場の係員の対応も慣れたものでした。

      • 「2018年11月現在、zipcarでの実技試験受験はできなくなっています(zipcarウェブサイトFAQの禁止事項にdriving testあり、カスタマーサポートに電話で問い合わせてみましたが規定により使えないとの回答)。」(大西 Nov 2018)

  • 持ってきた車のPA州の登録証 (10cm x 20cm位の紙.下約1/4に切れ込み.右下にオーナーがサイン)

  • 持ってきた車のナンバープレートに貼ってあるステッカーの期限が切れていると受けられません。ナンバープレート発行時以降のステッカーの入手方法ですが、PA州の登録証が送られてくる封筒の裏に入っています。間違えて捨ててしまわないよう、気をつけてください。

  • 持ってきた車の保険ID card (Policy card)

  • 同伴者の車の場合、その人のPAの免許証(国際免許証は不可)

  • サイン済 Learner's Permit

  • 費用: 無料 (合否に関わらず)

DLセンターには

  • Learner's Permit

  • Registration

  • Financial ID(Insurance)

  • PA License' Driver

が必要です、という看板が下がっています。場所によっては、同行者のPA免許の確認を省略しているようですが、Penn Hillsはキッチリ確認します。国際免許保持者に運転してもらって試験に行く(自分が助手席)のは、道路の法律上は問題ありませんが、Penn Hillsでは「条件が足りない」として試験を受けさせてくれませんでした。New Kensingtonは国際免許を確認した上で、試験を受けさせてくれましたが、担当者次第かもしれません。(浮田 Mar 2009)

Penn Hillsで友人(同じく国際免許証のみ)と共に受験しましたが、自分の国際免許証を見せて、友人も自分の車で受験することを伝えたところ、国際免許を確認した上で二人とも問題なく試験を受けさせてくれました。PennDOTのFAQにも「国際免許を持っている場合はPAライセンス保持者の同行は不要」と記載されているので、状況が変わったのかもしれません。(西原 May 2014)

「ビザの有効期間が残り6カ月以下だと実技試験を拒絶されるという話を聞いたことがありますが、残り3カ月で実技試験を受け、無事に免許が発行されました。Allison Parkでした。」(丸橋 Nov 2010)

予約

必要なもの

  • Learner's permit(免許番号が必要)

  • PINコード (Social Security Numberの下4桁。SSNがない人は学科試験の時に確認しておくこと)

    • 「最近は予約時にPINコードを使用していません。免許番号と生年月日で予約できます。しかし、実技試験合格後にSSN下4桁を聞かれるので、SSNのない人はやはり確認しておいた方がいいです。」(浮田 Mar 2009)

    • 「実技試験後、免許証の発行の際に番号を確認されました。SSNを保持していないことを伝えたところ、I-94のコピーを求められ、それも持っていなかったのでヒヤっとしましたが、口頭での住所と生年月日の確認で事なきを得ました。パスポートやI-94などの身分証明の書類は念のため持って行った方が良いです。」(西原 May 2014)

    • 「SSNがない人はI-94の末尾4桁(PennDOTの予約画面に書いています)。」(大西 Nov 2018)

手続き方法

の2通りしかできません。(石川 Jan 2003)

「実技試験を受ける場所がたくさんあるので、どこで予約をするか場所を考えておいた方がいいと思います。(どこでもいいから早く受験したい場合は、一つ一つ予約が空いている試験場をクリックして確認しなければいけません)。私の主人が受けた8月頃も予約は1ヶ月待ちくらいでしたが、結構キャンセルも出るようなので、早めに受験したい方はちょくちょくWeb siteをチェックすると、空きが見つけられるかもしれません。ちなみに私が受けた11月でも、予約は1ヶ月待ちくらいでした。」(橋本 Dec 2012)

備考

会場、時期、曜日により混み具合が違います。夏は地元の高校生でどこの試験場もいっぱいになります。実技試験は Learner's permitをもらうまで予約できません。

「8月、オンライン予約はPA州のどの試験場も6週間先までいっぱいでした。しかし、マメに予約ページをチェックしていると、ごくたまに近くの試験場にキャンセルが出ます。それを狙って、法規試験の3日後の実技試験を予約することができました。」(丸橋 Nov 2010)

「夫婦で続けて試験を受ける場合、二人目の車のチェックは省略される ことが多いようです。英語の得意な方が先に試験を受けるように予約を入れるのも手です。」

友人と一緒に受験しましたが、二人目に受けた自分は車のチェックは省略されました(ウインカーなどの操作方法のテストは有り)。(西原 May 2014)

場所は各地の 運転免許試験場ページを参照してください。どこの会場が優しい/難しいというのは時期によっても違うようです。一ヶ所で続けて落ちる場合には試験会場を変えてもいいかも知れません。実地試験が簡単ということで、Allison Park, New Kensington が比較的評判が良いようです。

手順

一般的な手順は以下の通りです。会場によって若干違うと思われるので、会場毎の説明、体験記を参考にして下さい。

車を受験するためのラインに並べる

待っている間に、他の人の試験の様子を良く見て、コースを覚えましょう。

試験官に書類を渡す

停止した状態で車のチェック

試験官が車の外から指示するので各スイッチの操作をする。この時点で同乗者は下ろされる。エンジンをかけた状態で運転席側の窓を開けるように指示されます。

チェック項目は以下の通り。(チェックされない項目もあります)

  • ウインカーのオン/オフ

  • 停止灯(four way flasher)のオン/オフ

  • ヘッドランプのオン/オフ、ハイビーム

  • ブレーキランプ

  • クラクション

  • ワイパーのオン/オフ、ウィンドウ・ウォシャー

  • デフロスター(Defroster)

  • ヒーターのオン/オフ

  • パーキングブレーキ

  • 備考:ラジオ/ステレオは切っておいた方が良いでしょう。

  • 備考:外観もチェックしているそうです。

試験官が車に乗り込んで来る

試験開始

シートベルトを締め、バックミラーも確認してから発進。どこに行くかは試験官が指示します。車の大きさや他の試験者との順番によってコースや場所が変わるようです。

試験の内容は時期/会場によって違います。体験記も参考にして下さい。

試験終了

合格すると、Learner's Permitの裏に合格日等の裏書きをしてくれます。これが正式の免許証が来るまでの運転免許証の代わりになります。多くの会場では当日正式な免許証を発行してくれます(免許用写真撮影施設の有無による)。

注意事項

実技試験に向けて運転練習する

ペンシルバニア州運転免許証を持った人が助手席に乗っていれば、一般道で運転できる。

「PENNDOTの担当者に確認いたしましたところ、『自動車の所有者が保険に加入することは義務付けられているので、Learner's Pemitの者が本人名義の保険に加入していなくても問題ない』『ただし、免許取得後、常習的に当該自動車を運転する場合には、保険の名義人に追加する必要がある』とのことでした。実際にアメリカ人の友人に聞いたところ、以上のような状況で、多くが家族や友人の車で練習、受験をするようです。 」(増田 Mar 2004)

合格まで何回かかるか

91年頃は1回合格が多かったという報告や、94年~95年にかけては合格率5 割程度という報告があります。おそらくこの頃が一番難しかったのではないでしょうか。Allison Park、New Kensingtonでは1~2回で通っているようです。8回という記録もあるので、何度でもチャレンジしましょう。

3回目に落ちるとその場で、Learner's Permit の更新申請書をくれます。 (もう一度ゼロからではありません)これに5ドルを添えて Harrisburgh のDOT(運輸局)に 送ると、新しいのが来るので改めて試験を受けられます。

合格必勝アドバイス

  • 実技試験は減点制なので、1つまちがえても気にせずに、最後までやり通すこと。

  • エンジンスタートをさせて発進時に、左右のミラー、後ろを確認。

  • とにかく制限速度は絶対にオーバーしない。下は制限マイナス10MPHまではOK。 (石川 Jan 2003)

  • 停止標識では「完全に」止まること。首を振って左右確認。しかし日本風に安全対策で過剰に止まると「止まり過ぎ」と落される。

    • アメリカ人の知人の話ではしっかり4秒止まらないといけないそうです(しっかり4秒止まらずに落ちた人もいるそうです。私は待ちきれず、”しっかり3秒”くらいで発進してしまいましたが、合格できました)。(橋本 Dec 2012)

  • 逆に見通しのいいカーブでは徐行はしても、不必要な停止はしないこと。

  • 交差点に近付く時にも、ちゃんと首を振る。

  • 車線を守ること。大体最右車線を走っていればよいようです。 (但し、2車線の道路に左折で入る場合にはまず左の車線に入る)。

  • 車線変更でもミラーを見て、さらに首を振って後ろを見る。

  • 縦列駐車でバックする前にもちゃんと後ろを振り返る。

  • 前の車が停止していても、車間距離は十分にとる。

  • バックする時も含め、運転するときは必ず両手でハンドル操作する。

  • ハンドルを戻す時も自分の手でしっかり戻す。(石川 Jan 2003)

  • 雨天の時はデフロスタを入れ、曇らないようにする。

  • 切り返し (3-point turn) の方法。 以下の方法で切り返します。この仕切りのことを Stall ということに注意してください。

  • 縦列駐車(Parallel Parkingという)でバッグする前に、後方を確認し、 曲がる方向(右)にウィンカーを出すこと。(多くの日本人がこれをしません)(石岡 May 2000)

  • 縦列での切り返しは3回まで。(New Kensigntonではこれを超えると即座に検定停止。路上に出れません。ここで検定停止になった例をいくつか見ました。)(May 2000)

  • 縦列で歩道との間にすき間ができてしまっても、切り返しは3回までにおさえましょう。ここで減点を食らってもそれだけで落ちることはないはずです。路上が非常に簡単なためそこで何もミスしなければ。

  • 縦列を終えて車線にでるときも、後方を確認し、出る方向(左)にウィ ンカーを出すこと。(May 2000)

  • 3ポイントターンを道路で行う場合は、最初のターンの前に曲がる方向 (左)にウィンカーを出すこと。最後のターンの前にも左右を確認の上、曲がる方向(左)にウィンカーを出すこと。(May 2000)

  • 国際免許証を持っていない人(Learner's Permitのみで、運転に同乗者が必要な人)は、試験官が乗り込むまで、絶対に一人で運転することのないよう注意して下さい。過去に、試験開始時に、試験官から「こっちこっち」と呼ばれてちょっとの距離だからと一人で車を移動させたために、試験を受けさせてもらえなかった例が幾つか報告されています。

  • また、試験当日直前に、Parallel Parkingを練習している所を試験官に目撃され、試験を受けさせてもらえなかった例も報告されています。練習する場合は、当日以外で、オフィスが閉まっている時間帯にしましょう。

  • 「免許取得の際の路上テストで、私の妻のときには同乗を断られました。」(波多野 Mar 2004)

合格証が郵送されてから免許証交付 or 即日免許交付

  • 「08年2月に受験したところ、当日会場で15日間の暫定運転免許証(赤字で大きくTemporaryと書いてありました。)が発行され、その

期間中に正式な免許証が郵送されるという方法に変わっているようです。 これは州発行の身分証明書も同様の対応になっているよう です。」(鎌田 Feb 2008)

[手順]

  • 2~4週間で免許証の台紙が送られてきます。

これを持ってステート・ポリスのフォト・センター(Penn Circle の AAAでも可) へ行って写真をとればその場で免許証を受けとれます。

  • Penn Hills, Allison Park, New Kensingtonでは実技試験当日に免許証が交付される。

体験談

  • 「私は2回ともAllison park で受けました。1回目はとても穏やかな試験官だったので(縦列駐車で右車輪が縁石に当たってしまい、落ちましたが)、2回目もAllison parkを予約しました。でも2回めは結構怖い感じの人でした。びくびくしながらも、なんとか縦列駐車がうまく行ったので路上に出ました。速度制限 25m/hから35m/hの道路に移ったときに、太陽の反射がまぶしくてまごまごと25m/hのままで走っていたら、遅すぎると怒られました。"35m /hの表示のところではできるだけその数値に近い速度で走るように"と言われてガサガザとメモを取っていたので、落ちたかなと思いました。そしてそのまま ”落ちたかも”というショックを引きずってしまい、右に曲がれと言われたときに”え?右?”みたいに聞き返したら、"Pay attention!" と怒られました。試験が終わって凹みながら車を止めると、”ちょっとスピードが遅かったけど緊張していたんだろう。passにするよ”と言ってくれ、その場でtemporaly の運転免許証をもらうことができました。ちょっと怖めの試験官に怒られても(実際には怒ってないのかもしれませんが)合格になる事もあるので、これから受ける方も最後まで諦めずに頑張ってください!ちなみに、路上に出てからの運転時間は5分にも満たないくらいです。」(橋本 Dec 2012)

  • 「Beaver fallsにて運転免許実技試験を受験して参りましたので以下報告致します。試験自体はとても簡単で、ウインカー、ブレーキランプ、ワイパー、クラクション、非常サインの確認、縦列駐車及びショッピングセンター駐車場内の走行のみでした。」(吉田 Dec 2013)

  • 「Penn Hillsで友人と一緒に受験してきました。

    • 受付で必要書類の確認を終えた後、試験官に呼び出され、一緒に駐車してある車へ。受験者だけが車に乗り込み、試験官はヘッドライト・ブレーキランプ・ウィンカー・ワイパー・クラクションを受験者に操作させながら、外部から車の整備状況を確認。その後、試験官も車に乗り込み、「パーキングブレーキはどれか?」「デフロスターをONしてくれ」などの個別質問を受けます。全般的な注意事項(STOPサインや制限速度など)を受けたあと、実際に試験が開始。まずは駐車場内のパラレルパーキングスペースで縦列駐車を行ってから、実際に路上試験に出ます。路上は、制限速度キープ・ストップサインでの完全停止・右左折時の三点確認(バックミラー・サイドミラー・後方目視確認)に気を付けて、安全運転をしていれば問題ありません。最初の駐車場に戻り、試験管から講評をもらいます。合格していればLearner's PermitにPassのチェックがされ、当日Temporaryの免許証が発行されます。(正式版は後日郵送)

    • 鬼門の縦列駐車は「慣れ」の問題だと思いますので、試験場を予約した後に実地で練習されることを強くお勧めします。(Penn Hillsは日・月の終日・火~金の16時半以降は自由に練習できました)。

    • 路上では気を付けていても、駐車場内でのストップサインや制限速度(10マイル)は漏れがちになりますので、気を付けましょう。」(西原 May 2014)