妊娠に気づいたら

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妊娠検査薬

妊娠したようだったら、医者の予約をとる前に、市販の検査薬で確かめるのが 普通のようです。医者の予約をとろうと電話をすると、検査薬で確かめたか聞 かれNOと答えると、検査薬で確かめてからまた電話するように言われることも あるそうです。なお、妊娠検査薬は薬局等で$10程度で買えます。

病院のシステム

病院のシステムは日本のものとは多少異なります。Magee-Womens Hospital (以下Mageeと書きます)のような大きな病院に、妊娠中通って検診を受け、出産もすることも可能です。しかし大病院での検診は混雑や長い待ち時間を伴 う為,検診 は3人から5人のドクターが開業しているクリニックに通って、出産はそのドクターが所属している大病院に行き、そこの設備を使用して行なうというケースが 多いようです。この場合、クリニックには超音波や糖尿病検査の設備がないので、 そういった検査はまた別の場所に行きます。

「日本の病医院であれば、診察、超音波、採血、その他も、大抵一ヶ所、もしくは薬のみは他の所という形ですが、アメリカは分業制が徹底して います。 DoctorのOffice では、診察、簡単な尿検査程度のみで、その他は(採血検査、 超音波などの画像、薬)それぞれ全く別の場所で行われます。Magee は全米で も出産数の多い病院です。その他に Shadyside hospital、また助産婦院で出 産なさられた方も友人にいました。Mageeで検診、出産すべてを行なった人を知っていますが、彼女はこの方法はあまり薦めないと言っていました。 Magee は非常に混んでいて予約しているのに1,2時間待たされることも多かったそう です。また分娩の時にはそれまで会ったことのないドクターが来たそうで、検診、出産が同じ場所であるというメリットは少ないようです。」 (関川)

「私は、ドクター3人で開業しているところで検診を受け、Mageeで出産しました。超音波はOaklandにある別の病院で受け、糖尿病 検査はMageeに行きました。予約はいつも朝だったせいかほとんど待たされることもありませんでし た。いろいろな場所にいくのは一見込み入っているようですが、実際やってみ ると何も問題はありませんでした。すべて検診に通っているクリニック で教えてくれます。」 (安部)

「Ross Park Mall近くのWomancare Associatesというクリニックで検診を受け、 Mageeで出産しました。クリニックは駐車場も空いてて、検診も殆んど待たさ れることはありませんでした。チームには10人以上いて、出産に立ち会ったの は検診で会った事の無いダウンタウンのWomancare Assocの女医さんでしたが、 とてもいい人でした。超音波検査はMagee、血液検査はクリニックの横にある Quest Diagnosticsで行ないました。」 (射場・夫)

「Magee Women's Hospital の5階にあるWestern PA Women's Healthcare Associates という産婦人科で検診を受けて、Mageeで出産しました。保険の都合で、血液検査は別の場所で受けることがありましたが、基本的には採血、超音波はすべ てMageeの中で受けることができとても便利でした。5人の医者と1人のCRNP(Certified Registered Nurse Practitioner)の6人がローテーションで診察をして、出産の時もそのチームの中の一人が取り上げます。(誰にあたるかどうかわからない)」 (2008)

健康保険

健康保険については日本とだいぶ違います。日本では出産は特別な場合を除い て健康保険の対象にはなりませんが、こちらでは保険が効きます(もちろん 保険にもよりますが…)。更に日本と違うのは、保険会社と提携しているドクター とそうでないところでは、保険によるカバー率が違います。例えば同じ検査で も、提携していないところでは2割は自己負担になるが、提携しているところ だとすべて保険でカバーされるというようなことがあります。ですからなるべ くお金を使いたくない人は、保険会社から送られてくる提携ドクターリストか ら選ぶとよいでしょう。保険によるカバー率はその他にも、保険保持者の収入 や加入期間によっても異なるそうですから詳しくは保険会社に問い合わせて下 さい。

費用

医療費は高いといわれているアメリカですが、健康保険を上手に使うと費用は さほどかかりません。

  • 安部真理さんの場合

出産年月 93年11月 加入保険 BlueCross BlueShield UHN (University Health Network) (CMUにて加入) 病院 Dr.Thomas E. Allen & Associates (編注:2002年の時点で現存せず) に通いMageeにて分娩しました。どちらも上記の保険の提携病院です。 出産内容 自然分娩で麻酔も全く使用しませんでした。出産後36時間後に退院しました。 費用 $4,511.76 $2,243.00 = 妊娠中定期検診及び検査 (Dr.Allen Assoc等に支払った分) $2,268.76 = 分娩関係処置及び入院 (Mageeに支払った分) 自己負担額 結局ほとんど全て保険が適用され、自己負担額は$10だけでした。

  • 射場理佐さんの場合

出産年月 02年06月 加入保険 Guardian Health Insurance, PPO plan (CMUにて加入) 病院 McKnight Road の Womancare Associates の クリニックに通い、Mageeにて分娩。 出産内容 無痛分娩で出産48時間後に退院。 費用 $13,293.32 $1,759.60 = 妊娠中定期検診及び検査 (Womancare Assoc等に支払った分) $11,533.72 = 分娩関係処置及び入院 (Magee に支払った分) 自己負担額 入院中の電話&ケーブルTV使用料、$14.50。

健康保険に加入していないケースとして、2016年末から2017年にかけての妻のケースを記載致します。(安部 2017)

  • あべさとこさんの場合

アメリカでは健康保険の加入なし。出産は日本。20週ちょっとまでアメリカで検査を受けていました。帰国までに7回通院し、総額$4,800を支払っています。主要なものは以下の通りです。

米国人医師の初回診察@UPMC Shadyside $1,200

血液検査@UPMC Shadyside $900

11週頃の超音波検査@Magee $1,050

20週頃の調音場検査@Magee $1,000

病院・クリニックの紹介

推薦できるほどいいかわかりませんが、病院をいくつか紹介します。追加情報をお待ちしております。

  • Magee-Womens Hospital

場所 300 Halket Street Pittsburgh, PA 15213 (412) 641-1000 URL http://www.magee.edu/ コメント ここで出産する方が多い様です。

  • UPMC Shadyside

場所 5230 Centre Ave Pittsburgh, PA 15213-1381 URL http://shadyside.upmc.com/ コメント 余談ですがここには韓国人のドクターがいるので、ここで産んだ韓国人を何人か知っています。 2007年1月時点で、UPMC Shadyside病院では分娩を扱っていないと言われました。

助産婦

医者や看護婦と違い、助産婦やDoula(ドゥーラ)は出産時の一対一の親身なサ ポートを提供します。特にこちらでは夫が出産時のサポート役として期待され ていますが、英語に対して不安のある方や夫のサポートが期待できない方など、 利用するといいかもしれません。ドゥーラはお産のサポートを専門とする人で、 助産婦や看護婦がなる場合もありますが、普通のひとが4日から1週間ぐらいの 講習を受け、実習を積んで資格を取ります。

  • Emily DeFerrari (Magee-Women's Hospital)

コメント 「女性の助産婦さん(midwife) です.'99 の我が家の長男の出産は,最初から 最後まで彼女に面倒をみてもらいました.今はカミサンの OB/G で,年に一回 の検診でお世話になっています.英語が苦手な我々に対して,大変丁寧に,か つ根気良く (!?) お付き合い下さったのを今でも覚えています.特に,医療用 語は素人の我々には難しくて,日本から持ってきた「医療用語」の冊子もあま り役に立たず,困っていると絵に描いて説明してくれて,(内容が内容だけ に...) 赤面することしばし.あんたはタモリかい!と言いたくなったこと も数知れず.僕は,専門的なことは詳しくは分かりませんが,助産婦さんでも OB/G に指名できますし,出産の時も (勿論) 最後まで一緒にいてくれます. 必要に応じて所謂 "ドクター" のご意見を仰いでいたようで, 時々"ドクター"が立ち会っていました.」 (松田 Sep 2002)

「midwifeはチームを組んで仕事をしているので、いざ出産の時に 誰が担当になるかわかりません(Emily, Tina, Nicoleの3人)。 だから検診の時に全員に会っておけるようにしておいたほうが 安心です。」 (小林 Jul 2003)