違反

違反をした場合

  • その場で警官に止められ、切符を切られる

  • (駐車違反で)切符を切られる

ということになります。

パトカーが停止を求める場合、日本とは違って交差点などでしかサイレンは鳴らさず、パトカーの上の赤/青ランプを回すだけです。日本人は自分のことだと思わずにそのまま走ってしまうという話しを良く聞きますが、捕まるとひどく怒られるそうです。最悪の場合は逃亡の意思ありと思われかねないので、自分の車の直後のパトカーがランプを回した場合は基本的には素直に停止しましょう。

警官に止められた場合、なるべく動かないようにし、車から出てはいけません。運転手は手はハンドルの上に乗せておきます。警察はナンバー照会などをしたあと、しばらくして免許証と車の登録証の提示などの指示をしてきます。それまでダッシュボードなどに触らないほうがいいです。さもないと最悪の場合、銃を向けられます。

警官には何らかの釈明をしましょう。例えば、スピード違反の場合、急ぐ理由があった等。スピードに違反していることを自覚している(=確信犯)ような説明はアウトです。国際免許証の人は見逃してくれる場合が結構あります。切符を切られたら、

  • 認めて罰金を払う(checkを送る)

  • Traffic courtで戦うべく宣言する

というオプションがあり、詳しくは切符に書いてあります。日本人は素直に罪を認めてしまいがちですが、アメリカ人は後者を選ぶ人が多いそうです。ウェブを検索すると体験談がたくさん出てきますが、Traffic courtでのhearingの結果、罰金やポイントが0になったり減らされることはしょっちゅうあるようです。

「路上のパーキングメーターに車を止めていたら、コインを入れてたのに隣のメーターと間違えて切符を切られたので、Liberty Bridgeの北岸下にある traffic cortに行きました。窓口で事情を説明して法廷に入ると裁判官の前に数人順番を待っている人が列になっていました。順番を待って、図を使って(英語が不自由なので図を書いて行きました)2,3分裁判官に説明するとすぐに、無罪にしてくれました。」(長田 Oct 2000)

ポイント制度

日本のようにポイント制度があります。減点方式ではなく、加点方式です。Driver's Manualに説明があります。 6点が最初のリミットで免停になりますが、最初は筆記試験にパスすれば2ポイントくれます。11点以上ではシビアになって、最初の場合で1ポイントにつき5日の免許停止です。55日だからまあ2カ月。

16-25マイルの速度超過で4点ですね。あと、赤ランプ点灯中のスクールバスを追い越した場合が一発で5点と異様に高いです。

ポイントがつくと、保険料が上がります。

良くある違反

スピード違反

捕まりやすい場所として、ピッツバーグ内では

  • Shady Avenue(WilkinsとFifthの間の下り坂)

  • Squirrel HillからのCMUへのForbesの下り坂

  • Schenley Parkの橋の上

  • ForbesのDallasとBraddockの間

が報告されています。25マイル制限で下り坂が続く所は危ないです。 また、他州で頻繁に検挙する区間については、AAAで作ってくれるTriptikでも工事区間などとともにチェックしてくれるそうです。

捕まるスピードとしては20マイル以上超過していることが多く、

  • 25マイル制限を45マイルで走っていた(罰金$140)Shady Ave

  • 55マイル制限を80マイルで走っていた:NY/CO/OH 州

というような例が報告されています。 高速では10~15マイル程度オーバーして走っている車も結構多いですが、5マイル程度におさえたほうが賢明です。 日本と同様、高速ではトラックの動きに注意していると効果的です。彼らは無線で取締り情報などを交換したり、取締りポイントを熟知しています。トラックが全部右側車線に寄った時など、目立った走りはしないほうが良いでしょう。

駐車違反

パーキングメータの時間超過、駐車禁止区間、駐車方法違反(前向きでのみ駐車の場所がある)等あります。CMU内での駐車違反(駐車チケットが必要な所に駐車した場合)は、3日以内に罰金を払うと半額で済みます。パーキングメータが故障なのに ticket を切られた場合は、わざわざ Traffic Court に行く必要はありません。以下のところに電話しろと言われるだけです。('96)

  • Pittsburgh Parking Authority, 456-2770

  • 電話で、ticket の番号、日付、場所、メーター番号などを聞かれる。

  • メーターをチェックし、約一週間後にletterが来る。

  • letterとticketを Traffic Court に送付する。

現在、支払いはインターネット上でクレジットカードを使いできるようです。

「ハンディキャップ用の駐車スペースでは路面に車椅子のマークがペイントしてあるのですが、ほとんど消えていてかすれて見えず、コインを入れる機械にもカバーかけてあって見えなかったので、気づかず駐車してしまいました。異議を申し立てられるということだったので、証拠に現場の写真を撮ってParking Courtに異議を申し立てるも、短い面接式裁判ではよぼよぼのおじいちゃん裁判官に証拠写真なんて意味ない、guiltyといわれ200ドル以上払いました。(2005 Aug 嶋)」

「緑の看板に書いてあるアルファベットは地域の指定です。同じアルファベットのResidential Parking Permitを持っている人は、1時間や2時間にとらわれず24時間路駐して大丈夫です。(緑字の表示の分だけです。赤字の分はダメです。メーターがあるところもダメだと思います。)(2008 Mar 浮田)」

一時停止/信号無視

住宅地のStopサインは見逃しやすく、結構罰金が高いです。住宅街などでは立ち木に隠れていることもしばしば。

飲酒運転

飲酒運転の疑いのある場合次のようなテストを受けることがあります。

  • 片足で30秒バランスを二度

  • 目をつむって両手を水平に広げて真上を向く。そのまま上を向いて 目をつむったまま、手を水平以上にあげたままで右手の人差指でで 自分の目と目の間を触る。よっぱらってると一回で眉間の位置があ てられないそうです。

こちらでは飲酒運転は日本よりも厳しく、場合によっては留置場に一泊させられ、裁判費用が数十万かかります。

安全運転義務違反

ペンシルバニア州では、路肩にパトカーや作業車が停止して取り締まりや作業をしている場合に、走行車は特に問題がない場合は左車線に移動する必要があります。もし右車線をそのまま走行すると安全運転義務違反で捕まってしまいます。左車線に移動するように誘導する指示がない場合も移動が義務付けられています。罰金は100ドルから200ドル程度です。私は初めてペンシルバニア州に車で入ったその日に気付かずそのまま右車線を減速して走行し、その場で違反切符を切られましたが、裁判所で移動できなかった理由を説明して何とか無罪となりました。他の州とは若干状況が異なるので、注意した方がいいです。なお、ペンシルバニア州では異議申し立てをする場合、違反した場所を管理している裁判所への出頭が義務付けられているので、(裁判所が遠方で)出頭出来ない場合は自動的に有罪となります。(2009 Oct 笹沼)

他州、国際免許証、レンタカーで違反した場合

他州での違反、国際免許証でレンタカーを運転している場合に切符を切られた場合でも何らかの形で請求が来ることがあるそうです。

例として

  • レンタカー会社を通じて本人の(アメリカの)住所に督促状が送られてくる:

    • ピッツバーグ空港のHertzで借り、 市内のStation Squareでparking violation ticketをもらって、当局がレンタカー会社を通して本人の住所を調べ上げ、シカゴの本人宅 まで督促状を送ってきた。

  • NY州で捕まって、踏み倒した場合に再度州内で捕まったらjail行き:

    • スピード違反をした際、2度とNY borderをまたぐことがなければ、払わなくてもよいとおまわりさんが言ってくれる。でも踏み倒してまたもう一度NY内でspeedingでつかまった場合にはput you in jail、と脅かされる。

  • 交通事故の事後処理が不完全なまま帰国してインターポール経由で捕まる

というような場合が報告されています。