予防接種

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小学校入学に必要な予防接種

Elementary schoolに入学する年齢のお子さんが渡米した場合で、

よくありそうなパターンを個別に見ていくと、

MRを2回接種済みの場合、ムンプスを2回、日本でうっていけば、MMRは不要です。

MRが2回終わっていても、ムンプスがまだの場合、アメリカでMMRを2回受けることになります。

日本でMR1回接種済みの場合、ムンプスを1回うっていけば、MMRは1回です。

DPTの4回目は日本では1,2歳で打つことが多いので、アメリカでもDPTを1回受けることが多いです。

ポリオの生ワクチンを2回受けている場合、アメリカで1回接種を受けます。

日本で不活化ワクチンを4回受けている場合は、アメリカでは不要です。

水痘は日米合計2回になるまで、接種を受けます。

B型肝炎は合計3回必要で5ヶ月程度かかりますが、3回全部終わっていなくても

1回目を始めていれば、入学を許可されるケースもあるようです。

Public schoolの場合、入学前の予防接種を受ける流れとしては、以下のようになります。

(「現地校」のページも参考にしてください)

1、下記の事務所などで入学希望の手続きをする

Pittsburgh Public Schools

World Language/English as a Second Language Department

341 S. Bellefield Avenue Pittsburgh, PA 15213

412-622-3500

2、下記のClinicなどで接種し、証明書をもらう

Allegheny county Health Department Immunization Clinic

  • 3441 Forbes Ave 3F, Pittsburgh, PA 15213

  • 412-578-8060

  • 月火木金:9時-16時、水:13時-20時

体験談

「ダウンタウンのAllegheny county Health Department Immunization Clinicで無料で接種可能です。補足としては、駐車場は無くて近隣のペイパーキングなどを利用する、また入り口がとても分かりにくく、細い道路沿いの緑の雨除けの下の小さなドアから入ってエレベーターで登る必要があります。また、本来予防接種がカバーされないJALの海外旅行保険に加入していると窓口で伝えたところ、病院で打ってもらいなさいと言われてしまいました。この保険は予防接種はカバーされないと何度も伝えましたがダメでした。渡米直後に無保険でいらっしゃった方がスムーズに打ってもらえたと聞きましたので、窓口では海外旅行保険の事は言わない方が良いかもしれません。ちなみにここで鉛の採血も出来ます。」(黒部 Mar 2019)

3、証明書を、1の事務所へ提出する

予防接種の情報は、上記の「1」「2」のステップで、アメリカの書式に英語で記載します。

母子手帳を参考にして、各予防接種を受けた日付を記載できれば、

日本での接種歴の英文証明がなくてもいけることが多いようです。

水痘に罹患済みとして接種を受けない場合には、医師による英文証明が必要とされています。

罹患時期を自己申告するだけで代用できるか、分かりません。

(田中 Dec 2013)

予防接種記録 (immunization record)

「過去にどんな予防接種をいつ打ったという記録について、日本では母子手帳を見れば一目瞭然ですが、アメリカで学校や保育園に入る際は自分で用意する必要があります。渡米前に色々調べて、一部の自治体の保健所では母子手帳の英訳サービスを行っていると聞いて問い合わせをしましたが住んでいた所では対応しておらず、パソコンで自作しました。参考書式はこちらです。種類と接種日時があれば大丈夫で、日本の母子手帳のようなワクチンのlot番号や、ワクチンごとの接種した医療機関の名前などは不要でした。」(黒部 Mar 2019)

日米での予防接種の「違い」について

「予防接種に関しては日本とアメリカでスケジュールや投与回数がかなり異なるため、混乱が生じやすい問題です。」(小嶋@FHC Feb 2008)

ポリオは、アメリカでは注射による接種(不活化ワクチン)だが、日本ではスポイトで口から接種(生ワクチン)であることについて

「不活化ワクチンは4回、生ワクチンは2回。生ワクチンは(弱くなっているが生きている病原体を体に入れるので,非常に少ないが理論的には ワクチンを飲む事でポリオになる事がある.不活化はその可能性がゼロ.本物の病原体との類似の度合いが高いほど免疫が強くつくので,不活化の方が免疫がつ きにくく,そのために生ワクチン2回に対し不活化は4回必要.第1回目のワクチンが不活化であれば,後の組み合わせによらず合計4回必要.(つまりアメリ カ滞在中に2回不活化を打って日本に帰国すれば何本では不活化が手に入らないので残りの2回を生ワクチンで行う事になります)生ワクチンによる理論的にポ リオにかかる危険性から,日本でも不活化の採用が検討されています.」(岡田 Sep 2003)

三種混合は、アメリカではDTaPという新しいワクチンだが、日本ではDTPワクチンであることについて

「DTaPの方が接種後の痛みや発熱などの副反応が少ないとされています.病気への予防効果にはおそらく差はありません.また,両者が混ぜこぜになっても問 題ありません.」(岡田 Sep 2003)

旅行の際の予防接種

Allegheny county Health Department Immunization Clinicで無料で接種できます。

  • 3441 Forbes Ave 3F, Pittsburgh, PA 15213

  • 412-578-8060

  • 月火木金:9時-16時、水:13時-20時

  • 費用(2009.11月現在):黄熱病$82、腸チフス$51、A型肝炎$68、B型肝炎$58、AB型肝炎コンボ$96、ポリオ$33、破傷風/ジフテリア$10、破傷風/ジフテリア/百日咳$10、狂犬病$136

体験談

  • 「3階に行ったら、初めに事務室に行きます。旅行先を告げると、必要な予防接種を検索して書類を作成してくれます。次に向かいのclinicに行っ て、具体的な注射ごとのサインをして支払いを済ませると、すぐに接種できます。私が行った時は待っている人もいなかったので、事務室から終了まで30分も しませんでした。私は4種類のワクチンを接種しましたが、片腕ごとに2本ずつの注射で、1度で終わりです。針も細かったし、注射専門医のようなものなので 要領も良く、特に痛くありませんでした。当日は腕が重く、軽く痣ができたようにはなりましたが、正常な範囲のようです。建物に入ったら、奥のエレベーター に進んでください。入口近くの受付&部屋は、エイズ検査専門です。」(浮田 Nov 2009)

Q. B型肝炎の予防接種で通常より多い量を注射されたのですが・・・。

A. 予防接種に「過剰投与」というのは一般的にありません。

いくつか原則を外れるものもありますが、免疫が「付きすぎる」ということはあ りません。「アレルギー反応が出やすい」ということに関してははっきりとした 証拠がありません(例外はあります)。 予防接種を過少接種することに対するリスクと比べると、過剰接種のリスクはほ とんど無視できるほどのことです。間違えてインフルエンザを一年に3回受けて しまっても、1回も受けないことに比べればずっと安全です。もちろんコストや 予防接種に関わる不快感(注射の痛みとか)は避けられませんが。ということで B型肝炎の予防接種の量がたとえ多かったとしても、現時点で問題がなければ 「大丈夫」です。

(小嶋@FHC Feb 2008)

Q.予防接種の際は医師の診察は行われないか?

A. アメリカでは予防接種のみであれば医師の診察は受けないのがスタンダードです。

インフルエンザなどはスーパーで看護士が簡単な問診をしただけで受けますし、 この辺は自己責任という部分もあります。予防注射はあくまでも「予防」である ので、良いことにはつながっても悪いことにはつながらない、というのが基本的 な考え方です。もちろんアメリカで医者にかかることのコストの高さとか、これ までの予防接種の歴史ということも関係しているとは思います。また予防接種も 何万人に一人は副作用で後遺症を残すような可能性、激しいアレルギー反応が起 こって大変なことになる「可能性」はあるのですが、これは個別で判断されてく ださい。宗教や個人的な信念で予防接種を一切受けない方も実際にいらっしゃい ます。

(小嶋@FHC Feb 2008)

予防接種後の発熱 (塚原 Aug 2010)

予防接種後の発熱について一般的なことを述べてみたいと思います。(なお私は米国での勤務経験はありませんので、その点についてはご容赦願います。)

予防接種後の発熱は、予防接種と関係していることもありますし、予防接種と関係なくたまたま、そのタイミングでほかの理由で発熱していることもあります。

ちなみに、予防接種後の予防接種による発熱は時折みかけます。数日から数週間で解熱し、特別な治療は必要ないことがほとんどです。 (米国小児学会のHP(英語)の家族向けページにはどの予防注射の後、どのくらいの割合で発熱がおこるかが記載されています)

しかしながら、それが予防接種後の予防接種による発熱なのかどうかを判断するためには少なくとも問診、必要があれば診察をしなくてはなりま せん。 また、非常にまれですが、予防注射をきっかけとしてけいれん(3000-10000人に1人)や脳炎、髄膜炎(10000人に1人よりももっと少ない)な どという重い病気がおこることもあります。ですから、予防接種後発熱して熱が下がらないとき、いつもと様子が違うとき、気になるときには少なくともかかり つけ医に電話して相談、必要があればかかりつけ医を受診することを強くお勧めいたします。

関連リンク