ペンシルバニア州運転免許証の取得方法

全体の流れ

全体の流れは次の通りです。個々のステップについては次節を参照して下さい。

  1. Pennsylvania Driver's Manual を入手する

  2. 健康診断を受ける

  3. 法規試験の勉強をする

  4. 法規試験を受ける

  5. Learner's permitを取得する

    1. 法規試験後に試験場で即日発行してもらう

    2. もしくは郵送されてくるのを待つ

  6. 実技試験を予約

  7. 実技試験を受ける

  8. 合格証が郵送されてから免許証交付 or 即日免許交付

PennDOTによる公式情報はこちらのURLで入手できます。 http://www.dmv.state.pa.us/teendriverscenter/obtaininglearnerspermit.shtml

経験談

自家用車を所有しておらず、運転自体も免許取得後10年以来行っておらず、技量に不安を感じていたため、現地の教習所に通うことにしました。

Learner’s Permitを取得後、早速Cindy Cohen School of Drivingに電話しました。

Cindy Cohen School of Driving

https://drivingbuythebest.com/

PA州の3rdパーティーとして、この教習所で本試験も受験可能でした。

(もちろんここで講習を受けた後、DMV経由で試験を予約し、受験することも可能です)

本試験前に計6時間受講しました。

講習代金は2時間で185ドル、6時間講習の後の試験代(1回目)は285ドルです。

2回目は175ドル、3回目は80ドルかかります。

講習は主に路上です。基本的に講師が教習者で自宅まで迎えに来てくれ、2時間路上でしっかり運転した後、また自宅近くで降ろしてくれます。

標識、スピードの出し方、曲がり方等を丁寧に教えてくれます。

時には「なぜ今止まった?」などと若干きつく追及される時もありますが、基本的に励まして褒めるという指導でした。

日本の教習所同様、助手席にもブレーキがあるので、何かあっても安心です。ハイウェイにも乗ります。

教習所まで運転し、教習所の実際に試験で使用するスペースで、縦列駐車の練習を何度も行います。また、試験時に運転する市道も練習できるので、落ち着いて試験に臨めました。

※前述のCindy先生は既に退任されており、今は教えを受けることができませんが、その他の先生も丁寧に教えてくださいます。

【試験】

教習所に在籍する、PA州から認められた試験官が試験を担当します。

まずはコントロールパネル(ウィンカー、ワイパー、ハザードランプ、デフロスター、サイドブレーキ)の確認です。

その後、試験官が乗り込み縦列駐車をします。3回までの切り返しは可、車をぶつけたり、路肩に乗り上げたりすると即失格です。

その後はそのまま路上試験です。試験官の指示に従い、教習所の裏道を通り、100mほど市道を運転し、教習所まで帰ってきます。所要時間は約10分ほどです。

【試験合格後】

試験に合格すると、仮免許証に「PASS」と印を押され、そのままLerner’s Permitを取得したオフィスに向かうと、写真撮影→免許証発行でその場で免許を取得できます。

(免許証発行の際には特に身分証等の提示は求められませんでした。)

直接オフィスに行かなくても、1週間後程度でDMVから郵送で通知が届きます。それを以てオフィスで発行手続きをしても問題ありません。

費用はかかってしまいましたが、米国で安全に運転したかったため、教習所で1から運転技術を教えてもらえて良かったと思っています。

(中井 Aug2022)

個々のステップについて

Pennsylvania Driver's Manual を入手する

以下の場所にて無料で配布されています。交通法規や運転のアドバイス。試験の受け方や試験場の連絡先も載っている。試験の申請用紙兼健康診断記入書も付いています。

  • CMUのOffice of International Education (Warner Hall 3F)

8月にある留学生/Visitorオリエンテーションでも配っている。

  • AAA

  • 各地のState Police

健康診断を受ける

健康診断 (Physical Examination)についての詳細です。

[必要なもの]

  • Driver's Manualに付いている申請用紙兼健康診断記入書。

  • 辞書(医学用語が分かるように)

[費用]

場所/場合による。

CMU University Health Services・Visiting Scholar・大学外の健康保険で受診した場合、$25(2016年11月)

[場所]

最寄りの医者・病院。

[体験談]

「大学のStudent Health Serviceに行きました。ここは予約が必要です。予約時に日本の企業からの訪問研究員である旨を述べましたが、特に問題なく受けつけてもらえました。但し、混雑しているせいか一番早い診察は2週間後だと言われて、すぐに予約が取れると思っていたので意外でした。健康診断では、体重(身長はなし)測定、体温測定、血圧測定が最初にあり、この後、担当者が代わり問診などに移りましたがこの間少し待たされました。ちなみに尿検査はありませんでした。問診では Driver's ManualについているPhysical Examination Form内にあるお医者さんが記入する事項(Yes/No)の質問内容に該当する事を聞かれるので医学用語に自信のない方はあらかじめ少し目を通しておくと良いかと思います。その他日々の食生活のことや運動をしているかなどを聞かれました。最後に聴診器による検査、かっけの有無の確認、平衡感覚などを簡単に調べられておしまいです。」(粂@RI.CMU Feb 1999)

「病院で受診する際には、自分の保険を要チェックです。旅行者保険の場合、健康診断はカバーされません。Family Health Centerは日本人のお医者さんを予約できますが、保険が適用外なので$130かかってしまいました。極力、大学か知人のツテで書いてもらった方がいいと思います。内容は身長・体重・血圧の測定と問診のみです。日本の健康診断で一般的な、尿検査・血液検査・心電図・レントゲンの類はありません。着替えも必要なく、普段の格好で大丈夫です。(浮田 Dec 2008)

「CMUの場合、大学のUniversity Health Services(https://healthservices.andrew.cmu.edu/home.aspx)でオンライン予約・受診可能です。結構混んでいます。大学の保険でないということで、$25を後ほど請求されました。クレジットカードで払えます。」(松本 Oct 2016)

運転免許証の発行・更新は時間がかかることも

visaの主たる人以外(J-2、F-2、H-4など)の手続きには時間がかかるケースがあることがあります。

  • 「筆記試験終了後、主人は無事に手続きが済んでLearner's permitが即日交付されたのですが、私はなぜか、”immigrationの情報がコンピューターで確認できないから、Southsideにあるimmigration centerに行って確認してくるように”といわれましたが、後にそれは担当者の間違いだと判明しました。

まず、Immigration statusの確認はどうやらSAVE(The Systematic Alien Verification for Entitlements program)というimmigration statusを管理する政府のコンピューターでなされるようです。私たちは6月下旬に米国に入国し、7月下旬にdriver's centerに足を運んだのですが、その時点でJ-1 visaの主人はSAVEのコンピューターに登録が済んでいたものの、J-2の私はSAVEに登録が済んでいなかったようなのです。おそらく私たちが渡米1ヶ月しか立っていなかったからだと思うのですが、J-2やH-4など、visaの主たる人(1の人)以外の人はしょっちゅうあると言っていました。

SAVEで認識されなかった場合ですが、私のように immigration officeに行っても意味がありません。ではどうするかというと、Driver's license センターの係の人に、PA州のHarrisburghにあるPennDOT(Department of transportation)の main officeから書類を送ってもらいます。2週間たっても届かなかったらここに電話して”と電話番号も渡されました。尚、書類("SAVEに登録できたから運転免許の申請できるよ"という内容)は1週間ほどで届きました。それを持って再度Driver's license center に行き、その場でLerner's permitをもらうことができました。」(橋本 Dec 2012)

  • 「F-2ビザの期限延期に伴って免許証の更新に行った場合も、Department of Homeland Security からの手紙が届いたらもう一度来てくれといわれました。F-1の私は即時更新でした。手紙が来るまで2週間以上かかった気がするので、免許証の期限が切れるタイミングを考えて余裕を持って更新したほうがいいです。」(2009,2012 May 嶋)

  • 「書類確認は厳しいので少しでも足りないと追い返されます。法規試験の必要書類をしっかり読んで行きましょう。ありがちな失敗:小切手の代わりに現金・クレジットカードで払おうとした/SSNがないのにDenial letterをもらっていない/F-2, J-2などでF-1, J-1の分の書類をもっていかなかった、などなど。それからPennHillsなど日曜、月曜、祭日とその振替日は閉まっているところもあるので事前にサイトで調べるといいでしょう。」(2012 Dec 嶋)

関連リンク

その他のステップは、以下のページをご覧ください。