第42回例会
投稿日: Nov 03, 2016 8:47:4 AM
2016年3月30日(水)に日本棋院有楽町囲碁センターで第42回PA囲碁同好会例会が行われました。
今回は9名の参加がありました。
まずは初段間近のMM会員とKAT会員との19路盤3子局を紹介します。
3は今流行の手。
黒4は甘い。白5ではすぐに渡っていてもよかった(変化図1)。
白19は慎重すぎた(変化図2)。
黒30は石が重複気味(変化図3)。
黒34は中途半端(変化図4)。
黒50は無理(変化図5)。
白5では1と打てば渡っていた。この渡りがあるが故に実戦の黒4は甘いと言われている。
白19では1と切る手があった。例えば黒2のアテは7までで白成功。
黒30では1とコスみたい。白2には3とツメて攻めを狙うところ。このようにして左辺の黒の厚みを活かすのが良い。
黒34では1と深く打ち込みたい。白2と封鎖しようとしても9までで脱出可能。
黒50では1とカケつぐところ。以下5までが相場。
黒62は中途半端。右上隅と連絡できるわけでもなければ眼の足しになるわけでもない(変化図6)。
上辺〜中央が攻められているうちに右上隅の黒が薄くなっている。これは白の攻めの効果。
黒62では1とツケたい(格言「サバキはツケから」)。以下5までで黒の眼形がしっかりする。
黒14では29に打てば活きていた(変化図7)。
黒1と打てば右辺の渡りがあるので、もし取りに行くとすれば白2とハネることになるが、そこで3とつなげば黒は活きている。
173手で打掛。この時点で白が10目以上勝っている。盤上には生死のはっきりしていない石はないのでここから黒が逆転することは不可能。
こちらで本局の詳しい解説をしています。ご参照ください。