第32回例会(その6)

投稿日: May 06, 2015 4:42:24 AM

続いてはSN特別会員と私(会長)との13路盤3子局です。

白1は趣向だが自分には打ちこなせないと本局の後思った。

黒4,8のコスミツケは定型だが、この場合は相手を強くマイナスが大きく疑問。

「コスミツケは相手の石を重くして攻める」ためだということを意識すると良い。

白11はこのまま右上隅が黒地になっては勝てないので当然の一手。

黒12は緩んでいる(変化図1)。

黒12では、もし隅を譲るのであれば1と打ちたい。以下7までが定石。

黒20の二段バネは厳しい。白も24のフリカワリは得にならないので23と我慢。黒が一本取った。

白25も当然の一手。

黒26はワタリをとめた最強手。

白27は隅で活きるための手。

黒28,30は隅をいじめようと手だがこれは打ちすぎ(変化図2)。

黒28では1とコスんで隅を安定させるのが大事。

白4と活きた時点で黒5と逆襲したい。この石は◯と打って渡る「保険」がある上、Aと切断とBと左上隅での治まりを見合いにしている。

前譜黒26のサガリはこのようにして活かしたい(局後、この図をSN特別会員に示したところ、彼女は「あっそうか」という表情をして深くうなづいていた。きっと彼女は次回以降もっと強くなっていることだろう)。

白31,33のデギリは厳しい。白35で白石が連絡してしまうのが黒にとって痛い。

黒42,44のハネツギはあまり意味がない。ここはこの黒一団を捨て石にして勝負したかった(変化図3)。

黒42で1と切ったら左辺の黒は取られるが、左上隅の白地を破って上辺の白へのヨリツキがあった。

ただ左辺の損は大きいが...

黒52(又は54)は敗着。ここが最後のチャンスだった(変化図4)。

黒52(54)では1と打っていれば右下隅の白を取ることができた。

総譜。白43目勝ち。左下隅の失敗と右下隅でチャンスを逃したのが惜しまれる。

ただちゃんと方針を立てて打てるようになっているのでこれからは19路盤でも十分楽しめるでしょう。