第12回例会

投稿日: Jul 30, 2013 10:48:11 PM

会長です。報告が遅れましたが、6/26にPA会囲碁同好会の例会が開催されました。この同好会も1年継続的に活動したのかと思うと感慨深いものがあります。

参加者は6名でいつものように盛況でした。

今回は13路盤対局をご紹介いたします。幹事長と私(会長)との3子局です。

5の三々に対してどちらに押さえるのかは、特に初心者のうちは悩むことが多いですが、この場合は本譜のように押さえるのが正解。反対側から押さえると最初の2の石が働かなくなるのと、4の石が低い位置にあるので、厚みにより築かれる勢力が上から消されてしまうからです。

18は左上の厚みを働かせるための積極的な一手。ただ中央を盛り上げるのであれば一路左にカカるのも有力でした(私が黒であればそのように打ちました)。19はソッポのようですが、カカられた右下よりも弱いと判断して、先に収まることを目指しました。黒20は好手。このように白石を攻めながら左下が地になれば理想的です。しかし次の22は勇み足。23とハザマに打たれて苦しくなりました。

気を取り直しての24は好手。まだ右下には手が残っているのですが、まずは中央を大事にした方が良いでしょう。30は緩着。一路下にしっかり押さえるべき(28の上に切られても手はありません)。なぜなら押さえていれば実戦の進行になったとき、白は29の石を守らなくてはならなかったためです。実戦は白に手番が回ってしまったため、35に回られてしまいました。

40は最後のチャンスでした。ここでは右下の石を助け出すのが一番大きかった。一例としては以下のような手がありました。

40でこのように打つ(ツケコシと呼びます)と手になっていました。仮に右下が取られても右上を大きく取り込めれば黒が大成功でした。ちなみに右上を守ろうとすると...

以上のように取られていたはずの右下の黒が生還します。

最後に総譜です。いくら13路盤3子局でも中央を囲うだけではなかなか勝てません。最初じっくりと力を溜めて、ある時点で攻勢に転じる事が重要です。