第10回例会

投稿日: May 05, 2013 3:5:49 AM

4月30日にPA会囲碁同好会が「樹林」で行われました。参加者は、加入以来皆勤のA会員、事実上の本会設立者B会員、1年前の準備飲み会以来の参加となるC会員、そして私の4名でした。

最初にB会員とC会員による9路盤対局3子局と、A会員と私による19路盤2子局が行われました。結果はいずれも上手が貫禄を見せました。B会員もC会員はやや接近戦で弱気になってしまったのが敗因か?

その後B会員と私の13路盤3子局、A会員とC会員による19路盤互先対局が行われました。結果は、13路盤ではB会員が快勝し、19路盤ではA会員が最後に大石を助けて逃げ切りました。この対局でのB会員の打ち回しは実に堂々としていましたが、それが勝因でしょう。

今回はこれまでよりもやや難しめですが、A会員と私による19路盤2子局を紹介します。

黒4のハサミはA会員得意の手。今回は変化球で5〜13の定石で対応しました。×のキズがありますが、守らずに右上隅の黒が中央へ逃げ出す際に競り合いながら(どさくさにまぎれて)守ろうという意図です。16は緩手。白から一路上に打たれる(カケられる)のを嫌った手ですが、この場合、白からカケるのは無理。

白は17と守って右上隅の黒を動き出しにくくしました(でも黒はまだ取られていません)。黒24〜黒28は左下隅の地を確保すると同時に白21,25,27の石を攻める狙いですが、やや打ち過ぎか? 白29は左辺の黒22を攻める狙い(このようにある石を攻める為に他の石につけて打つ打ち方を「モタレ攻め」と呼びます)。

黒32は左上白を固めるお手伝い。左下隅白の×3子を攻めるのであれば何も利かさずに黙って◯辺りに打つところ。黒36は△に打ってコウにすべきでした。石が下にいってしまっては防戦一方になります。

黒38は44にアテた方がよかった。コウを恐れたのでしょうが、ここは左下隅の一連の趣旨を活かす意味でも戦うところ。白43は疑問手。39の一子を助け出すのは小さいからです。◯に打って厚くしておくべき。

白49も疑問。その上からでデギる手があるからです。黒50は不要。左辺の黒は手抜きで活きています。白51にまわり行けそうな手応えを感じていました。仮に右上隅の黒が活きても、下辺を荒らせばいいと考えていました。

総譜です。全般的に黒の打ち回しが消極的だったのが惜しまれます。