第41回例会

投稿日: Nov 03, 2016 8:16:45 AM

2016年2月24日(水)に日本棋院有楽町囲碁センターでPA会囲碁同好会例会が開催されました。

今回は9名の参加があり、熱戦が繰り広げられました。

今回はKS会員とKAT会員との19路盤3子局を紹介します。それにしてもKS会員は94歳とは思えない!

右上隅の黒22〜26は穏やかな打ち方だが16との石の間隔が狭くやや不満(変化図1)。

黒28,30は石が下に行って良くない。ここは頭を出して白を割いて行きたい(変化図2)。

白33〜43のサバキは重い(変化図3,4)。

黒38からの右辺での攻めは厳しくて良いがもっと厳しい手があった(変化図5)。

黒50はソッポ(変化図6)。

黒22では1,3と割りついでみたい。以下15まで実利を取って白が16と打って競り合う事が予想される。

黒28では1と例えば1とハサみたい。白2と飛び出す調子で3と頭を出すのが良い。Aの押しとBのカケを見合にして黒よし。

白33ではいきなり切らずに例えば1と準備工作してみたい。もし素直に2とハネてくれれば9まででAとBが見合で黒ハマり。

前図の白1に対して2とノビれば3のノゾキを利かして9までで右辺を破る事ができる。右辺は元々黒石の多いところだからこれで白十分。

黒38では1の逃げ出しが成立した。もし追いかければ7まででA,Bが見合で白つぶれ。

黒50では1と打つ一手。以下9までで右辺の白は取られている。

黒52は眼を作るための手だがなるべく打たないようにしたい。白53と代わって前譜の黒48の石が腐ってしまった。

黒58〜64は相手の石を固めただけのお手伝いの手。

黒66は厳しいが白51,53,55,57が来てから打ったのでは活きるのが大変そう(白石が強くなる前に打つべき)。

黒74では75についだ方がよかった。

白89では一路下にコスむのが確実だった(変化図7)。

これだと紛れることなく黒は取られていた。

黒6は一見形に見えるがここではもっといい手があった(変化図8)。

白は左辺を荒らして上辺を盛り上げて必勝体制。

黒6では1と切ってしぼる手があった。左辺の石はまだ生きていない。また中央にはAのハネが残っているので左辺の白が活きても左辺の黒は大丈夫。

200手以下略。白勝ち。右辺での攻防で得をした白がそのまま勝ちきった一局。

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