2017年合同例会
投稿日: Jan 09, 2018 3:17:2 PM
どうもご無沙汰しております。
しばらく更新していなかったので当同好会が自然消滅したのでは? と心配された方もいらっしゃるかもしれませんが、毎月活動していますのでどうぞご安心を。
さて昨年12/22には某社囲碁部との合同例会を開催しました。某社囲碁部とは数年前から互いの例会で対局したり、団体戦に一緒にチームを組んで参加したりと交流してきました。今回は忘年会も兼ねて一緒に例会を開くことにしました。総勢20名以上の参加があり、特別に某女流棋士とインストラクターもきてくださり、我々に指導碁を打ってくださりました。
今回はその例会でのhi会員とkat会員との互先の一局を紹介します。
黒11は疑問手(変化図1,2)。白16はおそらく見損じ。
黒25は現段階では小さい。黒28は深入りしすぎ。黒29はやや甘い。
黒45は大いに甘い(変化図3)。黒47は強い方から相手の石に迫っているので凝り形になっている。結果として白かなり挽回している。
黒11では一見俗筋っぽくても1のコスミツケを決めたほうが良い。以下7まで黒の形がしっかりしている。
逆に白14では1と黙って繋げばよかった。3までで隅は活きているし、変化図1の白4の白1子を動き出すアジが残るので白良い。
黒45では何が何でも渡りを阻止したかった。以下7まで下辺の白と右下隅の白を先手でイジメて厚みを築けば黒勝勢だった(この図では右下隅の白は相当イジメられる)。
黒61はこのタイミング。白62も良い様子見。白68は欲張り(変化図4)結果として白は防戦一方となった。
黒69は部分的な形だが、まだ左上隅が活きていないので手抜きできる(変化図5)。却って白に調子を与えている。
白82は中でシノごうという一手だが流石にこれだけ周囲が黒石ばかりでは厳しい(変化図6)。
白68では1の押さえが大きい。白3はAI碁が常用する一手(従来は甘いとされてきた)で先手を取って5に回ればこれからの碁だった。
ちなみに左上隅だが白1で活きている。黒2の下がりには3の「二の一」が急所。○の一眼と△のどちらかにもう一眼できるので活きている。
白82では1と切ってみたらどうだったのだろうか? 例えば黒8〜12のように白4子を取ろうとすれば攻めどりにしながら先手で右上を囲いながら左上隅に回れるので白悪くないかも(ただこの図は白出来過ぎかもしれない)。
左半分の白が憤死して勝負あった。深入りした白に対して黒のhi会員が腕力を発揮した一局。
145手完。黒中押し勝ち。
本局は詳細な解説のついたアニメーションでもご覧になれます。下記リンクをご参照ください。