第32回例会(その2)
投稿日: May 05, 2015 6:20:12 AM
続いてはKU会員とKAT会員との19路盤9子局を紹介します。本局もKU会員による解説です。
黒14では15と打ちたかった(変化図1)。
ここは白を分断するほうが良かったと思います。分断した白はそれぞれ生きますが、黒の厚みがはるかに勝ります。
黒44では45にツナギたかった(変化図2)。
実戦はポンヌキになりましたが、黒はそれを許してはいけないところ。
つないでおけば、白の断点が多く、黒が悪くなる変化はなさそうです。
黒52のワリコミでは53とのびたかった(変化図3,4)。
実戦の進行は黒が両アタリされてどうにもならない形でした。
じっと伸びて、右辺への進入をゆるしても、白の要石を包囲するのが良かったでしょう。
攻め合いはおそらく黒の勝ちです。
黒70のキリは小さい(変化図5)。
黒74では下辺との連絡を図る(変化図6)か、または、下辺で眼を作りたかった(変化図7)。
黒は切りましたが、要の3子が取られている状態なので、切っても得になっていません。
黒は右下を生きる手を選びましたが、閉じ込められた上に2眼まで追い込まれ、しかも後手。
ここは下辺との連絡を図るところでした。ただしコウ含みの変化があります。
下辺のスソを払いながら生きる手もありました。
黒102では103につなぐところ(変化図8)。
黒104では100の1子をつなぐ手もあった(変化図9〜11)。
ここは隅を大事にしたほうがよかったです。
このような変化もありそうです。
まだこのように打つほうが被害は少なかったです。
この後、左辺の折衝などありましたが、ここまでで黒が勝てない形です。
右下での失敗が後に響いてしまいました。