第18回例会(その2)

投稿日: Feb 11, 2014 5:40:58 AM

第18回例会で書いた通り、1月の例会は2名の新入会員を含む14名もの参加がありました。そんなわけで取り上げたい対局もたくさんありますのでその2として、久しぶりの参加となるJK会員と今回から19路盤対局を始めたKAT会員との19路盤2子局をご紹介いたします。

黒8では9とハサむ手も有力でした。白15は意欲的。

白17は厳しい。黒18は19と押した方が良い。黒20ではたとえどうなろうとも21に打つ一手。白27は打ち過ぎ。黒20,24と石が来ていますからこれは無理。黒30は29の左にハネる一手。

また18では、1とオサエて、以下13まで隅を捨てる代わりに厚みを築いて右辺一帯を盛り上げる手もありました。

黒20では1とハネて、2のキリには3以下連絡します。多少凹まされますが、元々白石の多かったところですから腹も立たないでしょう。

白27では1のように上からオサえて3と連絡しておくところ。

黒30でハネた後の変化の一例。右下隅の黒5子は取られますが、代わりに右辺の厚みを築いて13の打ち込みに回れば黒良しです。

白37黒38の交換は白が損している(黒38が来たことで右下隅の黒4子が生還する手を与えてしまったため)。白41では42に切る一手。

右辺白3子を取り込んだこの段階ではっきり黒優勢になっている。

黒42では1とノビた方が良かった。3となったときに、AのツナギとBからのワタリが見合いになっている。

黒46は小さい。白47は手拍子か? ここをツナぐのは非常に小さい。

黒48のワタリは大きい。白49は不要。黒50は好手。白51はもう一路上に開きたかった。

黒52は渋い好手。黒54から筋に入った感じ。この50〜60の一連の攻めは非常に参考になる打ち方。

白55のツケで黒56,58と突き出されてしまった(このような形を「兄弟喧嘩」と呼びます)結果、左辺が攻められながら、下辺の白地に入り込まれることになってしまいました。

左辺の白のは一例として以下のように打った方が良かったでしょう。

このように打てば、下辺に影響を及ぼさずにサバけたと思います(それでも苦しいですが)。

黒62から66まで白を分断して好調。白は67から73まで眼形作りに必死ですが、この手によって右下隅の黒地が固まっていることをご確認ください。

黒74は形ですが、この場合は不要。

白77から81は辛いですが止むを得ません。

白83は87の一路上にトブのが形。黒84は白83を咎めた厳しい一着。黒88では85の右にハネたかった。

黒が右下隅の地を固めた上に中央に石を持ってくることで中央が膨らんでいる一方、白は77から81と活きるだけの手や83から89までの繋がるだけの手を打たされていることに注目してください。これが攻めの効果なのです。

黒88で1とハネて白一団を攻めながら5と打つと、中央の白一団への攻めと上辺白への攻めを見合いにする手もあった。

黒98では白の三間の間に打ち込んでみたいが、中央に巨大黒地が出現したのでこれで十分。

白11は黒8の一子を抜いた方が良かった。黒16では17又は19にハネ出した方が厳しかった。

総譜です。黒が右辺の攻防で成功して、左辺でうまく白を攻めて快勝した一局です。手合い違いだったかもしれません。