第1回新春囲碁大会(その4)

投稿日: Feb 09, 2015 1:7:3 PM

DグループAO会員とSN特別会員との3番勝負はSN特別会員が先に2勝して決着が着いたのですが、時間もあることだしもう一局打つことになりました。

SN特別会員の黒番。

黒9は面白い。「左右同形中央に手あり」の格言を地で行く一手。

黒15は厳しい。しかし17はひるんだ(変化図1)。

黒17では1と一旦アテてから3とキリたい。

以下9まででAとBが見合いで白ツブレ。黒1白2の交換があることで白からCと打たれてもDで持ちこたえている。

前図1のアテを打たないと白2以下シチョウで取られてしまう。

黒19,21は無理筋。

白22では23の方をキルべき(変化図3)。そのため黒にチャンスが回ってきた。

黒25では26と一旦逃げてから25と打つべきだった(変化図4)。

黒27は甘い(変化図5)。

白22では1と打つ一手。以下5までで白は安泰。

黒25では1と2子にして取らせるのが手筋(格言「二子にして捨てよ」)。

以下9までで隅の白は取られている(黒のダメは×の3つであるのに対し白のダメは◯の2つ)。

黒27では1とキリたい。1の上の白石はシチョウで取られているし(符号順に白から打って確認されたし)、手抜きすると×にキル手がある。

白34,36は不要。

白40は大きい。黒43も大きいが三々に入る手があったので三々に入りたかった。

白52は打ちすぎ。

黒53は不要(一手パス+一目損)(変化図6)。

黒53では1とノビたかった。白2と切られても黒3で手はない(Aと逃げてもBで取られている)。

黒55は既に時遅し。

黒63は打ちすぎ。

白着実にゴールに向かっている。

黒79では80に打ちたかった。

白82は小さい。86が優先。もっと言うと89に打ちたかった。

黒91は自殺点。白92では94に打てば下辺の黒は取られていた。

黒93は勝負手。

白100はよくない。101に打つところ。相手を狭いほうへ追いやるように打つことが重要(変化図7)。

白106は打ちすぎ。ここは107にノビておくところだった。

黒107でただでは済まなくなった。

白108は免機(変化図8)。

白100では1と打ちたかった。以下7までで黒は死んでいる(黒がAと打っても◯は欠目になる)。また×のキリは成立しない。

白108では1と引く手があった。2と抜いても3と打てば生きはない(×が欠目になることに注意)。

結局黒は生きてしまった。それでも逆転には至らなかったのは白にとって不幸中の幸といったところ。

結果は白AO会員の15目半勝ち。