2018年3月例会

投稿日: May 04, 2018 5:46:9 AM

2018年3月28日に日本棋院有楽町囲碁センターで例会が行われました。

例会には16名(PA会所属弁理士8名、他会派弁理士1名、弁理士以外の方7名(うち女性4名))の参加があり、各自対局を楽しんでいました。

今回はmjさんと私との19路盤7子局をご紹介いたします。

黒4は趣向の手。

黒6,8は封鎖を避けた手だが白9〜15で形を崩された。ここではうまい逃げ出しかたがあった(変化図1)。

黒22は隅の根拠を確保した手だが消極的。ここは黒18と強気に押さえた手の顔を立てたかった(変化図2,3)。

黒24は待望の一手。ただ黒28は相手に捌きの余地を与えてしまった(変化図4)。

まだまだ黒が良いが、右辺で一仕事できれば細かくなりそうな展開。

黒6では1とコスミツケ、白2のハネには3と敢えてアキ三角の愚形に打つのがうまい。これで黒を封鎖することはできない。

黒22では何かともあれ1と逃げ出す一手。白2と右から押さえても黒5の切りから7とのびるのがうまい手で8のシチョウと9の2子取りが見合いになる。

その後白12と活きを図ろうとしても黒13で2眼作ることはできない。

変化図2で、白2と左から押さえるのは黒3と曲がっておいてやはり取られない。白は10〜14で何とか2眼作れるものの同時に左下隅の黒も安定するので、15までで下辺の白が一方的に攻められる。

黒28では1と繋ぎたかった。シチョウが良いので白を切断している黒1子は取られない。

黒52は白55の後に59の切りを残してしまうので良くない。黙って59に下がりたかった。

黒56と覗いたのは白石を重くして攻めようという意図で良い。

黒58は攻める方向が反対。白59から先手で収まられてしまった。

白63,65で右辺を打てたのは大きかった。

黒68は右辺白の根拠を奪った手だが打ち過ぎ。ここは封鎖を心配しなければならない状況で、相手の石を攻める余裕はなくなっている(変化図5)。

白71と封鎖し、白も勝負できる形になった。

黒82は生きている石にへばりついたカス石を取るだけの手で小さい。ここは中央から右辺が急場だった(変化図6)。

黒84〜88はうまいヨリツキ。中央が黒っぽくなってきた。

白89は狙いの一手。

黒92が敗着。白97までで右辺の黒石に2眼ないことを確認して黒投了。

黒68ではまずは1と飛んで封鎖を避けたかった。これで黒が単に安全になるだけではなく中央付近の白一団が薄くなる。

黒82では1と引いておく方がよかった。白2には黒3と手を入れる。ただ左下隅は心配ですが...

黒92では1と打つ一手だった。以下4まででコウになる。