第23回例会(その4)

投稿日: Jul 26, 2014 1:38:26 PM

今回の例会は囲碁インストラクターの品田渓さんに来ていただいて指導碁を打っていただきました。これは主として有段者向けでした(目安としてはアマ4段の人が4子置いて指導を受ける程度)。そうすると当同好会の級位者はどうするのか? 初心者や級位者優先の当同好会が何も考えていない訳ありません。ちゃんと対局できるように配慮していました。そんなわけで今回の例会に参加した初心者や級位者の皆さんは、ちゃんと対局して有段者の指導を受けていました。

今回はそのうちの一局、AO会員と私(会長)の13路盤4子局を紹介します。

ここまでは文句のつけようがありません。AO会員が非常によく勉強していることが伺えます。

黒8は遠慮がち(変化図1〜3)。白9に対して10,12とツケオサエたのは手堅い手。

黒8では一路右にケイマするのが隅の守りと下辺の攻めを兼ねていて良かった。白は2以下右下隅でサバキを求めるしかない。

白に8,10,12と下辺を稼がれて甘いように見えるかもしれないが...

黒15までで左下隅を確定地にして下辺に壁を築けば黒十分。白AのキリにはB以下符号順に打って捨て石にして、Jに回れば必勝。

黒16,18はカラい。ただ16は同じ左下隅を守るのでも左側に打った方がもっと良かった。

黒20は右辺の連絡を見た好手。

ただ白21に対する黒22は頑張り過ぎ。白23に黒24と譲るのでは失敗(変化図4)。

黒24では1と頑張りたいが、これは白2以下大変なことになる。これをAO会員は読んだので実戦の進行になった。その意味ではAO会員のヨミは深いとも言える。

白25に黒26は当然としても黒28はまたも頑張り過ぎ。白29と打たれては上辺が破れてしまう(変化図5)。

黒28では冷静に1と引いていれば何も手はなかった。×のキズは2カ所あるが手にならないことを各自確認してください。

白31と打たれては左上隅が白地になってしまい細かい勝負になってしまった。これでも黒勝っているが最後にミスして白の2目勝ち。

AO会員の残念譜。