第24回例会(その4)

投稿日: Sep 07, 2014 7:13:45 AM

今回はPA会囲碁同好会を再開しようと私(会長)に働きかけたSW会員と第21回例会から参加しているKU会員との一局をKU会員による自戦解説で紹介します。

KU会員、ありがとうございました。

黒順調な立ち上がり。

黒24までは、黒に問題手は無し。すばらしいと思います。

しかし、白が25と裂こうとしてきた手に対しての応対が問題でした。

黒26はソッポと言える手でした(変化図1)。白は27で左上の石が真ん中とつながって、一気に強化されました。逆に上辺黒2子はかなり苦しい。

黒30の守りより、三三に守ったほうがより安全でした。

白は右上に利かせて、悠々と封鎖です。

黒26では黒1と打ちたい。とにもかくにも、上辺黒2子から動くところでした。むしろ白のほうが薄いので、黒としては大威張りしたいところ。この後の変化は一例です。

こんなことになったら黒大成功です。(もちろん白はこんなに素直に打ちませんが)。

ちなみに、黒30で右上に手を抜いて脱出を優先すると、白2と三々に入る手がある。この白はまだ生きていませんが、黒が取りに行こうとすると結構大変です。ダメがつまって、周りに白の鉄壁ができるでしょう。以下、一例。

白は16から外の黒との攻め合いを目指す。例えば、このようになったとして、右辺と上辺と、黒はどちらかが取られそうです。

白は上辺を大きく取り込み、黒は壁を作った形です。これで下半分が丸ごと黒地になればウハウハなのですが。。。

白45は当然の突入。

黒はこちらを切っていれば、上辺は助かりました。ただし、右辺が大変になります。

白の47の2段バネ、白49のツケ、白55のコウにはじくといった打ち方はサバキの手筋なので参考にしてください。

黒58のツケは悪手。白59で黒は裂かれ形になってしまいました。

白は左辺で閉じ込められると死ぬので、脱出を図ります。

黒78とついだのは冷静。欲を言えば、一路上をついだ方がよかったです。

黒82,84のハネツギは悪手。白がどんどん強化されています。

黒78で1から動くと、白は楽に生きてしまいます。

左辺白が死ぬことはなくなったため、下辺をまた動き出します。

白93〜103の手順で眼を作るのは頻出です。知っておくと役に立ちます。

白27でで黒が大きく取られて勝負ありです。

128手以下略。最後まで打って白が40目くらい勝ちました。

この碁は、序盤で上辺黒が大きく取り込まれたことが最大のポイントでした。

つづいて下辺と左辺で白がサバけたことにより、9子のリードを使い果たしてしまいました。

局後の検討でSW会員は上辺の危機感が足りなかったとの感想を述べられていました。