投稿日: Jan 10, 2015 9:20:58 AM
まずまずの進行。しかし12は形が緩んでいる(変化図1)。
16〜22の構想は疑問。第1譜14の石は相手の石を切断している石(種石)なので取らせてはいけない(変化図2)。
12では1と打つところ。9までで黒良し。実戦は1の石が一路右にあるので第1譜11の石をシチョウで取ることができない。
黒20は1と逃げる一手。以下手数は長いが13までで攻め合いは黒が勝っている。
黒32,34は強硬手段。しかし白33,35でサバキ形。43と一目抜けば一安心。
次なる黒の後続手段は?
黒46とカケても中央の白一団がほぼ安定しているので感激は少ない。むしろ2路左の石を逃げ出すべきだった。
白47に対する黒48は悪手(変化図3)。左上隅を守ったように見えるが白49とオサえられると左下隅にはまだアジが残っている。
黒52,56は白が薄いと見ての一手で好判断。しかし黒58では59と逃げ出してみたかった(黒52は種石)。
黒48では1,3と封鎖を図りたい。以下5まででAとBが見合いで白ツブレ。
白61のヌキで左上隅の白の一団が活きてしまった。その結果黒の左上隅の一団と左辺の一団が危険になった。
黒68ではその一路下に打つところ(変化図4)。
白69,71で左辺の.黒に活きはない(変化図5)。
黒68では1と打つのが眼形の急所。○に一眼と×に後手一眼があるので活きている(最も左の×は白A,黒B,白C)。
眼を作るときにはナナメに打つことが重要。
黒74で1とオサえても以下8までで攻め合いは白勝ち。
今度は左下隅に手をつけた。
白91の突き出しで左下隅は取れたと思い白93に回った。
黒94と切られても95で追い落としになっている。
今度は右辺が焦点。
右側の白一団は繋がった振りをして、今度は29と左上隅に手をつけた。32,34は最強手段だが、この場合では一線に白石が来ているので成立しない(変化図6)。
黒32では平凡に1,3とデギッてコウにするくらいのところだった。
白47までで左上隅の黒も全滅した(変化図7)。
黒48で1とヌイても白2とハネ、3には4とつなぐと黒は×に打てないため攻め合いは白勝ち。
総譜(151以下省略)。白中押し勝ち。本局を通じて指摘できることは以下。
1.種石は何が何でも取らせないつもりで打つようにすべき
2.封鎖を避ける。頭を出す。