第22回例会(その2)

投稿日: Jun 20, 2014 2:51:23 PM

続いて紹介するのは昨年の番外編でルールを覚えたにも関わらず、もうほとんど13路盤卒業というSN特別会員と私との13路盤を紹介します。

2は意外でしたがないことはない。黒6まではこんな相場。

黒8はかなり大胆。局後SN特別会員にその意図を聞いたところ、左辺〜左下隅(への白の侵入)を止めたかったとのこと。

その意図はわかったけどそれは貪りかも。囲碁十訣に「不得貧勝」という詞がありますが、これは自分だけが利益を貪るように勝ってはならない、という意味だと言われています。

本局では、左辺〜左下隅を囲うのであればもう少し控えて囲うべきでした(変化図1)。

黒8で1と控えて囲っていれば以下8まで囲えました。A,Bのキズはありますがこの時点では守れています。

一旦前譜8と守ったため10から18までギリギリまで守らなければならなくなりました。黒の形はナナメが多くなっているのに注目してください。

黒26は下辺の地を確保する一手だが頑張り過ぎ。白27までで上辺から中央の黒石が危険になった。

黒32は地に辛い手だが、次譜以降で示すように頑張り過ぎ。

黒32では1と引く一手。白は2と守る位だが、そこで黒3とツケて上辺と左上隅との石を連絡を目指すのが良かった。

白は黒石の連絡を断つことはできるが、その場合には中央の黒が活きれば良い。

黒19で中央の黒の一団は活きている。

黒38まで左上隅に地ができそうだが、白35,37が来たことで白39が成立した。黒40はやむを得ないが、白41で少なくない白地ができた。

白45で中央の黒6子を取りきった。黒46〜50は右上隅の黒地を確定させた大きい手だったが盤上にはもっと大きくて重要な場所があった!

それは白51のキリだった。黒がもたついている間に白51のキリに回った。これで左辺の黒2子が取られて白の勝ちが確定した。

総譜。白の19目勝ち。目一杯打つことは重要ですが、その際には自陣にキズがないか常に意識しましょう。