投稿日: May 02, 2015 12:39:21 PM
2015年4月28日(火)にPA回囲碁同好会例会が日本棋院有楽町囲碁センターで行われました。
今回は過去最高となる20名の参加がありました。先月過去最高となる17名の参加があリましたが、なんと1月で記録更新です。あと旧PA会囲碁同好会に参加していたHI会員が初参加されました。
今回は、KU会員とHI会員との19路盤5子局を紹介します。KU会員の解説でお楽しみください。
黒22ではカタツギをしておくのがよかったと思われます(変化図1)。
黒30のノゾキは、いわゆる「生ノゾキ」です(変化図2)。
黒1とカタツギすれば星の一路上の断点も守られます。
黒30では1と切る手があるところでした。
黒32では左辺をツメるべきだった(変化図3)。
黒44は38の1子を助ける手だが、40の1子を助けるべきだった(変化図4)。
黒はとにかく左辺のツメを優先させるべきでした。
実戦は白からヒラキましたが、その差を感じていただきたいところです。
黒44ではこちらのツギが優先されるところです。
白から一目切り取られても大したことはないためです。
実戦は「サカレ形」になってしまいました。
黒58とへこんで受けた形は良かったです(変化図5)。
黒58でまちがえて引いてしまうと、割り込みが成立してしまいます。
黒72のハネは無理手でした(変化図6)。
黒72では無理せず、ぐいぐいと出て行くくらいで白は大変。
黒84では85と打つべきだった(変化図7)。
ツケコシ切るべからずといいますが、この局面では切っててよかったようです。白はシチョウ有利と思ってツケコシたのですが勘違いでした。
黒20は勝負手?(変化図10)
白19で外側から押さえると...
たぶん黒に生きられてしまいます。変化はいくつかありそうなので、黒を殺せる手もあるかもしれませんが、よくばって難しくする必要はありません。
黒はだまって引くしかない。実戦は非勢を意識して無理手を打った感じ。
最後は真ん中黒が御用となり、投了もやむなし。
左辺が白の勢力となり、白のペースとなりました。
左上でサカレ形にされたのがさらに痛く、切り離された上辺の黒5子が負担となってその後の中央の戦いに響きました。
部分的な石の形はしっかりしているので、相手に響く手(手抜きされない手)かどうか意識されればさらに強くなると思います。
黒32、黒80がちょっと遅れた手になっています。