第24回例会(その3)
投稿日: Sep 07, 2014 6:2:23 AM
今回は、第21回に初参加したJK特別会員とおなじみYK会員との対局を紹介します。
黒2,4は白を封鎖して中央を広げようという発想で非常に良い。
しかし黒6は白7の突破を許してしまい良くない(変化図1)。
黒6では1と切って3とツナギたかった。白はバラバラになり大変だった。
ちなみに白4以下のシチョウは成立しない(AとBが見合い)ことをご確認ください。
黒16は厳しいが18は甘い。これではせっかく打った16の手が無価値になる(変化図2)。碁は前に打った手を如何に活かす手を打つのが重要なゲームです。
そのために「ヨミの力」を鍛えなければならない。
黒22は無理(変化図3)。自陣に弱みがある状態で無理に攻めると反動が来る。実戦では右下隅と中央の黒がダメヅマリになった。
黒28は「アキ三角」という愚形。29にハネるか一路上に飛びたい。
黒18では1と切る一手。以下2,4と突破されれば5で隅を取り込んで黒良し。
白6以下から右辺の黒を攻めても黒11までで脱出可能。
黒22では1と開いておいて自陣の根拠を確かめた上で白を大きく攻めるようにするところ。
黒32,343,36は辛いが前譜でのダメヅマリ故に仕方ない。
黒38は今打つ必要はない。外に飛び出せるのだから二眼作る必要はない(変化図4)。
黒40は39の右に打つべき。
黒42では白31の上か下に切れば手になっていた。
黒38では1と打つところ。以下2と無理矢理封鎖しようとしても9までで白が取られる。
黒52,54は積極的で良い。しかし黒60はおかしい。まずは自陣のキズを守ること(変化図5)。
黒60では1とツナグ一手。白2以下戦いになるが黒13までで黒が十分戦える。
白61と突き出され、攻撃目標になるはずの白石が左下隅で大きな地を持って治まってしまった。
黒72,74は良い。これで中央がまとまれば黒まだいける。
黒76は好手。しかし黒78は疑問手。これでは天元の石が活きてこない。86にツケて白の中央への進出を止めるべきだった。
黒90までの図は黒の石が団子状になっていて効率が悪い。
黒92では93の方から押えたい(変化図6参照)。三々に入られたときに押える方向は、「広い方から押えよ」です。
一例としては黒7まで。左辺の黒は厚いので、7の方をつないで左辺に白石を持って行くように打ちたい。
黒10は着想は悪くないがやや消極的。11と打って右側の白6子を攻めたい。
黒26では変化図7のように打ちたかった。
一度1とアテを決めてから3と打てば実戦のように地を荒らされなかった。
白37は見損じ? 黒38は左下隅の一団を活きにする急所(変化図8)。
白41以下で右下隅の黒は全滅。これで白の勝ちが決まった。
黒38を打たないと白に同じ箇所を打たれて死んでしまう。AのハネとBのワタリが見合いで黒に二眼できない。
総譜。本局で感じた感想は、
1.石の形を意識する(愚形を避けるように意識する)
2.互いの石がくっついて来たら自陣のキズに注意する
です。
基本的な打ち方は理解しているようなので、これだけを守るだけでもかなり強くなると思います。