第31回例会(その2)

投稿日: May 02, 2015 12:38:26 PM

続いてはAH会員と私(会長)との一局を紹介します。

黒6は積極的な手で非常に良い。

黒14は手堅過ぎる(変化図1〜7)。

黒14では1と下がりたかった。

もし白2と根拠を得ようとすれば黒3,5と上からかぶせて7と二段バネする手が良い。

白8のツギはやむを得ないが、それに続いて...

黒9とカケツゲば黒の厚みが立派になる。

もし白2と先の変化を嫌ったら黒3とハネる手が厳しい。

白4の愚形を強要してから黒5と相手の根拠を脅かす手がさらに厳しい。

切られては大変なので白6は止むを得ないが、ここで黒7白8を交換して...

黒9と打てば白は弱い石を2つ抱えることになり非常に苦しかった。

このような攻め方を「絡み攻め」と呼びます。

先のノゾキを嫌って白2とブツカれば黒3とノビてから5とカケる手がある。

白6,8のデギリがありそうだが...

黒も9〜13とデギってから15と下がる。

黒17までで左上隅の白に活きはない。

白15を打てて白は一安心。

白17に黒18と打ってしまったため黒には断点が生じてしまった。

白23のキリは当然。黒28は所謂アキ三角の愚形(変化図8,9)。

黒30は後述するようにアジが悪い(変化図10,11)。

黒28では1と押さえたかった。白2には3と受ける。

白4と分断してきても、黒5,7で黒は活きている。

結局白8と手を戻すしかないが...

黒9でこの白は二眼できない。

黒30では1と打つのが形。

白2と眼形を奪いにくれば黒3,5から白を分断しに行くのが良い。

黒9までで白は分断されて苦しい。

白31は狙いの筋。白35までで連絡して黒の眼がなくなった。

白41で左下隅の黒一団が御用となってしまい白勝ち。

本局を振り返ると、

1.囲碁においても「攻撃は最大の防御」である

2.ナナメにご用心

だと思います。

もうすこしで13路盤卒業です。