第20回例会

投稿日: Apr 06, 2014 6:47:1 AM

3/26(水)に日本棋院有楽町囲碁センターで第20回PA会囲碁同好会例会が開催されました。

今回も13人が参加して盛況でした。今年に入ってから当同好会の例会は毎回10名以上の参加があります。

そして今回はAO会員が初参加しました。しかもAO会員は女性! これで昨年10月以来、初参加者8名のうち5名が女性ということになります。最近では囲碁をうつ女性のことは囲碁ガールと呼ばれていて、その数は増えているようですが、当同好会にもその波が来たようです。

というわけで今回はAO会員の対局を取り上げます。

AO会員は「ルールから教えて欲しい」と希望していたので、私(会長)がルールを教えました。教え方は昨年の番外編とおおよそ同じ要領で教えました。だいたい理解していることを数題の練習問題で確認した後、早速9路盤で対局しました。

黒4は、右下隅の黒1子が白から封鎖されるのを防ぐためで、盤上この一手。AO会員のセンスの良さをうかがわせます。

黒6は白1の1子を制すれば左下隅の黒1子は取られても良いという考え方。ある意味明るい打ち方。

黒6で左下隅を助けるとすれば以下のような手がありました。ご参考まで。

黒6で1とハネて、白2とヒイたときに3と堅くツナぐのが巧い手。以下白4と右辺の白を逃げ出しながら右下隅の黒を封鎖しようとしても7までで◯の白が取られます。また白6で7と打てば黒6に打って、白はバラバラになり収拾がつかなくなります。

黒810,12は勝ちを意識した手。黒14は白13を咎めた一手。

ちなみに黒10では以下のように左下隅に手をつけることができました(ただこれは結構難しいので今理解できなくても気にしない下さい)。

黒10で1とハネる手がありました。白2と切れば黒3とノビます。次にAと打たれる白は死んでしまうので4は省けません。そこで5(実戦の10)と囲えば、実戦よりも白地が大きく減っているのがわかると思います。

ちなみに白2で黒1の石を取ろうとする変化も紹介します。

この場合は、ちょっと変な手ですが黒3と打つのが巧い手で、5とツナイだときに白6が省けません(その下に切られると白2が助からないから)。そこで黒7とハネて隅の黒は活きています。

左下隅の黒が活きてしまったので白も2眼を作らなければなりません。以下12までで白も活きます(◯に1眼と白8と12との間に1眼(白からA,Bが利いているため))が、隅の白地はほとんどなくなります。

黒20以下省略。黒見事な勝利でしたので、4子局卒業です。

その後3子で対局しました。そのうちの1局も紹介します。

白3,5は厳しく打ってみました。

黒6,8は厳しい手。ここまでは満点。

白9に対する次の一手は?

AO会員の選んだ一手は黒10でしたが、これは頑張り過ぎ。11,14と2カ所のナナメを作ってしまっては持ちません。実戦の白は11にキリ、白全体が繋がることを目指しました。これは黒失敗。では黒10ではどう打つべきだったのか? 以下に紹介します。

ここで黒1と堅くツナぐのが巧い手。白が2と打って下方の3子を助けようとすれば一旦3と押えます。白4は省けないので、以下5から×の白1子を取ることができます。7以下どうやっても取れていることを各自確認してください(このように白2子が取られる姿を「ゲタにして取られる」と言います)。

また黒1に白2と打った場合には黒3と打ちます。これで×の白3子は取られています。

総譜です。中央の黒2子が取られたことで、隅の黒3子も取られてしまいました。これでは黒勝てません。

しかしこの後数局打ち、AO会員はついに私を負かしました。というわけで9路盤を卒業し、次回からは13路盤に挑戦です。