第22回例会

投稿日: Jun 14, 2014 6:55:54 AM

5/28(水)に日本棋院有楽町囲碁センターで第20回PA会囲碁同好会例会が開催されました。

今回も13人が参加して盛況でした。

しかも今回は、平成25年合格(平成26年登録)の新登録弁理士NS会員が初参加しました。何でも当同好会のwebサイトを見てくださっていて興味を持ったとのこと。本当に嬉しい限りです。

今回はNS会員のデビュー戦をご紹介いたします。NS会員は久しぶりの対局で正確な棋力がわからないとのことだったので、試しにYK会員に6子で打っていただきました。

ここまでの進行は黒立派な打ち回し。

黒16,18は基本に忠実な打ち方。左側が大きくまとまりそうな展開。

黒20,22は厳しい打ち方。しかし黒24は疑問手(変化図1参照)。結果として白が連絡して黒20,22の2子がダメヅマリになった。

黒24では1とぶつかるのが良さそう。ここで黒3が急所の一着。黒A(隅の白がいじめられる)とB(上辺から中央の白が分断される)が見合いで白苦しかったはず。

黒34は遠慮し過ぎ(変化図2参照)。まずは黒38に当てたかった。

白37ではまだ活きていない(変化図3,4参照)。

黒40は小さい(既に活きている石から相手の石を取るのは小さい)。白41と2子にして捨てるのが巧い手で、白43,45は来たことで黒の右辺が薄くなった。

黒34では1と当てる一手。白2のツギには黒3と出る手がありました。白4と切っても黒5と曲がる手が成立し、黒7でAとBが見合いで黒3子は取られず白ツブレ。

また右側の白3子に活きはありません。これは各自で研究してみてください。

白37では1とツケる一手。以下9までで活き。また黒2でAと押えても3で活きている。

ちなみに右上隅の白は、黒1とスペースを狭めてから黒3の「二の一」の急所に置けば以下7まで死んでいる。白2で4とつなげば黒2とハネて2眼できない。

前譜で白43,45が来たことで白47の打ち込みが厳しくなった。

右辺と右下隅の黒が薄くなっている。

白はついに69と右上隅を活きて71から左上の白を動き出した。大きくまとまりそうだった黒模様が消えかかっている。その理由は右辺の白が強くなってしまったことで、73,75といった手が眼を作るのと右辺の石との連絡を見る手になっているからです。

黒76では77辺りから攻めたかった。76,78と突き出されたものの、元々黒石の多かったところであることを考えればこの位はやむを得ないでしょう。

黒84は見損じか?

黒92は93につないだ方が良かった。

黒94も見損じか? 白95で活きてしまった。

白99は待望の一手。

白は右下隅と中央の黒へのヨリツキを図りながら下辺を大きくまとめてきた。これこそ攻めの効果。

白は一旦23と2子にして捨ててから25と三々に打ち込んだ。下辺が減った代わりに左下隅で地を持った。

黒26は辛いが止むを得ない(変化図6,7参照)。

黒26で1と頑張る手がないのか検討する。白6,8と手数を伸ばすのが巧い手。

白16となったときに黒はどこからもアタリできず攻め合いは黒の負け。

黒40,42,44は小さい。ここで左上隅を囲っていればいい勝負だった。

白47が手どまりでこれではっきりした。

この白を取ることはできない。

総譜。結果は白の11目勝ち。中盤黒が甘くなった瞬間をついて白が局面を拡大して逆転した一局。