投稿日: Jul 02, 2016 7:54:25 AM
2015年12月22日に例会番外編(実質的には第39回例会)が日本棋院有楽町囲碁センターで行われました。
今回は女性2名を含む10名の参加がありました。みなさん着実に強くなっています。
今回は、KU会員とKAT会員との19路盤9子局を紹介します。
黒は一貫して中央志向。基本的にはこれで良いと思います。
ただ黒8では9のキリが成立した(変化図1)。
黒34は白35とワタられて甘い(変化図3)。
黒38は筋が悪い(自ら「二目の頭」をぶつけている)(変化図4)。
黒8では1のキリが成立した。以下9までで隅は(ほぼ)安泰な一方、白は2つに分断され苦しい。
黒12では1と押さえるはどうか? 白2以下隅は取られるが強大な壁を作れる。ただ隅が大きいか?
黒34では1と下がりたい。以下白は2,4と生きに行きますが、黒5の下がり(このような下がりを鉄柱と呼びます)で白を攻める展開になれば黒良しです。
これは頻出定石なので是非覚えておくことをお勧めします。
黒38では1と押さえるのが自然。以下白2,4と根拠を持とうとしても黒5の攻めが厳しい。
白は中央を消しに行かずに隅と辺の地で勝負に出た。
黒56では1と跳ねたい。以下8まで手入れさせて黒9に回れば中央の黒地は巨大になった。
結果は黒勝ち。お見事! ただ欲を言うと少し甘い手があるのでそれを改めるのが今後の課題でしょう。