PA会囲碁同好会では、基本的に月に一度例会を開催しており、活動の内容をこのウェブサイトで紹介しています。 |
活動報告
blog引っ越しのお知らせ
ご無沙汰しております。PA会囲碁同好会の幹事nmです。 この新型コロナウイルス禍ですが、当同好会は3月からオンライン碁会所「囲碁きっず2」でオンライン例会を行っています。 この「囲碁きっず2」では、局後の検討機能が充実しているので、「初心者優遇」をポリシーとする当同好会には最適の環境ということでこれまでの例会同様の盛況となっています。 さてそんな中、心機一転と思い、当同好会のblogを"note"に書くことにしました。理由は、編集作業が楽なのと、多くの囲碁ファンに読んでもらえると考えたためです。 当同好会のnoteページは下記となります。今度はコメントも書けますのでよろしくお願いいたします。 ただこのページは残しておきますので、好きなときにご笑覧ください(特にku会員の解説は本当に勉強になります)。 では今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 |
日本弁理士協同組合第18回囲碁大会
2019年10月26日(土曜日)に日本棋院市ヶ谷本院にて開催された弁理士協同組合の第18回囲碁大会に参加いたしました。 参加者は、PA会から6名、他会派から2名、合計8名でした。 4名ずつ2つのグループに分かれて、総当たりリーグ戦で優勝を争いました。 その中から、他会派のU弁理士と、私KUとの対局をご紹介いたします。 黒番がU弁理士、白番が私で、定先の手合いで打たれました。 <第1譜(1-10)> 左上でいきなり切り違いを打ちました。黒の打ち方次第でいろいろな変化が考えられます。 <第2譜(10(再掲)-22)> 左上は、黒が外に勢力を作り、白が隅で地を取るわかれになりました。 途中、白18で黒21のところに切れば、白石が外回りに来るわかれになる可能性もありました。 <第3譜(22(再掲)-40)> 白22は、上辺黒の厚みをけん制するつもりで打っています。 黒23から、右辺に焦点が移りました。黒31のハサミがやや無理だったかもしれません。 黒39で上下の連絡を目指しますが、白40のノゾキで黒の連絡が難しくなりました。 <第4譜(40(再掲)-57)> 黒41に対して白が右上を守れば、黒は、白40にのぞかれた点を守りつつ、右辺を渡ることができます。 しかし、白は42で右辺のワタリを止め、黒43に対して先手で応対して、白48から右下の黒の根拠を脅かします。 なお、白48の飛び込みは、一路上のハイコミの方がよかったです。 <第5譜(57(再掲)-73)> 黒は脱出するために57まで足を伸ばしましたが、一路右に控えた方がよかったです。 実戦は、白58から分断されて封鎖されてしまいました。 黒73までなんとか生きましたが、中央の黒が弱体化しました。 なお、黒69に対して、白から眼を取りに行こうとすると、参考図1のようにダメヅマリで白がつぶれます。 <参考図1> 黒6で白7の箇所に押さえると欠け目になるので注意が必要です。 白7まで白石を3つ並べさせてから黒8とアテを打つことによって、白9とつなぐ必要が生じ、 白の全体のダメが詰まってオイオトシになります。 相手の石を3つ並べさせてからアテを打つのは、詰碁でも頻出の筋です。 <第6譜(73(再掲)-100)> 白74から78は、カス石を取るだけの手で少しおかしく、黒79で上辺に先着されてしまいました。 白は、86から94にかけて右上黒の眼を脅かしています。 しかし、すぐに目を取りに行くのは、中央に脱出されて成立しません。 そこで左辺に展開しました。 白96は無理な手で、黒97の一路右(白84から見て大ゲイマの位置)くらいに控えて打つべきでした。 <第7譜(101-133:表示は1-33)> 本譜で白2から白10までの打ち方は完全におかしく、上下に分断された白石の少なくとも一方が取られそうです。 白は、下側をなんとかしのぎましたが、黒133で上側の白が丸のみされて敗勢に陥りました。 <第8譜(133(再掲)-161:表示は33-61)> 黒133に対して、白138から動きますが、左辺の白の脱出はかないませんでした。 その代わり、白160までで右辺黒の退路を塞いでいます。 ここで黒161の上辺のワタリは大きい手なのですが、結果として波乱を呼びます。 <第9譜(161(再掲)-188:表示は61-88)> 白162からのコウ争いは、コウ材が多い白が有利で、黒は179でコウを譲ります。 ここで白180のノゾキに黒181と1目を抜いたのが敗着でした。 白182で抜き跡が欠け目になり、この白石は白184から186でつかまりません。 なお、参考図2に示すように黒181で黒183の地点に打っていれば、黒は二眼を確保できていました。 しかし、実戦でこれを読み切るのは難しいです。 白188の後、終局まで打って白20目勝ちでしたが、右上黒が死んで実質的に終了でした。 <参考図2> 白2に対して黒3が好手です。黒7と黒9で白石をアタリにし続けられるので、黒11の眼持ちに手が回ります。 なお、白2の代わりに白4と打つと、黒7、白2、黒9の順で、5の地点の3子取りと11の地点の眼持ちとが見合いになります。 白2の代わりに白3と打つと、黒2の点が急所で、7の地点の1目取りと4の地点の切断とが見合いになります。 <まとめ> 序盤で、黒が右下で二眼生きを強いられる展開となり、白が少し有利になりました。 中盤、白が左辺で大失敗して黒の勝勢になりました。 しかし、大ヨセの入り口あたりで発生したコウ争いによって局面が紛れ、黒の右上の大石が頓死したことで、白の大逆転勝利となりました。
本局は手どころが多く、おもしろい内容になったのではないかと思います。 |
2019年夏の囲碁大会
PA会囲碁同好会2019年夏の囲碁大会 PA会囲碁同好会では、毎月の例会以外に、1月と7月に囲碁大会を開催しています。 去る7月13日に開催した囲碁大会では、多くの熱戦が繰り広げられましたが、その中から、囲碁同好会幹事同士の対局をブログでご紹介いたします。 黒番がNM会員、白番が私KUです。3子逆コミ6目の手合いで打たれました。
<第1譜(1-18)> 布石は、普通の形で進みました。 黒18では、上辺を重視してAのあたりに打つこともあります。 実戦の黒18は、左上白が手を抜いた急所に厳しく迫った手です。<第2譜(18(再掲)-33)> 白25は悪手でした。白29で中央に頭を出したものの、黒30で左上隅から切断された上に眼形も薄い、弱い浮石を作ってしまいました。ここまで、白から見て、3子の置石のハンデを全く詰めることができていません。 なお、白25では、黒26の地点に打つのがよかったと思います。<第3譜(34-80)> 黒は、特にミスもなく、3子の置石のリードを保ったままうまく運んでいます。 白の立場からすると、チャンスが巡ってくるまでじっとがまんする必要があります。 しかし、黒80を見てチャンスが来たと思いました。<第4譜(80(再掲)-107)> 実戦の進行の通り、白は、白81から白89まで、左辺の黒の味の悪さにつけこんで黒80を左下隅の黒と切り離すことに成功しました。 囲碁ソフトで黒の勝率を検証したところ、白79までは開始からほとんど変わらず75~80%を維持していましたが、白89が打たれた後は60%にまで低下し、黒106の局面ではついに勝率50%(つまりイーブン)となりました。黒は、白の壁に近い黒80の1子を無理に動かずに、下辺を消すくらいの方針で軽く打った方がよかったかもしれません。 黒の打ちすぎにより形勢がイーブンになりましたが、白107は悪手でお返しした形になりました。この手は、中央の黒の一団を取りに行こうとしている手なのですが打ちすぎで、Bのあたりに打って下辺を大事にする方がよかったようです。<第5譜(108-126:表記は8-26)> 白は、中央の黒の一団と右辺の黒との間の連絡を無理矢理断ちましたが、その結果として、参考図1に赤丸で囲って示した右辺の白の一団が全滅しました。 白の方針は、参考図1に青丸で囲って示した中央から右下に広がる黒の一団をいじめて得をすることによって、損を取り返そうというものです。 しかし、この方針は無理があったようで、黒126までの局面を囲碁ソフトで解析すると、黒の勝率は75%程度にまで高まっています。<参考図1(黒126までの局面)> <第6譜(127-153:表記は27-53)> 黒134まで進んだ局面で、黒は中央に後手一眼を作れるので(黒146と打ったところ)、黒136以降、右下隅で先手一眼を作れば生きることができます。しかし実戦では、白153でコウになりました。 ここで、白の方も、下辺と右下隅とでそれぞれ生きなければならないので、黒は、無条件で生きるために白の薄みを脅かして、下辺及び右下隅それぞれの白に対する攻めを見合いにするように打った方がよかったようです。 例えば、下辺に対する利きを活用することで、右下隅で先手一眼を確保することができていた可能性が高いです。参考図2の手順は一例ですが、黒9の後、白は、Aの地点とBの地点とを同時に守れません。<第7譜(154-200:表記は54-100)> コウ争いが続きましたが、白193のコウ立てに対して黒はコウを解消し、中央から右下に広がる大石を生きました。白193のコウ立てから、白197の連打が果たしてどれだけの価値を生むのかがポイントになります。<第8譜(201-229:表記は1-29)> 白201の時点で、上辺から中央に広がる黒の一団は一眼しか確保できていません。 黒は、白の包囲網を突破しようとしますが突破できず白229を見て投了となりました。 なお、両対局者とも黒の一団に生きがないと認識していたのですが、実際には、参考図3-1、3-2に示すように生きる手段があったようです。 このことに気付いたきっかけは、投了の局面を囲碁ソフトで解析した結果、黒の勝率が40%程度でまだまだヨセ勝負であることが示唆されていたためです。<参考図3-1> 黒3の下がりを先手で打てます。 黒5白6の交換で左上白のダメが詰まることによって、黒7の切り込みが成立します。黒13まで×印がついた種石を取ることができます。 このように黒が生きた場合、細かいながらも黒がリードしているようです。 |
2019年4月例会
ご無沙汰しております。幹事のnmです。久しぶりのblog更新です(どうもスイマセン。。。)。 久しぶりの更新なので「PA会囲碁同好会は活動しているのか?」と心配されている方もいらっしゃると思いますので、最初に当同好会の近況報告を。 2016年8月以来の更新ですが、会は活発に活動しています。例会はほぼ毎月行われていますし、毎年1月と7月の大会も行われており、2017年からは科学技術囲碁連盟の(旧.科学技術庁の所轄団体の職場対抗戦を起源とする囲碁団体戦)大会にも出場しています。 また口コミなどで入門者の参加も年数名あり、入門者や初心者に親切な会として定評を得ています。 さて会の近況報告はこの辺にして2019年4月例会ですが、15名(うちPA会員は7名)の参加がありました。 今回は2019年4月例会でのTSさん対nmの19路盤2子局をご紹介いたします。 黒6は意欲的な手。 白15は捨て石にして上辺に勢力を作ろうという手だが良くなかった。 白37は45の一路上の方が良かった。 黒72では73から迫りたかった(変化1)。 白87は失着(変化2)。 黒92は見損じ(変化3,4)。 白96は大悪手。ここは94の一路右につけていてはっきり白優勢だった。 1から迫って下辺の模様を拡げたかった。右上の黒一団は黒7までで活きている。 白1と打つ一手だった。白3までで黒一団は二眼できない。 黒は1のように動き出すべきだった。これだと下辺の白が窮屈で黒はっきり良かった。 黒1と打っても白10までで助からない。 白105は打ち過ぎ。結果として白が薄くなり左辺の白を捨てざるを得なくなった。 白177では80に打つのが正解。実線は84から大きく白地が減った。 細かい勝負だったが黒38が敗着。白39で右下隅に手が生じてしまった。 本局の再生可能棋譜での詳細な解説は下記リンクをご参照ください。 |
第33回例会(その2)
続いてはKU会員とYKAT会員との19路盤4子局です。本局もKU会員と共にご鑑賞ください。 黒10では他の手も考えられた(変化図1,2)。 ツケに対して、じっと立つのもあります。 このようにすると白がサバキにくくなると思われます。 実戦は、白が楽に治まりました。 黒12では、黒10と上からハネを打っので、継続手としてはサガリがふさわしいと思いますが、右辺に開かれてしまいます。 つまり、この場面で上ハネはふさわしくなかったということになります。 ただし、右上を手抜きして、下辺に打ち込めるなら上ハネがピッタリです。しかし、この場面では、右上の根拠が脅かされますので下辺には打ち込めません。 白は白19までで右辺で堂々と治まり、さらに白27と下辺にも手を入れられました。 対して黒は代償が得られていない感があります。 右上も確定地ではないですし、右下もいじめられる可能性があります。 黒28は盤上この一手という感じの打ち込みです。 黒40,44では他の手も考えられた(変化図3,4)。 黒40では1と白のワタリを拒否する打ち方もあったかもしれません。 しかし乱戦模様で、白の望むところかもしれません。 よって、実戦のようにワタリを許して十分だったかと思います。 白が上辺のワタリを打たなかったので、いきなり遮断することもできます。 ただし、左上黒が薄いので、左辺を先に開かれて、上辺左の白に対する攻めが対して利きそうにありません。 黒56は冷静(変化図5)。黒60はチャンスを逃した(変化図6)。 仮にここでワタリをとめても、左上黒に手をかける必要があり、得をしません。 黒はここで、下辺への打ち込みが狙えるところでした。 実戦は6の9ケイマでしたが、左辺白に響いてないし、上辺黒の厚みから動いており、効率が悪かったです。 黒66は小さい(変化図7)。 2の18押さえは今は小さく、右下が大きかったでしょう。 左下にハイを打たれても、手を入れれば生きてます。 白95は見損じ? 上辺は手入れが必要だった(変化図9)。 上辺白はどうも死んでいたようです。 とはいえ、上辺に手を入れて、黒から13の10に打たれると、地が大きすぎて白負け。 白からは、一本押してから切るほうがよかったです。 実戦より数目得になります。 実戦の黒はモチコミになりました。 といって他に打ちようもなく、アテを打ってもつないでくれるわけがありません。 ここは単にグズんで守ったほうが得でした。実戦は2目損。 ここは先ほどの手順で白を殺す最後のチャンスでした。 切った白を黒が取り込むとこんな感じです。 実戦は白の脅しにすこし凹んだ感じになりました。 |
2018年3月例会
2018年3月28日に日本棋院有楽町囲碁センターで例会が行われました。 例会には16名(PA会所属弁理士8名、他会派弁理士1名、弁理士以外の方7名(うち女性4名))の参加があり、各自対局を楽しんでいました。 今回はmjさんと私との19路盤7子局をご紹介いたします。 黒4は趣向の手。 黒6,8は封鎖を避けた手だが白9〜15で形を崩された。ここではうまい逃げ出しかたがあった(変化図1)。 黒22は隅の根拠を確保した手だが消極的。ここは黒18と強気に押さえた手の顔を立てたかった(変化図2,3)。 黒24は待望の一手。ただ黒28は相手に捌きの余地を与えてしまった(変化図4)。 まだまだ黒が良いが、右辺で一仕事できれば細かくなりそうな展開。 黒6では1とコスミツケ、白2のハネには3と敢えてアキ三角の愚形に打つのがうまい。これで黒を封鎖することはできない。 黒22では何かともあれ1と逃げ出す一手。白2と右から押さえても黒5の切りから7とのびるのがうまい手で8のシチョウと9の2子取りが見合いになる。 その後白12と活きを図ろうとしても黒13で2眼作ることはできない。 変化図2で、白2と左から押さえるのは黒3と曲がっておいてやはり取られない。白は10〜14で何とか2眼作れるものの同時に左下隅の黒も安定するので、15までで下辺の白が一方的に攻められる。 黒52は白55の後に59の切りを残してしまうので良くない。黙って59に下がりたかった。 黒56と覗いたのは白石を重くして攻めようという意図で良い。 黒58は攻める方向が反対。白59から先手で収まられてしまった。 白63,65で右辺を打てたのは大きかった。 黒68は右辺白の根拠を奪った手だが打ち過ぎ。ここは封鎖を心配しなければならない状況で、相手の石を攻める余裕はなくなっている(変化図5)。 白71と封鎖し、白も勝負できる形になった。 黒82は生きている石にへばりついたカス石を取るだけの手で小さい。ここは中央から右辺が急場だった(変化図6)。 黒84〜88はうまいヨリツキ。中央が黒っぽくなってきた。 白89は狙いの一手。 黒92が敗着。白97までで右辺の黒石に2眼ないことを確認して黒投了。 黒68ではまずは1と飛んで封鎖を避けたかった。これで黒が単に安全になるだけではなく中央付近の白一団が薄くなる。 |
2018年4月例会
4月度例会は、18名もの方々にご参加いただきました。 PA会の会員だけでなく、他会派の先生にもご参加いただいたり、弁理士会外の方々にもご参加いただいたりしており、大変感謝しております。
さて、数多くの対局の中から、当同好会で囲碁を始めたKAT会員と、TSさんとの対局(KAT会員の黒番5子局)をご紹介します。TSさんは、当同好会と交流のある、弁理士会外の囲碁同好会のメンバーです。
<第1譜(1-16)> 黒は、ここまで問題なし。 黒16で、上辺に打ち込んで攻めに転じる姿勢を見せたのは、よい発想です。 なぜならば、黒には急いで守る場所がないからです。<第2譜(16(再掲)-29)> 黒16の打ち込みは好着想でしたが、黒のその後の打ち方は大失敗です。 上辺を白地にされた上に、中央方面にも頭を出されては、つらい。 <変化図1(黒18での変化)> 一例ですが、黒18で、じっくり伸びて(変化図1の黒1)、白の根拠を奪うことが考えられます。このようにすると、天元の石が上辺の白の一団をにらんでいる感じになります。 <変化図2(黒22での変化)> 黒22では、ツギを打って要石(△)を助けるべきです。 これによって、白に守らせる(白4のゲタ)ことができます。 黒は、しっかり上辺~右上を連絡しておけば十分と思います。 実戦では、要石が切り取られてしまい、上辺に大きな白地を与えてしまいました。<第3譜(30-45)> 黒は、上辺で損しましたが、5線に壁を形成したとはいえます。この壁を活用して、右辺で有利に戦えるはずでしたが・・。 実戦は、ダメヅマリの石を作ってしまった上に、右下が切り離されてしまいました。 白45が来た時点で、右下の黒は、かなり危ない状態です。<第4譜(46-69)> 白69までで、右下隅だけでは二眼ができなくなりました。 <変化図4(黒66での変化)> 黒66では、白69の地点(変化図4の黒1)に打つのが安全でした。このように打てば、問題なく二眼確保できます。<第5譜(70-83)> 黒は、形を決めてしまったので、生きがなくなりました。右下隅にはすでに一眼あるので、真ん中にあと一眼作れるように工夫する余地はあったと思います。<変化図5(黒72での変化)> 変化図5は、コウに持ち込む手順の例です(白も工夫してくるので、このようにうまくいかないかもしれませんが)。 なお、変化図5の白10で、黒11の地点に打って欠け目にしようとすると、白8の上の地点の断点にキリを打たれて、白の負担が重くなります。<第6譜(84-100)> <第7譜(101-242:表記は1-142)> <総評> 右下の黒が全滅して勝負ありでした。 本局では、以下の教訓が得られました。 ・要石を大事にしましょう(変化図1、2参照)。 ・自分が連絡しているか確認しましょう(変化図3参照)。 ・二眼あるか確認しましょう(変化図4参照)。 |
2017年合同例会
どうもご無沙汰しております。 しばらく更新していなかったので当同好会が自然消滅したのでは? と心配された方もいらっしゃるかもしれませんが、毎月活動していますのでどうぞご安心を。 さて昨年12/22には某社囲碁部との合同例会を開催しました。某社囲碁部とは数年前から互いの例会で対局したり、団体戦に一緒にチームを組んで参加したりと交流してきました。今回は忘年会も兼ねて一緒に例会を開くことにしました。総勢20名以上の参加があり、特別に某女流棋士とインストラクターもきてくださり、我々に指導碁を打ってくださりました。 今回はその例会でのhi会員とkat会員との互先の一局を紹介します。 黒11は疑問手(変化図1,2)。白16はおそらく見損じ。 黒25は現段階では小さい。黒28は深入りしすぎ。黒29はやや甘い。 黒45は大いに甘い(変化図3)。黒47は強い方から相手の石に迫っているので凝り形になっている。結果として白かなり挽回している。 黒11では一見俗筋っぽくても1のコスミツケを決めたほうが良い。以下7まで黒の形がしっかりしている。 逆に白14では1と黙って繋げばよかった。3までで隅は活きているし、変化図1の白4の白1子を動き出すアジが残るので白良い。 黒45では何が何でも渡りを阻止したかった。以下7まで下辺の白と右下隅の白を先手でイジメて厚みを築けば黒勝勢だった(この図では右下隅の白は相当イジメられる)。 黒61はこのタイミング。白62も良い様子見。白68は欲張り(変化図4)結果として白は防戦一方となった。 黒69は部分的な形だが、まだ左上隅が活きていないので手抜きできる(変化図5)。却って白に調子を与えている。 白82は中でシノごうという一手だが流石にこれだけ周囲が黒石ばかりでは厳しい(変化図6)。 白82では1と切ってみたらどうだったのだろうか? 例えば黒8〜12のように白4子を取ろうとすれば攻めどりにしながら先手で右上を囲いながら左上隅に回れるので白悪くないかも(ただこの図は白出来過ぎかもしれない)。 左半分の白が憤死して勝負あった。深入りした白に対して黒のhi会員が腕力を発揮した一局。 145手完。黒中押し勝ち。 |
第43回例会
2016年5月25日(水)に日本棋院有楽町囲碁センターで第42回PA囲碁同好会例会が行われました。 今回は8名の参加がありました。 日本弁理士会の重鎮KS会員とKAT会員との19路盤3子局を紹介します。KS会員はKAT会員との対局を楽しみにしているようでKAT会員を見かけるとニコニコして対局に誘っています。 黒6では7とノビたかった。白7の好形を与えるのは不満(変化図1)。 白21,23は重い(変化図2)。コウを仕掛けるつもりがないのであれば21とは打たないほうが良い。 黒6では1と打ちたかった。以下4までは定石の一例。 白21では1とハネるのが定形。以下9までが予想される変化の例。 黒52は好手。黒54では56にハネる手も成立した(変化図3)。 黒62は緩着(変化図4)。 白97は疑問手(変化図5)。黒100で白の大石を取り込んで黒優勢。 黒56では1が成立した。白2のキリが怖そうだが9までで大丈夫。 黒62では1と押さえたい。以下7まで封鎖して黒優勢。 白98では1と捨て石にして白の大石を脱出する手があった。 黒38は好タイミング。白39では40と下がって頑張ってみたかった(変化図6)。 白39では1と下がって5まで踏み込みたかった。通常は打ちすぎだが本局では上辺の白が強いので成立した。 |
第42回例会
2016年3月30日(水)に日本棋院有楽町囲碁センターで第42回PA囲碁同好会例会が行われました。 今回は9名の参加がありました。 まずは初段間近のMM会員とKAT会員との19路盤3子局を紹介します。 3は今流行の手。 黒4は甘い。白5ではすぐに渡っていてもよかった(変化図1)。 白19は慎重すぎた(変化図2)。 黒30は石が重複気味(変化図3)。 黒34は中途半端(変化図4)。 黒50は無理(変化図5)。 白5では1と打てば渡っていた。この渡りがあるが故に実戦の黒4は甘いと言われている。 白19では1と切る手があった。例えば黒2のアテは7までで白成功。 黒30では1とコスみたい。白2には3とツメて攻めを狙うところ。このようにして左辺の黒の厚みを活かすのが良い。 黒34では1と深く打ち込みたい。白2と封鎖しようとしても9までで脱出可能。 黒50では1とカケつぐところ。以下5までが相場。 黒62は中途半端。右上隅と連絡できるわけでもなければ眼の足しになるわけでもない(変化図6)。 上辺〜中央が攻められているうちに右上隅の黒が薄くなっている。これは白の攻めの効果。 黒62では1とツケたい(格言「サバキはツケから」)。以下5までで黒の眼形がしっかりする。 黒14では29に打てば活きていた(変化図7)。 黒1と打てば右辺の渡りがあるので、もし取りに行くとすれば白2とハネることになるが、そこで3とつなげば黒は活きている。 |