地元ビール祭り、アプリでカウントダウン丨高松平藏・在独ジャーナリスト
■これがあればパーフェクト!
私が住んでいるエアランゲン市(人口10万人)のビール祭りのアプリが昨年に引き続き2015年版が最近リリースされた。上写真は昨日のものだが、開催日までのカウントダウンが画面上に出てくる。
またビール祭りは23時におわるが、その後も市街地で楽しめるバーやパーティルームなどの情報や出演バンドプログラムのほか、ビール祭りの歴史も掲載されている。
■どこのビールが美味しい?
今年はいろいろなアンケートが追加されたようで、『(伝統服の)革のズボンをはいていくかどうか?』『(ビール祭りで販売される地元の)どこのビールがおいしいか?』といった質問に投票でき、最新結果が円グラフで表示される。(下の写真はビールのアンケート結果 4月20日撮影分)
ビール祭りというとミュンヘンのオクトーバーフェストを想像する人が多いと思うが、ストリート単位、村単位、町単位でそれぞれビール祭りがある。また地ビールも強く、ビールそのものが歴史や学術、文化、経済などが交差する地域資源だ。
■活気づく伝統
また20世紀の終わりにはネット中継が始まり、2000年代には環境負荷を下げるようにするなど、時代に応じて『祭りのアップデート』は常にある。アプリもそのひとつだ。アップデートによって伝統は活気づき、テンポラリーであり続けるのだ。
ちなみにエアランゲンのビール祭りは12日間開催され、毎年120万人程度の来場者がある。1755年に始まった。歴史はミュンヘンのものより古い。(了)
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※引用される場合、高松平藏が執筆したことを明らかにして下さい。