国見岳 九州脊梁山脈の主峰
宮崎県 国見岳1,739m、小国見岳1,708m 2011年9月25日
(国見岳)日本三百名山
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名山一人旅
私の登る山には名山と呼べない山もあるだろう。だが、登っているときに心ときめくものがあれば、それは私にとって名山だ。
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中ノ内谷を遡って国見岳に登る。やさしいとされている沢だが、私にとって沢はいつも挑戦。難しい箇所は無理せず高巻きで迂回。
へとへとになって稜線の踏み跡に到る。いやあ、今回も疲れた。だが、なぜか心地よい。
国見岳の頂上に着くと、立派な祠と大きな一等三角点が迎えてくれた。九州のど真ん中からの景色。
写真は、天主山の東尾根から見た国見岳の重厚な姿。標高1,739mは九州本土・最高の九重・中岳1,791mや祖母山1,756mと比肩する一方、登山口までのアプローチは遠く、 いろんな登り方ができる、玄人好みの山。
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国見岳の南西を流れる中ノ内谷は、ガイド「九州の沢と源流」で「初心・初級者向き」と紹介されている沢だが、私にとって沢はいつも挑戦である。
橋を渡る手前が通行止めになっていて、ゲート手前にある駐車スペースに止める。ゲートを越え、五勇橋を渡った先を右折して五勇谷に入る。左に二つの砂防ダムを並べたのが中の内谷。左岸から砂防ダム二つを越え、入渓。堰堤4を左岸から越えてみると、堰堤5の上に工事現場があり、そこに作業員が並んで休憩している。私が登っているのを眺めているようなので、手を振ってみる。ちょうど工事を再開した小型ショベルが沢のそばにいるため、工事を中断するまで待ち、頃合を見計らって沢に降り、ショベルの横をすり抜ける。
11時、ゴルジュの入口に着く。狭い釜の先に細い滝がかかっていて、いかにも難しそう。ここはトライはせず、ガイドにある右からの高巻きで越える。スダレ状の斜滝を登り、それから沢はトイ状の滝のような流れとなる。なんとか登っていくが、高いスダレ状の滝は左を高巻いた。
13時前に二つの滝になっている二俣に到達。左俣を登るが、ほとんど垂直の滝はすぐに登れなくなり、水も涸れ、右の尾根に取り付いて登り始める。稜線に向けての最後の登り。背後には視界が開け、山岳畳重(ちょうじょう)。右手に見えている尾根が五勇山から烏帽子岳への尾根だろう。ついに稜線上に到達し、踏み跡を発見。毎度のことだが、へとへとで疲れきっているが、なぜか心地よい。苦労して登りきったからだろう。
ゆがんだ潅木がびっしりで視界はなかったが、右手(南)に向かい、潅木と草原の丘に小国見岳の頂上標識を発見。引き返して踏み跡を北に下ると登山道に出て、やがて樅木登山口への分岐表示があり、むき出しの岩と歪んだ木々の丘を登り、国見岳の頂上に着く。今回も立派な祠と古くて大きな一等三角点が迎えてくれる。前回来たときは小雨で視界は無かったが、今回は雲は多いが四周の山岳が見えている。東に見える大きな高い山は向坂山、北に椎名峠と天主山。
帰りは西尾根にある国見岳新道というのを下る。途中で何度も寝ころんで休憩しながらのんびり下る。私にはやっぱり沢はきつい。でもまたトライしてみたくなるだろう。
入渓地点
工事中の堰堤と休憩中の作業員
ゴルジュ・・・右から大きく高巻き
スダレ斜め滝・・・・・直登
トイ滝・・・・直登
高いスダレ滝・・・・・左高巻き
二俣
中ノ内谷を見下ろす
小国見岳頂上
国見岳頂上の祠
向坂山
天主山と椎名峠