北股岳     飯豊連峰の名峰

山形県  北股岳2,025m、 2002年9月21日~23日(2泊3日)

新潟県 大日岳2,128m

(北股岳)東北百名山

(大日岳)新潟百名山

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名山一人旅

私の登る山には名山と呼べない山もあるだろう。だが、登っているときに心ときめくものがあれば、それは私にとって名山だ。

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あえぎながら梶川尾根を登っていくと、飯豊連峰主稜線の絶景が現われた。梅花皮岳(かいらぎ)と北股岳の稜線が美しい弧を描いている。その弧の底に梅花皮小屋。

北股岳頂上に着いたときは周囲を飯豊の諸峰に取り囲まれ(まだ名前は分からなかった)、二日目の大日岳の頂上ではガスで全く視界は無かったが、共に初登頂したときの喜びは格別。じんわり心に沁みてくる。

2泊した梅花皮小屋は賑やかだった。翌日ダイグラを降りるという意気盛んな年寄りパーティ。

3日目に雨の丸森尾根を下り、飯豊山荘の温泉に入る。下山して即温泉というのは最高。湯から上がると、もう外は晴れていた。

 あえぎながら梶川尾根を登っていくと、飯豊連峰主稜線の絶景が現われた。梅花皮岳(かいらぎ)と北股岳の稜線が美しい弧を描いている。その弧の底に梅花皮小屋。

大日岳(2004年8月映像)・・・御西小屋付近より

 日の出と飯豊本山
 北股岳頂上の鳥居と祠
 マツムシソウ
飯豊山荘:3日目に雨の丸森尾根を下り、飯豊山荘の温泉に入る。下山して即温泉というのは最高。湯から上がると、もう外は晴れていた。
D1  6:04 梶川尾根登山口11:07 梶川峰15:28 北股岳15:56 梅花皮(かいらぎ)小屋・・・・・9時間52分D2  5:50 梅花皮小屋発  9:48 御西小屋11:32 大日岳13:35 御西小屋17:02 梅花皮小屋・・・・・・・・・・・・・・・・・11時間12分D3  5:40 梅花皮小屋発12:34 丸森峰登山口・・・・・・・・・・・・・・・6時間54分

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D1

飯豊山荘前を5時半に出発。山登りパーティ数組が行く。石転沢口を探している人がいたが、私も梶川口が分からずに探し回り、やっと梶川口を見つけ、登りだす。ガイドのとおり初めから急登で、新しく買った靴で踵が痛い。

前週、朝日連峰に日暮沢から登ったときのようにずんずん進み、1時間程で湯沢峰着。寝不足のためか次第に疲れがたまるが、後ろからくる足音に追いつかれまいとペースを落とさず、滝見のところで最初の休憩。

そこでは絶景が広がっていた。主稜線上の梅花皮岳と北股岳が美しい弧を描いている。その弧の底に梅花皮小屋が見える。目の前には巨大な梶川峰。このとき、南に飯豊本山も見えていて写真にも撮っているが、そのときはそれが本山とは分からなかった。行く手には梶川峰の巨体がそびえている。

それからの登りは辛くなり、水場の分岐で二度目の休憩。オーバーペースでバテてしまった。他にも休んでいる数パーティ。15分くらい休んだが、もはや足が上がらない。休み休み登る。

梶川峰山頂に到達。良い天気。飯豊本山、梅花皮岳、北股岳、地神山の向こうに杁差岳(えぶりさし)も見えている。ハイ松の上で昼食をとり、30分程昼寝。気持ちよい。通りかかった男性が心配して、「大丈夫ですか」と声をかけてくれる。「大丈夫です。少しバテてしまった」と答える。

扇の地神から胎内山を経て門内岳まで来ると祠と鳥居。西に見える双耳は二ツ峰。さらに主稜線をたどり、北股岳山頂に到達。やや大きい鳥居に祠、三角点にケルン。簡素だが歴史を感ずる頂上。この時はガスが晴れ、梅花皮岳と烏帽子岳の背後に飯豊本山、その右に御西岳から大日岳への長い稜線が見えていたが、やがてガスが出て本山も大日岳も見えなくなる。ただし、これらの山を同定できたのは後のこと。北股岳を下っていくと、梅花皮岳を背後にした梅花皮小屋がもうすぐ。16時半頃、梅花皮小屋着。管理人室に梶川で会った人がいた。小屋の中では、縦走で飯豊本山に行くパーティがいて、私が大日岳に行くと言うと、「本山より標高の高い大日岳かなあ」と話の魚にしている。

初めてバテた。距離と高さを考え、ペース配分が必要*。日暮沢くらいだとハイ・ペースで良いが、梶川ではそうはいかない。

*バテた原因はオーバーペースというよりもハンガーノック症状かもしれないので、今では水分や食事で対処している。ペースを落とし過ぎるのもよくない。

D2

二日目5時半出発。梅花皮小屋から御西小屋までは3時間と聞いたが、見た目よりもたいへんで、4時間かかる。途中で雲のなかから日の出があり、本山と大日岳がみえる(これが駒形山との双耳の飯豊本山だと気づいたのはこのときが初めてだったと思う)。北股岳の黒いシルエット。西側には二ツ峰。御手洗ノ池や天狗ノ庭を歩いているうちに次第にガスが出てきて、御西小屋に着いた時は本山も大日も見えなくなってしまった。

大日岳山頂着11時半。ガスで全く視界なし。他にパーティ2組。昼食をとり帰路に着く。途中で雨となり、雨具をつける。御西小屋から梅花皮までの途中で雨があがり、本山が少し見える。黄色いキンポウゲ。なんとか暗くなる前の5事半頃に梅花皮小屋着。

北股岳頂上に着いたときは周囲を飯豊の諸峰に取り囲まれ(まだ名前は分からなかった)、二日目の大日岳の頂上ではガスで全く視界は無かったが、共に初登頂したときの喜びは格別。じんわり心に沁みてくる。

前夜よりもパーティ多く、賑やか。明日は1日かけてダイグラ尾根を降りるという年寄りパーティ。意気盛んだ。

D3

最終日は朝から雨。暗いので出発遅らせ、7時頃出発。途中から土砂降り。地神山を越えたところで地図を確認し、地神北峰から丸森尾根へ下るが、道を間違えそうになる。途中から雨があがって景色が見えるようになり、滝を見た。ここにもアキノキリンソウ。水場で食事をとり、昼頃、丸森口に到着して飯豊山荘で入浴。下山して即温泉というのは最高だ。もう外は晴れている。

  早朝の天狗平

飯豊山荘前を5時半に出発。山登りパーティ数組が行く。石転沢口を探している人がいたが、私も梶川口が分からずに探し回り、やっと梶川口を見つけ、登りだす。ガイドのとおり初めから急登で、新しく買った靴で踵が痛い。

  梶川尾根登山口

前週、朝日連峰に日暮沢から登ったときのようにずんずん進み、1時間程で湯沢峰着。寝不足のためか次第に疲れがたまるが、後ろからくる足音に追いつかれまいとペースを落とさず、滝見のところで最初の休憩。

  梅花皮岳(梶川尾根より)

  湯沢峰の頂上

  飯豊本山

そこでは絶景が広がっていた。主稜線上の梅花皮岳と北股岳が美しい弧を描いている。その弧の底に梅花皮小屋が見える。目の前には巨大な梶川峰。このとき、南に飯豊本山も見えていて写真にも撮っているが、そのときはそれが本山とは分からなかった。行く手には梶川峰の巨体がそびえている。

 

  梶川峰

  アーチと北股岳

梅花皮大滝

それからの登りは辛くなり、水場の分岐で二度目の休憩。オーバーペースでバテてしまった。他にも休んでいる数パーティ。15分くらい休んだが、もはや足が上がらない。休み休み登る。

 

北股岳

梶川峰頂上標柱

梶川峰山頂に到達。良い天気。飯豊本山、梅花皮岳、北股岳、地神山の向こうに杁差岳(えぶりさし)も見えている。ハイ松の上で昼食をとり、30分程昼寝。気持ちよい。通りかかった男性が心配して、「大丈夫ですか」と声をかけてくれる。「大丈夫です。少しバテてしまった」と答える。

 

地神山

マツムシソウ

門内岳頂上の祠と鳥居

二ツ峰

北股岳頂上の鳥居と祠

飯豊本山(背後)、梅花皮岳、(手前)、烏帽子岳(右)

 北股岳から北の景観: 梅花皮岳、飯豊本山、烏帽子岳、御西岳、御西小屋、大日岳、西大日岳

梅花皮小屋(奥は梅花皮岳)

扇の地神から胎内山を経て門内岳まで来ると祠と鳥居。西に見える双耳は二ツ峰。さらに主稜線をたどり、北股岳山頂に到達。やや大きい鳥居に祠、三角点にケルン。簡素だが歴史を感ずる頂上。この時はガスが晴れ、梅花皮岳と烏帽子岳の背後に飯豊本山、その右に御西岳から大日岳への長い稜線が見えていたが、やがてガスが出て本山も大日岳も見えなくなる。ただし、これらの山を同定できたのは後のこと。北股岳を下っていくと、梅花皮岳を背後にした梅花皮小屋がもうすぐ。16時半頃、梅花皮小屋着。管理人室に梶川で会った人がいた。小屋の中では、縦走で飯豊本山に行くパーティがいて、私が大日岳に行くと言うと、「本山より標高の高い大日岳かなあ」と話の魚にしている。

 

治二清水の道標

初めてバテた。距離と高さを考え、ペース配分が必要*。日暮沢くらいだとハイ・ペースで良いが、梶川ではそうはいかない。

*バテた原因はオーバーペースというよりもハンガーノック症状なので、今では水分や食事で対処している。ペースを落とし過ぎるのもよくない。

 

北股岳のシルエット

日の出と飯豊本山

二日目5時半出発。梅花皮小屋から御西小屋までは3時間と聞いたが、見た目よりもたいへんで、4時間かかる。途中で雲のなかから日の出があり、本山と大日岳がみえる(これが駒形山との双耳の飯豊本山だと気づいたのはこのときが初めてだったと思う)。北股岳の黒いシルエット。西側には二ツ峰。御手洗ノ池や天狗ノ庭を歩いているうちに次第にガスが出てきて、御西小屋に着いた時は本山も大日も見えなくなってしまった。

 

御手洗ノ池

天狗ノ庭

御西小屋

御西岳(右肩に御西小屋、2003年8月映像)・・・天狗の庭付近より

大日岳(2004年8月映像)・・・御西小屋付近より

大日岳の頂上標柱

大日岳山頂着11時半。ガスで全く視界なし。他にパーティ2組。昼食をとり帰路に着く。途中で雨となり、雨具をつける。御西小屋から梅花皮までの途中で雨があがり、本山が少し見える。黄色いキンポウゲ。なんとか暗くなる前の5事半頃に梅花皮小屋着。

キンポウゲ

 北股岳頂上に着いたときは周囲を飯豊の諸峰に取り囲まれ(まだ名前は分からなかった)、二日目の大日岳の頂上ではガスで全く視界は無かったが、共に初登頂したときの喜びは格別。じんわり心に沁みてくる。

前夜よりもパーティ多く、賑やか。明日は1日かけてダイグラ尾根を降りるという年寄りパーティ。意気盛んだ。

丸森峰の頂上標識

最終日は朝から雨。暗いので出発遅らせ、7時頃出発。途中から土砂降り。地神山を越えたところで地図を確認し、地神北峰から丸森尾根へ下るが、道を間違えそうになる。途中から雨があがって景色が見えるようになり、滝を見た。ここにもアキノキリンソウ。水場で食事をとり、昼頃、丸森口に到着して飯豊山荘で入浴。下山して即温泉というのは最高だ。もう外は晴れている。

アキノキリンソウ

丸森峰登山口

飯豊山荘