冷水山 果無山脈(はてなし)の縦走
奈良県 冷水山1,262m、黒尾山1,235m、安堵山1,183m、和田ノ森1,049m 2014年8月11日
(冷水山)関西百名山
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名山一人旅
私の登る山には名山と呼べない山もあるだろう。だが、登っているときに心ときめくものがあれば、それは私にとって名山だ。
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和歌山と奈良の間に東西に連なる果無山脈の西半分を歩く。
果無(はてなし)の言葉の由来は、「行けども行けども果てなく山道が続く様子」だそうだ。
その山道を歩き、三つの峰を越え、ようやく主峰、冷水山(ひやみずやま)に達する。四周の開けた頂上に憩う。
そこで私は引き返したが、縦走路はまだ果てしなく続いていた。
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冷水山については、時間はかかるが縦走がおもしろそうだと思い、ブログで調べた登山口に早めに向かう。
植林の急な登りから始まり、まず和田ノ森に到達。眺望なし、複数の頂上標識。縦走路が東に続くが、北に並行する林道が現われ、林道に降りたり尾根道に登ったりとなる。林道から尾根道に上がって二つ目は安堵山。ここも眺望なし、三角点にたくさんの頂上標識。その先で、北の林道を経て、南に並行する舗装路(当時は通行止め)に下る。舗装路のすぐ先で稜線に登り返すと展望台があり、霞んでいたが、半作嶺の傾いた顔を同定。その先の黒尾山はまたも眺望なし、三角点に盛りだくさんの頂上標識。
大きなナギの上を通り、灌木のトンネルを抜けると四方が開けた冷水山頂上に着いた。約8kmの縦走の到達点にふさわしい開放的な頂上。冷水山頂上には一等三角点や頂上標識があり、「果無山」というのもあった。旧小学校校舎を偲ぶ碑文があったが、校舎はどこにあるのだろう。四周が開けていたが、この日は小雨模様で遠景は霞んでいた。
帰りはブログ情報をもとに、冷水山から少し西に戻ったところにある分岐表示から急な斜面を南の舗装路に下る。舗装路を西に歩き、北の林道への分岐点から往路に戻る。登山口に戻ったとき、まだ昼頃だろうと思っていたら、もう17時。往復11時間強もかかってしまった。暑さもあり、のんびり歩いたためだろうが、それにしても遅すぎる。
*果無の由来「谷幽(かす)かにして嶺遠し、因りて果無という」・・・行けども行けども果てなく山道が続く様子
登山口付近の田園風景
植林の登り
和田ノ森
和田ノ森頂上
安堵山
安堵山頂上
半作嶺
黒尾山頂上
冷水山?を垣間見る
果無山頂上標識