片羽山(かたば) 西岩手の長大な稜線
岩手県 雄岳1,313m、雌岳1,291m 2015年3月22日
岩手の山150、いわての雪山
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名山一人旅
私の登る山には名山と呼べない山もあるだろう。だが、登っているときに心ときめくものがあれば、それは私にとって名山だ。
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長い稜線を登って片羽山・雄岳に登っていると、元気な徒歩の男性が追い越していく。長く高低差のある稜線を登って頂上に辿りついたとき、苦労に応じた達成感を感じることができる。
更に雪の稜線を辿って雌岳に着くと、思いがけず、頂上標識があった。夏道のない雌岳まで来る人は多くはないだろう。それもまた別の色合いの達成感、爽快感を与えてくれる。
雄岳でシールを外して滑走。林が混んでくるまでは十分楽しめる。
笛吹峠の先で見える片羽山・雄岳
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笛吹峠(六角牛山の北の峠)を越えると行く手に片羽山・雄山が見えてくる。こいつは長くて高い。あの稜線を登らないといけないのか、雪はついてるのかな、と心配になる。予想していたよりもスケールが大きい。
長い主稜線を登ってピークを4つ越えると、再び雄岳が姿を現わす。どっしりした三角形。見事な山だ。
雄岳頂上付近まで登ると360度の展望となり、早池峰、六角牛山、五葉山に加え、里山スケッチで読んだ仙磐山、愛染山、白見山などが同定できた。ただし、この日は薄くガスがかかっていて、写真写りはいまいち。
スキーで登ったが、雪がだいぶ溶けていて登りに時間がかかり、雪のない登山道から雪原に出てシール歩行開始。林の中で苦戦していると、元気な徒歩の男性が追い越してゆき、私が頂上手前を登っていたときに、もう降りてきた。「ご苦労さん」と言われ、「しんどい山ですね」と答える。
疲れていたが、私は雄岳から更に雌岳に向かう。雪の稜線をたどって雌岳に着くと、思いがけず、頂上標識があった。かってこちら側にも道があったのだろうか。振り返ると雄岳と長い稜線の雄大な景観が広がっていた。
長く高低差のある稜線を登って頂上に辿りついたとき、苦労に応じた達成感を感じることができる。夏道のない雌岳まで来る人は多くはないだろう。それもまた別の色合いの達成感、爽快感を与えてくれる。
帰りは雄岳までシールを付けたままで行き、雄岳で少し休んでからシールを外して滑走。最初は急だが広い斜面を飛ばす。苦労して登ったところを一瞬で通過するのはいつでも痛快。林が混んでくるとストップ・アンド・ゴーになり、辛抱の滑走となる。最後は雪原末端のササ交じりを滑り、滑走終了。駐車場まで30分ほど歩く。
駐車場から笛吹峠に登ると、片羽山を再び見る。いかつい雄岳の背後にわずかに雌岳も見えていた。
笛吹峠の先で見える片羽山・雄岳
登山口の鳥居
主稜線からの片羽山・雄岳
雄岳頂上の二等三角点と主三角点
雄岳頂上のK2と稜線の先の雌岳
雄岳頂上から雌岳を見る
主稜線からの片羽山・雌岳
雌岳の頂上標識
六角牛山
五葉山
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