片羽山(かたば)     西岩手の長大な稜線

岩手県  雄岳1,313m、雌岳1,291m  2015年3月22日

岩手の山150、いわての雪山

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名山一人旅

私の登る山には名山と呼べない山もあるだろう。だが、登っているときに心ときめくものがあれば、それは私にとって名山だ。

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長い稜線を登って片羽山・雄岳に登っていると、元気な徒歩の男性が追い越していく。長く高低差のある稜線を登って頂上に辿りついたとき、苦労に応じた達成感を感じることができる。

更に雪の稜線を辿って雌岳に着くと、思いがけず、頂上標識があった。夏道のない雌岳まで来る人は多くはないだろう。それもまた別の色合いの達成感、爽快感を与えてくれる。

雄岳でシールを外して滑走。林が混んでくるまでは十分楽しめる。

雌岳頂上標識から見た雄岳。長い稜線、雄大な展望が広がっている。
登山口の鳥居
主稜線からの片羽山・雌岳
雄岳頂上の二等三角点と主三角点

笛吹峠の先で見える片羽山・雄岳

 7:19 駐車場発  8:37 雪原に出てシール歩行11:02 片羽山・雄岳1,313m11:53 片羽山・雌岳1,291m・・・・・登り4時間34分12:02 片羽山・雌岳発12:52 片羽山・雄岳14:19 滑走終了14:50 駐車場着・・・・・・・・・・・・・・・・合計7時間31分

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笛吹峠(六角牛山の北の峠)を越えると行く手に片羽山・雄山が見えてくる。こいつは長くて高い。あの稜線を登らないといけないのか、雪はついてるのかな、と心配になる。予想していたよりもスケールが大きい。

長い主稜線を登ってピークを4つ越えると、再び雄岳が姿を現わす。どっしりした三角形。見事な山だ。

雄岳頂上付近まで登ると360度の展望となり、早池峰、六角牛山、五葉山に加え、里山スケッチで読んだ仙磐山、愛染山、白見山などが同定できた。ただし、この日は薄くガスがかかっていて、写真写りはいまいち。

スキーで登ったが、雪がだいぶ溶けていて登りに時間がかかり、雪のない登山道から雪原に出てシール歩行開始。林の中で苦戦していると、元気な徒歩の男性が追い越してゆき、私が頂上手前を登っていたときに、もう降りてきた。「ご苦労さん」と言われ、「しんどい山ですね」と答える。

疲れていたが、私は雄岳から更に雌岳に向かう。雪の稜線をたどって雌岳に着くと、思いがけず、頂上標識があった。かってこちら側にも道があったのだろうか。振り返ると雄岳と長い稜線の雄大な景観が広がっていた。

長く高低差のある稜線を登って頂上に辿りついたとき、苦労に応じた達成感を感じることができる。夏道のない雌岳まで来る人は多くはないだろう。それもまた別の色合いの達成感、爽快感を与えてくれる。

帰りは雄岳までシールを付けたままで行き、雄岳で少し休んでからシールを外して滑走。最初は急だが広い斜面を飛ばす。苦労して登ったところを一瞬で通過するのはいつでも痛快。林が混んでくるとストップ・アンド・ゴーになり、辛抱の滑走となる。最後は雪原末端のササ交じりを滑り、滑走終了。駐車場まで30分ほど歩く。

駐車場から笛吹峠に登ると、片羽山を再び見る。いかつい雄岳の背後にわずかに雌岳も見えていた。

笛吹峠の先で見える片羽山・雄岳

 


登山口の鳥居


主稜線からの片羽山・雄岳

 


雄岳頂上の二等三角点と主三角点


雄岳頂上のK2と稜線の先の雌岳

雄岳頂上から雌岳を見る


主稜線からの片羽山・雌岳

 


雌岳の頂上標識


六角牛山

 


五葉山


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