オロフレ 道央の白い鋭鋒

北海道・道央  1,231m  2016年3月18日

北海道百名山

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オロフレ南東側の車道路肩に駐車して車道北の雪原に上がる。最初は林の中を歩き、林道を見つけてそれをたどり、林道から小尾根に取り付く。

小尾根は広い斜面となり、それを北西に登っていくとオロフレ峠から延びる東尾根の上に出て、オロフレが見えた。素晴らしい青空に白い鋭鋒。

オロフレ峠東尾根を西に進み、オロフレ南尾根に向かうが、分岐点にある岩峰を北東斜面に滑り降りてトラバースし、オロフレ南尾根の岩峰K4・1;005mの北側で南尾根に乗る。

K3・1;062mは急だが巾があり、シールで登り、コルまで滑走。次のK2・1;150mが難関で、雪が融けて笹が出ており、一回スキーを外して登り、K2の上に立つ。そこからはなだらかな傾斜を歩いて頂上に到達。

オロフレの頂上は思ったよりも平坦で広かった。ホットレモンを飲みながら四周を眺める。北西には羊蹄山と尻別岳、北東にはホロホロと徳舜瞥山、南東には倶多楽湖、そして南西には有珠山と洞爺湖。しばらく景色を楽しむ。

オロフレからの滑走はやや不安だったが、十分に楽しめた。雪はザラメ。K2手前までゆっくり滑り、K2とK3は西側をトラバース。ブッシュと格闘して尾根に出る。

K2中盤からK3コルまでが本日のハイライトで、雪質も良く、やや急だがコースを選んで快適滑走。後半はショートターンでコルまで滑る。

K4手前から長いトラバース。登りトレースを忠実にたどり、東尾根に上がり、そこから最後の滑走。

途中で登りトレースを外れるが、林道に降りる手前で往路トレースに合流。ゆっくりと車道に戻る。青空の素晴らしいツアーだった。

オロフレ峠の東尾根から見るオロフレ。頂上手前の丸い白いピークがK3。(その真上にK2)
K2からはなだらかな傾斜を歩いて頂上に到達。
南東には倶多楽湖
北東にはホロホロと徳舜瞥山
オロフレ頂上、背景はホロホロと徳舜瞥山
滑走途中で少し登り返し
10:00 駐車地点発10:23 尾根取付き11:13 支尾根11:48 南尾根12:13 K3・1;150m12:44 K2・1;062m13:03 オロフレ・・・・・・・・・・・・・・・・登り3時間3分13:24 オロフレ発13:25 K213:48 K3トラバース13:54 南尾根よりトラバース14:13 支尾根14:35 尾根取付き点14:38 駐車地点着・・・・・・・・・・・・・・・往復(含休憩)4時間38分

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オロフレ峠が近付くとオロフレが見えてくる。南尾根は急な細尾根で手ごわそうだ。あれをディアミールで登れるだろうか。オロフレ峠の展望駐車場から右手(南側)の山に登ろうとしているスノーシューのパーティがいた。夏道はこちらから登るのかもしれないが、結局このパーティにオロフレでは会わなかった。

北海道の雪山に紹介されていた駐車地点に着き、谷側のスペースに駐車して出発。雪原には踏み跡もトレースもなし。最初は林の中の緩やかな登り。やがて林道に乗る。新規購入した二つ目のソニー・ウォークマンを鳴らしながら登るが、頂上手前でバッテリー切れ。暑いのですぐにスキーウェアを脱いで腰に巻き、手袋も外す。しばらく林道を歩き、沢筋を越えた先の小尾根に取り付く。GPSがなければもっと手前で斜面を登っていただろう。やがて広い斜面に出て、行く手に二つのピークが見えてくる。左は岩峰、右は丸い峰。右峰を目指して登る。丸峰(P1)と岩峰(P2)のコルに上がると、行く手にオロフレが見えてくる。

コルを岩峰の方に向かい、岩峰直下をトラバースしてオロフレ南尾根に繋がる支尾根に乗る。オロフレは斜めに見る位置から縦に見る姿となる。縦位置から見ると、それほどの細尾根ではないことが分かる。なんとか登れるだろう。風が出てきたのでレインウェアを着込み、手袋をはめ、スキーアイゼンを装着。目の前のオロフレ南尾根のK4に登ろうとしていたが、GPSを見ると計画コースはK4に向かわず、尾根の東側をトラバースしている。そこでK4手前で斜面に滑り降り、トラバース開始。沢形を3回くらい越え、岩峰P3のすぐ北側で南尾根に乗る。南尾根には古い踏み跡がたくさん残っていた。背後には支尾根についたトラバースの跡。西側にオロフレ峠の展望駐車場が見える。

K3はトラバースも考えたが、ブッシュが密に生えているので止め、頂上まで登る。K3から見るオロフレは高く、鋭く、これから登るK2が厳しそうだ。北側へ少し滑走。スキーアイゼンを付けているが、よく滑った。K2への登りの途中で急傾斜の雪がとけて笹が出ている箇所があり、そこを避けて西側のブッシュ帯を登るが、途中でスキーが外れ、手でスキーをもち、歩いて岩場を数十メートル登り、K2手前に達し、そこからシールで登る。もうこの先は緩やか。K2は頂上側からみるとピークというほどの登り返しはない。思ったよりも平坦で広い頂上の三角点をGPSで探し、頂上を確認。北北東に徳舜瞥とホロホロ、北西に羊蹄山と尻別岳、西に洞爺湖と有珠山、東には支笏湖が見えていた。ザックに座ってホットレモンを飲む。まだ熱い。

シールを外し、バックルを締めて滑走開始。少し不安だったが、何度かターンすると自信が戻ってくる。K2まで軽い滑走。K2ピークから岩場まで滑り込むが、スキーを外さないと通過困難。左(東)斜面を滑れそうだが、ところどころ笹が出ており、大きく崩れるかもしれないので止めておく。ならば西側のブッシュ帯を滑ろう、ということで横歩きでK2まで登り返し、西斜面にトラバース滑走するが、ブッシュは密集していて通過には苦労した。枝を掴んで無理やり進み、ようやく尾根に戻る。そこは歩いて登った岩場基部。

岩場基部からの滑走が本日のハイライト。まず東斜面にわずかに滑り込み、尾根に戻り、そこからはやや西寄りをショートターンでコルまで滑走。そしてコルからK3の西側をトラバース。ここにもブッシュがあり、かき分けて進み、南尾根に戻る。K3からは緩い傾斜の滑走でK4手前まで滑り、そこから往路のトラバース・トレースに入り、最初は少し登り返す。忠実に往路トラバーストレースを辿るが、支尾根手前で長い登り返しとなり、最後のところでトレースを離れ、やや西寄りで支尾根に到達。往路トレースを辿って支尾根から斜面に滑り込むが、往路はコルを北から下っているので、登り返さずに斜面を西へトラバース滑走。

往路トレースと離れたまま長いトラバースとなり、沢筋を何度か越え、広い斜面に戻ったところでようやく往路トレースに合流。そのすぐ下に林道があった。東側に寄りすぎ、林道を少し登り返す。林道から林雪原に入り、トレースをたどって車道横に到着。最後のところでへたって転ぶと起き上がれず、スキーを外して立ち上がった。

ゆっくり着替えてから出発。カルルス温泉郷の鈴木旅館に寄る。熱い風呂に一人でつかる。狭いが露天もあり。古い旅館らしい。


オロフレ峠から見るオロフレ・・・・・写真の右側から登ったが、右端から1/4付近のピークK3は割に広くて登りやすかった。K3と頂上の間にある小ピークK2が難関で、雪が解けて笹と岩が出ていたため、スキーを外して登った。K2の先は緩斜面で登りやすい。

オロフレの南東側の路肩

オロフレ南東側の車道路肩に駐車して車道北の雪原に上がる。最初は林の中を歩き、林道を見つけてそれをたどり、林道から小尾根に取り付く。

オロフレ峠から延びる東尾根の上に出る

小尾根は広い斜面となり、それを北西に登っていくとオロフレ峠から延びる東尾根の上に出て、オロフレが見えた。素晴らしい青空に白い鋭鋒。

(復路)

K4手前から長いトラバース。登りトレースを忠実にたどり、東尾根に上がり、そこから最後の滑走。

途中で登りトレースを外れるが、林道に降りる手前で往路トレースに合流。ゆっくりと車道に戻る。青空の素晴らしいツアーだった。

南尾根から見るオロフレ・・・・・右手前がK3、頂上手前のコブがK2

南尾根から見るオロフレ峠

オロフレ峠東尾根を西に進み、オロフレ南尾根に向かうが、分岐点にある岩峰を北東斜面に滑り降りてトラバースし、オロフレ南尾根の岩峰K4の北側で南尾根に乗る。

(復路)

K2中盤からK3コルまでが本日のハイライトで、雪質も良く、やや急だがコースを選んで快適滑走。後半はショートターンでコルまで滑る。

K3を越え、コルからオロフレに向かう。黒い斑点は笹で、その上がK2・・・・・このあたり(K2下からコルまで)が滑走のハイライト

K2・・・・・雪が解けて笹が出ており、スキーを外して登る。帰りは西側(写真の左側)のブッシュ帯を迂回

K3は急だが巾があり、シールで登り、コルまで滑走。次のK2が難関で、雪が融けて笹が出ており、一回スキーを外して登り、K2の上に立つ。そこからはなだらかな傾斜を歩いて頂上に到達。

オロフレの頂上は思ったよりも平坦で広かった。ホットレモンを飲みながら四周を眺める。北西には羊蹄山と尻別岳、北東にはホロホロと徳舜瞥山、南東には倶多楽湖、そして南西には有珠山と洞爺湖。しばらく景色を楽しむ。

(復路)

オロフレからの滑走はやや不安だったが、十分に楽しめた。雪はザラメ。K2手前までゆっくり滑り、K2とK3は西側をトラバース。ブッシュと格闘して尾根に出る。

K2から見るオロフレ頂上・・・・・K2を過ぎると、広い緩斜面がオロフレ頂上まで続いている


羊蹄山と尻別岳・・・・・オロフレの北西


倶多楽湖・・・・・オロフレの東、手前は加車山897m


徳舜瞥山(左)とホロホロ(中央)・・・・・オロフレの北

右ピークは1,260m峰

ホロホロ1,322m

徳舜瞥山1,309m

洞爺湖・・・・・オロフレの西

オロフレ南尾根・・・・・左ピークがK3で、南尾根はその右奥に続く。K3の奥の尾根が東尾根。背景は日本海