日留賀岳 男鹿山塊の西の雄峰
栃木県 日留賀岳1,849m、比津羅山(最高点1,201m、1,187m三角点) 2016年6月18日
関東百名山
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最後の登りにかかると、道沿いに赤いサラサドウダン、白いマイヅルソウやツマトリソウ、それに紫のハクサンチドリなどがたくさん咲いていて、びっくり。それまで花は全く無いも同然だったのに、頂上手前は花咲く登山道だった。
視界も開け、正面に日留賀岳の頂上、それに右手に男鹿山塊の全容が見えてくる。主峰の男鹿岳、最高峰の大佐飛山はどれだ?雄大な景観。
塩那道路が山塊の山腹に見えていたが、登山目的の歩行だけでも利用できればと思う。
たどり着いた日留賀岳頂上は開けていて、大きな祠がある。北には稜線が続いていて、北東に右折して塩那道路のある稜線に繋がっている。ちょうど10年前、あの道路から日留賀岳を見ていた。塩那道路と日留賀岳の稜線が合流するところにあるのは1,846m峰で、頂上直下まで歩いた鹿又山はその少し奥のピーク。残念ながら日光の山は霞んでいて見えていない。南に高原山が見えており、その手前の眼下が前日登った若見山のようだ。
頂上で休憩。もう1本バナナを食べていると、半袖半ズボンの男性が登ってきてびっくり。この後も下山途中に4人、合計5人に会った。意外にこの山には登る人が多いようだ。
日留賀岳頂上から見る男鹿山塊の全貌
往路8.6㎞、標高差1,351m、速度1.7㎞/h、260m/h帰路7.6㎞、標高差85m、速度2.3㎞/h
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塩原からR400号を西へ走り、塩那道路に右折すると、橋の上から日留賀岳が見えた。なかなか立派。ちょっと斜(はす)に構えている。
道標に従って進むと小山さん*と思われる家に着き、その駐車場に入れて出発。ご主人は在宅で、早朝から仕事中の様子。挨拶をし、家の前を通り、裏の鳥居をくぐって登山道に入る。静かな植林の道。登山道は南からきた鉄塔巡視路と思われる道に合流し、次に西からきた林道に合流。林道をしばらく歩く。
*登山ガイドには、登山口と駐車場は小山氏宅の中にあり、一言挨拶して利用させてもらうように、と記載してある。
GPSを見ていると、林道から西に200メートルほどのところに三角点がある。近いから行ってみようと林道から斜面に取付く。しかし、これはかなりの急斜面の登りで、木の枝を掴んでのハードワークの末に稜線に上がる。そこからやや南に下ったところに三角点1,187mがあったが、思いがけず「比津羅山」という頂上標識があった。稜線を北に戻ると、最高地点と思われる地点にも「比津羅山1201m」の頂上標識。きめの細かい配慮に感心。北から北東に下って登山道に戻る。
植林を抜け、広大な笹斜面の九十九折りを延々と登った地点で最初の休憩。そこから尾根の東側をトラバースして登っていき、1514m峰に上がる。冷たい風が吹いてくるのでレインウェアを着込む。少し下り、コルから登っていくと、サラサドウダンと思われる赤い花。もうほとんど散ったのかなと思ったが、頂上付近にまだ赤い花が咲いていた。
最後の登りにかかると、道沿いに赤いサラサドウダン、白いマイヅルソウ、ツマトリソウ、ゴゼンタチバナ、それに紫のハクサンチドリなどがたくさん咲いていて、びっくり。それまで花は全く無いも同然だったのに、頂上手前は花咲く登山道だった。視界が開け、正面に日留賀岳の頂上、それに右手に男鹿山塊の全容が見えてくる。主峰の男鹿岳、最高峰の大佐飛山はどれだ?塩那道路が山塊の山腹に見えていたが、一般の通行は歩行も禁止されている。登山目的の歩行くらいは利用できれば、登山道のない男鹿山塊の山々に登りやすくなるのだが、なんとかならないかと思う。
たどり着いた日留賀岳頂上は開けていて、大きな祠がある。北には稜線が続いていて、北東に右折して塩那道路のある稜線に繋がっている。ちょうど10年前、あの道路から日留賀岳を見ていた。塩那道路と日留賀岳の稜線が合流するところにあるのは1,846m峰で、頂上直下まで歩いた鹿又山はその少し奥のピーク。残念ながら日光の山は霞んでいて見えていない。南に高原山が見えており、その手前の眼下が前日登った若見山のようだ。
頂上で休憩。もう1本バナナを食べていると、半袖半ズボンの男性が登ってきてびっくり。この後も下山途中に4人、合計5人に会った。意外にこの山には登る人が多いようだ。
スティックを使わずに下ったが、さすがに疲れてきて、朝は通らなかった林道終点で休憩。すると頂上で会った男性が下って行った。早いなあ。真夏の麓に降り、小山氏宅を辞する。ご主人と奥さんともに仕事中の様子だった。
駐車場を出て南に向かうと、弥太郎山が正面に堂々と見えており、登りたかったが、もう14時を回っていたので止めておく。片道6km、登り6時間とみていた長いルートだが、速足で登り、途中でヤブ斜面を登って比津羅山まで行ったのに登り5時間半、往復9時間というのは悪くない。三角点を探しに行って図らずも比津羅山を見つけたこと、山頂近くてサラサドウダン、マイヅルソウやツマトリソウの群落に出会ったこと、それに頂上から男鹿山塊の全貌を見られたこと、素晴らしい旅だった。
弥太郎山・・・・・小山氏宅付近より南方向
花1:ヒメジオン・・・・・林道
高原山・・・・・林道途中より南方向
黒滝山・・・・・林道途中より東方向
比津羅山・・・・・小山氏宅付近より北方向
登山道はないようだが、日留賀岳に登る途中、林道から植林斜面を登って三角点まで行ってみると、図らずも頂上標識があった
花2:サラサドウダン・・・・・頂上手前に満開の木々。そこより下にもあったが、花はほとんど散っていた
花3:ゴゼンタチバナ・・・・・頂上手前に群落
花4:ツマトリソウ・・・・・頂上手前に群落
花5:マイヅルソウ・・・・・頂上手前に群落
花6:アカモノ?・・・・・頂上手前。一箇所のみ
花7:ハクサンチドリ・・・・・頂上手前に数ヶ所
花7:白いハクサンチドリ・・・・・頂上手前に1本だけ発見
花8:ニガナ・・・・・頂上手前に数ヶ所
花9:キイチゴ(ニガイチゴ?カジイチゴ?)の花・・・・・頂上手前に1ヶ所
日留賀岳・・・・・頂上手前より
日留賀岳・・・・・塩那道路より(2006年10月映像)
鹿又山と1,846m峰・・・・・左下に見える塩那道路のところに日留賀岳の稜線が左から合流する。その右上にあるのが1,846m峰。塩那道路は奥の稜線に続いており、奥の中央右ピークが鹿又山。
大佐飛山・・・・・日留賀岳頂上より。中央は1870m峰で、その後に頂上のみわずかに見えているのが大佐飛山1,908mのようだ
大佐飛山・・・・・塩那道路、鹿又岳付近より(2006年10月映像)。中央のピークが大佐飛山、右ピークが1,870m峰
男鹿岳・・・・・日留賀岳頂上より。三つ上の写真と同じだが、男鹿岳は左背後の黒いシルエット
男鹿岳・・・・・ 塩那道路、ひょうたん峠付近より(2006年10月映像)。左ピークが男鹿岳頂上。
中央の白いラインが塩那道路で、右ピークの左手前から踏み跡がある。
若見山?・・・・・中央の濃い緑の山。日留賀岳頂上より西の眼下。奥に日光の山々が見えるはずだが、霞んでいる
塩那道路・ひょうたん峠の記念碑 (2006年10月映像)・・・・・「104建設大隊 塩那の峻嶮を拓く」と刻まれている
パイロット道路(未舗装)までは自衛隊が建設したらしい
塩那道路 (2006年10月映像)・・・・・未舗装道までで建設中止。自然崩壊に任せるということらしいが、もったいない。
那須連峰 (2006年10月映像)・・・・・塩那道路・ひょうたん峠付近より
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